申し訳ありませんがお返事少しお待ちください

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    本日11時から「LIFE〜夢のカタチ〜」の放送でした。

     

    私はその時間は明日からの作品展の搬入に向かって移動中で、

    リアルタイムでは観ることが出来ませんでした。

     

    ですが、移動中にもメールや電話が何度も・・

    「観たよ〜!」との友人からの連絡や、仕事関係からの問い合わせなど。

     

    搬入を終えて帰って来て、娘と二人で観たのは夜の9時過ぎ。

    その後パソコンを開けて・・

     

    お問い合わせもたくさんいただいています。

    ありがとうございます。

     

    順番にお返事させていただきますので、申し訳ありませんが少しお待ちください。

     

    明日はギャラリー在廊日です。

    今日、ギャラリーの方にも問い合わせをたくさんいただいていました。

    明日お目にかかれるのを楽しみにしています。

     

     

     


    ピーマン色付いて

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      数年前、種を蒔いた覚えがないのに出てきたピーマン。

       

      一年草やと思っていたのに何度かの冬を越え、今年も実を付けてくれた。

      収穫するタイミングを逃していたら、こんなにきれいに。

       

      そして、次の花と実が・・

       

      これからどんどん寒くなるんやで〜。今頃からどうするつもりなん?

       

      去年は外で冬越しやったけど、

      今年は室内に入れてやろうかなぁ。

       

       


      その先にあったはずのものについて考える

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        今年後半、続けて取材のお話をいただいたことで自分の今までを振り返ることになった。

         

        それから、「あなたの夢は?」とも問いかけられて

        「来年50なんやけど、若者やないんやけど、夢語っていいの?」と思ったりもした。

         

        いろいろあった今までの道のりをもう一度思い出して、整理し直して、

        これからどうしていきたいか改めて考えた。

         

        そんなたくさんの考える時間の中で、ふと思った。

        「お父ちゃんの夢はなんやったんやろう・・?」

         

        私は幼い頃から父の跡を継ぐと言い続けて、最後は認めてもらって、

        「親子やったら甘なるから他所いって修行して来い」と言われて他の仏師さんの所へ修行にいった。

        そして、そこでくたくたになって何もかも嫌になって彫ることをやめてしまった。

        その後、「やっぱり彫りたい」と思ってまた彫り始めたけれど、

        もう一度仕事として頑張るだけの覚悟は持てなかった。

         

        それからずいぶんいろんなことがあって、

        仕事として彫る覚悟を決めて、

        娘と二人三脚、まわりのたくさんのひとに支えられながらここまで歩んできた。

         

        今、いろいろな種類の木で、いろいろな作品をつくっている。

         

         

        仏さまを彫るときは、父が残してくれた木を大切に使う。

        この木の中に、どんな仏さんを見てはったんやろう?

        この木を手に入れはったとき、どんな気持ちでいはったんやろう?

         

        たぶん私が生まれるずっと前のこと。

        きっと胸躍らせて、いろいろ考えてはったやろう。

        手つかずで置いていかはった木で、

        私は私に見える仏さんを彫り出させてもらいながら、見えない答えを探し続ける。

         

        そしてもうひとつ、今頃になって考えるのは、

        私が修行が終わって帰ってきたら・・と、思い描いてはったことがあったんやないやろうか?と。

         

        二人で一緒に彫りたいものがあったんやないやろうか。

        その日を密かに楽しみにしてくれてはったんやないやろうか。

        お父ちゃん自身も自由になって、彫りたいものがきっとたくさんあったはずや。

         

        お父ちゃんの夢、きっとあったはずなのに・・

         

        ちゃんと聞けばよかった。今頃になって、アホやなぁ、私。

         

         

        ・・彫り続けていたら、

        いつか答えが降ってくるやろうか。

        いろんな答えが、

        突然降ってくるのと同じように。

         

        いつかそんなときが来るのを待ちながら、

        すべての木を愛しんで、

        ひとつひとつ丁寧に、仕事をし続けていきたいと思う。

         

         

         

         

         

         


        染木のアクセサリー

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          少し前に電車に乗ったとき、車内を見わたして思った。

          「暗い色した服のひとばっかりやなぁ〜」

           

          寒い季節になるとそう感じる。

          「京都は特にそうや」って、他から引っ越してきはったひとに聞いたこともある。

           

           

          差し色になるような、アクセサリーを・・と思って作った新作は、染木の和つなぎⓇ。

           

          この木は、昔一緒に仕事をしていた木工作家さんに分けてもらったもの。

          色を塗っているんやなくて、

          木が山に生えているときに根元から染料を吸わせて、中から染め上げている。

           

          何年もかけて色を吸わせた木を切り出して、

          材木にして仕事しておられた方が亡くならはったときに、

          その作家さんが分けてもらわはった貴重な木。

          その貴重な染木を私にも分けてくれはった。

          だから私も、大切に大切に、

          小さな端材も捨てることなく作品として生まれ変わらせる。

           

           

          この1センチにも満たない端材は、イヤリングやピアスのパーツに。

           

          ピンバイスで穴を開け、

          鋸の挽き痕を彫刻刀で削ってきれいにして、

          角は面取りして。

          指がつりそうになる作業が続く。

           

           

          以前は、きれいな四角や長方形にしなあかんと思っていた。

           

          形を揃える、きれいに整えて同じような形に彫る・・修行時代に叩き込まれていることで、

          そうすることが当たり前やと思っていた。

          でもあるときお店をやってる友達に、不揃いの方が味があって面白いなんてことを言われて、

          そういう世界もあるんやなぁと。

           

          淡水パールがいろんな形のように、

          形にとらわれることなく、

          でも仕上げの処理は手を抜くことなく。

          可愛く生まれ変わらせて、16日からのギャルリ・サンクさんでの展示会に連れて行こうと。

           

           

          人とのご縁も、木とのご縁も、同じように大切なもの。

          私の手元に来てくれたこの木を大切に仕上げて、

          大切にしてくれるひとの元へ、送り出したい。

           

           

           

           

           

           

           


          「LIFE〜夢のカタチ〜」に出演させていただきます

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            先月、先々月と取り組んでいた香合仏。

            今日、無事に手渡すことが出来ました。

             

            掌に納めて、大切に撫でておられる様子を見て、いつもこの瞬間が次への励みになるなぁと。

            彫らせてもらえるって、ありがたいことやと思います。

             

             

            無事に納品が済んで、これでやっとすべて終わったなぁと思っていることがあります。

            実は、2ヶ月前からテレビの取材を受けていました。

            今日納品させてもらった香合仏も含めて、

            たくさんの作品、制作工程などを撮影していただきました。

             

            12月15日(土)11時からの

            朝日放送「LIFE〜夢のカタチ〜」という番組に出演させていただきます。

            佐々木蔵之介さんがナレーションの30分のドキュメンタリー番組です。

             

             

            先週予告編が流れました。

            彫っている自分の姿も映っていました。

             

            暗い仕事部屋で仕事している私の顔は、父が仕事していた姿を思い出させてくれて、

            「あぁ、つながってるんやなぁ・・」

            と、自分なんやけど、懐かしいひとに逢ったようで、嬉しくなりました。

             

            近畿圏の番組ですが、他の地域の方も放送終了後1週間はインターネットでご覧いただけます。

            もしよければご覧になってください。

             

             

            一生に一度の貴重な体験をさせていただきました。

            関わってくださった皆さんに感謝しています。

            ありがとうございました!

             

             

             

             

             

             

             

             


            作品展のお知らせ

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              12月になって、クリスマスやお正月用品が並び始めましたね。

               

              作品展のお知らせです。

               

               

              9月に個展をさせていただいた奈良のギャルリ・サンクさんで、

              「Arts&Crafts Xmas2018」が開催されます。

               

              27名の作品がギャラリーに並びます。

               

              大切なひとへの、大切な自分へのプレゼントに選んでいただけると嬉しく思います。

               

              私は和つなぎネックレスやピアス、イヤリングなどのアクセサリーを出展予定です。

               

               

              「Arts&Crafts Xmas2018」

              ギャルリ・サンク  奈良市西寺林町28-6

              12月16日(日)〜24日(月・祝) 12:00〜19:00(最終日15:00まで)  会期中無休

               

              16日に在廊予定です。たくさんの方にお目にかかれるのを楽しみにしています。

               


              ふらりと宇治へ

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                仕事が一段落して、気になっていた宇治・平等院のライトアップへ。

                 

                今日が最終日。人多いかな?どうやろな?

                京阪の駅を降りるひとは、それほど多くはなく、宇治橋を渡らずに直進するひともほとんどいない。

                 

                私は朝霧橋からのルートで、まず橋の上から鳳凰堂のお屋根が見たいなぁと。

                宇治で生まれ育った私。

                私が子供の頃は塔の島から河原に降りられて、魚を捕ったり石を拾ったりして遊んでいた。

                今は河川工事で河原はなくなり、川の流れもずいぶん変わった。

                それでも疲れたときは深い緑の水が恋しくなって、

                電車に乗って出かけて行って、朝霧橋の上からぼ〜っと上流の景色を眺めてたりもする。

                 

                今日は夜なので、山も水の流れもあまり見えへんけれど。

                宇治川の流れは速く、深さもあるので、引き込まれそうに感じるときもある。

                昔習った宇治川の合戦、

                「こんな流れの速いとこ、馬乗って鎧甲で渡るの無理なんちゃう!?」

                と娘といつも話しているくらい。

                 

                 

                 

                暗闇の中、川沿いの紅葉や鳳凰堂のお屋根が見える。

                宇治橋の灯りも。

                中の島を渡って、平等院沿いの土手に出る。

                予想以上にひとが少ない。なんか、得した気分になる。

                 

                 

                 

                木々の間から覗き見る鳳凰堂。

                 

                地元民なら知っているひとも多いであろう場所から、阿弥陀様にご挨拶する。

                中からは「立ち止まらないでくださ〜い」の声と、

                砂利の上を歩くたくさんのひとの足音、話し声が聞こえてくる。

                うわぁ、やっぱりえらいひとや!私はここからお参りでいいわ。

                 

                近くに住んでるから、そんなことが言えるのかもしれない。

                遠くから来はったひとは、やっぱり並んででも中に入って、近くで見たい思わはるよなぁ。

                今日は私は、仏さまにお会いしたくて来たんやなくて、

                ライトアップされてる鳳凰堂が見たかった。出来れば静かに。

                だからここからひとり静かに・・それでいい。

                 

                 

                 

                 

                ここ何年かは時々してはるように思うライトアップも、昔はなかったことで・・

                確か結婚する前の年の暮れ頃にライトアップしはったことがあって、

                父を「連れてってあげたいなぁ」と思いながら

                連れて行けなかったことがずっと心に引っかかっていて。

                もう20年以上前のこと。

                それから何度か夜間拝観、ライトアップしはることはあったけれど、

                そのときの後悔を思い出すだけで自分も足を運ぶことはなく・・

                やっと今日、見に来られたなぁ〜。

                 

                この写真は昨年のもの。川面に映る松や紅葉がきれいやった。

                支流は流れも緩やかで、こんなふうに鏡のように木々を映してくれる。

                 

                今年はもう、昼間に見に来ることはないやろう。次の展示会の準備を頑張らないと。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                興聖寺の琴坂や、そこから少し上流の岩場など。

                京都市内もきれいな所たくさんあるやろうけど、宇治もなかなか良いですよ〜。

                 

                 

                 

                 

                 


                大好きな仏さまがおられたお寺へ

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                  一週間前のこと・・

                  奈良の岡寺に行って来ました。

                   

                   

                   

                   

                  「1番好きな仏さまは?」と聞かれたら、今私の頭に浮かぶのは、岡寺の弥勒菩薩さま。

                  初めてお会いしたのは、たぶん高校生の頃、京都の博物館で。

                   

                  常設展示でたくさん並んでおられる仏さまの中におられて、思わず足が止まった。

                  「なんて可愛らしくてきれいな仏さんなんやろう・・私もこんな仏さんが彫りたい!」

                   

                   

                  幼い頃、母が時々博物館に連れて行ってくれた。

                  三十三間堂とセットのときもあったし、博物館だけのときもあった。

                  お弁当持ちで行って、噴水のそばでおにぎり食べることもあったし、

                  食堂でミートソーススパゲッティを食べさせてもらえることもあった。

                  好きな仏さんがいはると、「絵描きたい」って言うて

                  母にもらったメモ用紙に仁王さんの絵を描いたりすることもあった。

                   

                  その頃にもお会いしてたかもしれないけれど、はっきりと覚えてるのは高校生の頃。

                  彫ることを始めていたから、見方が変わっていたんやろう。

                   

                  金銅仏やから木彫仏とは違うんやけれど、

                  あの柔らかなお身体の線と微笑みに魅了されて。

                   

                   

                  それから何回お会いしたやろう?

                  いつも博物館のガラス越し。

                   

                  もともといはったお寺はどんなとこなんやろう?

                  帰らはることはないんかな?

                   

                   

                  博物館、きれいにしはってから常設で出てはる仏さまが少なくならはった。

                  お会いするのが難しくなってしまった・・

                   

                   

                  お寺には「お身代わり」の仏さまもおられると知った。

                  奈良、飛鳥の岡寺さん。大好きなあの仏さまがおられた場所へ、行ってみたいと。

                   

                   

                  車が行き違い出来ない細い坂道を登った先に、立派なお寺があった。

                   

                   

                  塔の前からの景色。

                   

                   

                   

                   

                  赤、緑、両方の色のモミジ。

                   

                   

                  塑像のご本尊さまの、ふっくらとやわらかな指先が今も頭から離れない。

                  何体もの仏さまがおられて、順にお顔を見ながら進んで行った先におられたお身代わりの仏さま。

                  再会・・ではなく、初めまして、なんやけど、

                  うまく言えへんけど、似ておられても違う仏さまで、でもやっぱりこの方も好き!と思える仏さまで・・

                   

                  「来れて良かった」

                  そう思える場所やった。

                   

                  今回お寺の方にいろいろとお話を聞かせていただくことが出来て、楽しい時間を過ごさせていただいた。

                  ただお参りするだけではなく、少し深く知ることが出来るとまた見え方も変わってくる。

                  私も作り手の目線を持っている者として、何かお伝えしていけたらいいなぁと思う。

                   

                  紅葉だけでなく、美しいものはたくさん。

                   

                   

                   

                  また、違う季節に。

                  会いに行きます。

                   

                   

                   


                  小さな炎を静かに燃やして

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                     白生地に包まれた仏さま。縦1寸7分、横1寸3分の香合仏。

                     

                    仏さまの仕上げのときは、木地を汚さないように白生地に包んで仕上げをする。

                    席を離れるときは、こうやってすっぽり包む。

                     

                    戻って、手にとって、布を開いて。

                    父がしていたのと同じように、私も仕事する。

                     

                     

                    小さな香合の蓋を開けると、蓮の上に大日如来さま。

                    お気に入りの大日如来さまがおられるので、そのお姿に似せて・・とのご注文。

                    久しぶりの香合仏の仕事。

                     

                     

                    私の手元には、20代の頃に彫った大日さんの香合がある。

                    若い頃の仕事は、勢いがある。

                    でも、歳を重ねて、いろんな経験をしたから彫れるようになったものもある。

                    仏さんのお顔は今の方がいい。

                    でも、光背の火炎、これだけスカッと彫れるやろうか・・?

                    そんなことを取りかかる前に考えていた。

                    気持ちで負けていたのかもしれない。

                     

                    煮詰まって、いろんなことを考えた。

                    彫りの仕事で悩んでいてもらったんやない、

                    他のことで悩んでいるときにかけてもらった言葉もいろいろ浮かんだ。

                     

                    いろんなしんどかったことも思い出したし、

                    いろんなひとにいっぱい助けてもらったことも思い出した。

                     

                    頑張ったってかなわへんひともいる。

                    けど、

                    昔の自分が出来たことが出来ひんのは我慢出来ひん。

                    そこに行き着いたら、すっと道が開けた。

                    私、負けず嫌いやから(笑)

                     

                     

                    丁寧に鉛筆で下描きをして、

                    三角刀で線を入れていく。

                    切り出し刀で炎の曲線を彫り出していく。

                    ひとつひとつ、丁寧に。

                    もう大丈夫。

                    動き出した小さな炎たち。

                     

                    もう大丈夫。

                    ひとつひとつ乗り越えて、

                    私はこれからも彫っていける。

                     

                     


                    糸をほぐして

                    0

                       今年はホトトギスがたくさん咲いて。

                       

                       

                      仕事が煮詰まっている。

                      頑張っても頑張っても上手くいかないし、進んでいかない。

                       

                      こんなときは一旦手を離して、他の仕事を挟んだ方が上手くいく。

                      経験上そうわかっていても、今回はそうしている時間がもうない。

                      せめて一日・・

                      今日は刃物に触らへん!

                      仕事場にも座らへん!

                      そう心に誓って過ごす。

                       

                      台所に座って、コーヒー飲みながらいろいろ考える。

                       

                      イラッとして引っ張って、もつれさせた糸をほどいていかなければならない。

                      何をどうしたらいいのか、

                      何が1番大切なのか、

                      絡まった糸をまずほぐしていく作業。

                       

                      誰かに助けてもらえることは何もなくて、自分でなんとかしなあかんことばかり。

                      諦めて、元気づけて・・心の中で自分と戦う。

                       

                      「大丈夫、大丈夫。」

                       

                      自分にそう言い聞かせる。

                      少しだけほぐれた糸をもうからませないように、

                      落ち着いて、ゆっくりと、でも確実に。

                       

                       

                       



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