部屋一面に色を広げて

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     部屋一面にパレットを広げて、久しぶりに色のある仕事をしている。

     

    これから夏に向かう時期の展示会やから、髪留め作ってみようかな、と。

    浴衣着るときとかに使ってほしい。

    以前はよく作っていたけれど、こんなにまとめて作るのは久しぶり。

     

    木の木目、形に合わせて色合わせを決めて、いろいろな大きさ、形のビーズを組み合わせていく。

     

    木の個性が引き立つように考えながら、選んで、ピン通して、輪っか作って、組み立てていく。

    彫るより大変な作業やけれど・・

     

     

    出来上がった髪留めはどれも涼しげで華やかで。

    ギャラリーの一角に彩りをそえてくれるかと思う。

     

    普段色のない仕事ばかりやから、大変やけど楽しい作業。

     

     

     

     


    動き出した時間

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       きれいな木目。 欅のアクセサリートレー。

       

       

      今年に入って、何年も仕上げずに置いてあったものになぜだか目がいって。

       

      このトレーもそう。

      彫り出しの足付きにしようと思って、中側から彫り始めたけど外の形が定まらなくなって・・

      手が進まずに中途半端で止まったまま、小さな木たちを入れて仕事場で使っていた。

      それがなんだか急に彫りたくなって、

      彫り始めたらサクサク進んで、あっという間に形になっていく。

      何年も置いてあったから木もよく乾いて、最初に取りかかったときよりもずっと軽い力で彫れる。

       

      時が満ちて、形が定まったんやろうなぁ。

      ということは、待っているひとが出来たということかな?

       

      いつも、

      「このコはどんなひとの所にいくんやろうなぁ」と思って仕事をしている。

      私の役目は、「人」と「木」の橋渡し。

      きっとこの木目に心奪われるひとがいてはるんやわ。

      この木の魅力が一番溢れ出る姿に仕上げてあげへんと。

       

       

      この木と誰かが出逢う瞬間に立ち会えるのを楽しみにしながら、

      動き出した木の時間に、刃物を持つ手を添えていく。

       

       

       

       


      一番適した形にしてやりたい

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        同じ木から彫った2つの作品。四角の五連はもう少し整えて完成で、葉っぱの三連はこれから外す。

         

        大事に使っている白檀の木。

        仏さまになれる大きさのものは仏さまになってもらうので、アクセサリーは端材で作る。

        和つなぎⓇ2つ作るには厚みがたりなかった木。

        薄い方の板も長さは十分にあるから、小さく切ってしまうのももったいないので、はずさないデザインで彫ってみた。

         

        この厚み、この大きさやったら、何がいいかなぁ?

        いつもいつも、考える。

        その木が一番生きる形に作りあげてやりたい。

         

        娘に見せたら、「好きそうな形やんなぁ〜」と言われた。

        そう、結んだり重ねたりのデザインが私は大好き。

         

        同じ1本の木から仏さまが生まれて、

        アクセサリーも生まれて、

        別々の所に旅立っていく。

         

        形は違うけれど、そのひとにとって大切な存在になってほしい。

         

         


        軽やかな、木のネックレス

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           仕上げの途中。今回は大きいのと小さいの。 

           

           

          和つなぎⓇで一番人気のハート。でも一番好き嫌いの分かれるのもハート。

          「私はハートやないんやなぁ〜」と言うひと何人か・・

          自分には可愛すぎる、似合わへん、というのが主な理由。

           

          ひとつの木から作られている「つながっている」和つなぎのデザインの中で、

          一番わかりやすいけどわかりやすすぎる・・っていうのもあると思う。メッセージ性が一番強いもんなぁ。

           

          誰かとつながる、何かとつながる、いろんなつながりがあると思う。

          そんな何かをこのシンプルな木に重ねて見てくれはってもいいし、

          普通に木のアクセサリーとしてお気に入りのお洋服に合わせて使ってくれはってもいいし。

           

           10年以上使い込んだ私のハートは、あめ色の艶が出て、石のような質感に。

           

          木のアクセサリーって夏場は敬遠されたりするけれど、和つなぎは白いTシャツや、麻のワンピースとかにもよく似合うと思う。

           

           

           シャープなデザインの四角やと、涼しげに見えるやろか?

           

          白檀は堅い木なので、振ると「シャラシャラ」音がする。その音が好きと言うてくれはる方も。

           

           

          定番の形は何種類かあるけれど、オーダーも可なので、気になる方はHPからお問い合わせください。

           

          2連ハートと3連三角は、淡交社さんのhanareで販売していただいています。

           

           

           

           

           


          お正月は過ぎたけど干支のお話

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            私は戌年から干支を彫り始めたので、今年の酉で一回りした。

             

            12年前、所属していた組合で百貨店さんに出展させていただいていた。

            そのときに作り始めた干支。

            11月くらいには必要だったので、お盆が過ぎると「あぁ、干支やらなあかんなぁ・・」と頭を悩ませていたっけ。

            他の仕事をしながらずっと型を考えて、「これやっ!!」って見えたときに試作とか一切なしに作る私の干支。

            ひとつ出来たらそれを元に型紙を作って、数を彫るようにしていた。

            今はもう注文いただいた分しか作っていないので、型紙を作るほどでもない。

            手元に残す1個があるので、次作るときはそれが見本になる。

             

            12年前・・娘は小学生やった。ちっちゃかったよなぁ〜!それが今年成人式やもんなぁ〜。

            そう思うと、12年って長いなぁと思う。

             

            私の干支は、シンプルで、手に持ったときに触り心地がよい形を心がけて作っている。

            見ていて飽きないように・・と、子供さんのおもちゃにしてもらってもいいように・・と思って。

             

            私や兄姉は、父の彫ったうさぎをおもちゃにして育った。

            マジックで目を描いたのはたぶん私。裏側にもクレヨンで落書きしている。

            でも、怒られた記憶はない。

            父のうさぎは干支として彫られたわけではないやろうけど、このうさぎがいたから、私の干支はあんな形で生まれてきた。

             

            キズがついても落書きしても、それもいつか思い出になる。

            作ったひとがいなくなっても、今も一緒にいるような気がする。

             

             

            12年間彫り続けることが出来てほっとしている。

            「全部揃えたい」と言って集めてくれてはる方にも感謝している。

            一区切りやけどまた来年は新たな気持ちで、ひとつひとつ丁寧に彫ろうと思う。

             

             

             

             

             

             

             

             

             


            手彫り白檀ねじり玉ブレスレット

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                娘がいつもつけているブレスレット。私の作品です。

               

              成人式の日も、「お守りやし」とつけていってくれました。

              着物に合うかなぁ?と思ったのですが、違和感なくなじんでいて、嬉しかったです。

               

               娘がいつもつけているのを見て、娘の友達が注文してくれました。

              石が変わると、印象が変わります。

               

              ねじり玉の直径は8ミリから12ミリ。

              仏さまをお作りするときに出る白檀の細かい材で、ひとつひとつ手彫りで仕上げています。

              堅い白檀の木を指先でぎゅっと握りしめて削っていくのですが、ねじりの山部分が指に食い込んで痛くって・・

              指先がしびれて感覚がなくなってくるので、一度にたくさん彫るのは難しく、

              一日に1〜3個他の仕事にはさんで作って、彫り貯めています。

              木は削りたてのときが香りがいいので、

              注文をいただいた段階で新しく彫った玉と組み合わせて制作して、香りを楽しんでいただけるようにしています。

               

              貴重な木、手間のかかる彫り、すっと簡単に買える値段ではないと思うのですが、

              「ずっといいなぁと思ってた」と注文してくれたお友達。

              小学生の頃、娘が私の彫った髪留めとかを使ってたのも覚えてくれてるそうで、

              私にしても、その頃から知っているお嬢さんが大人になってお客さんになってくれたなんて、驚きやし嬉しいし・・

               

              柔らかな色合いは、可愛らしい笑顔の彼女によく似合うと思います。

              「いい香り〜♪」と喜んでくれてたと娘から聞きました。

              しばらくはつけ外しのときや動かしたときに、フワッと香ると思います。

              香りがなくなったあとは使い込むほどに艶が出て、飴色に育っていきます。

              上の写真と下の写真、同じ木なのにずいぶん色が違いますよね。

               

              ゴムが伸びたらいつでも取り替えます。

              そのときに育っている木に再会するのも私の楽しみです。

               

              私の作ったものたちが、

              日々の暮らしに寄り添って、

              気持ちを温かく、柔らかくするお手伝いが出来たらいいな。

              いつもそう願っています。

               

               

               

               

               

               

               

               

               


              新作のブローチ

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                 ブローチひとつ出来あがって、次のブローチにとりかかる。

                娘に見せたら、
                「うわぁ〜、好きそうやなぁ〜(笑)」って言われた。

                そう、こんなふうに結んだり重なったりを彫るのが大好きおんぷ



                 

                おりんを包み込む蓮の花

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                   暑い夏の間、仕事してる私の傍にあった一枚の写真。 

                  8月、彫っていたのは蓮の花。おりんの二方屋さんとのコラボ作品。

                  二方屋さんと知り合って、初めて「響展」に足を運んだのは4年前。
                  会場に並んだたくさんのおりんを順番に鳴らして、ひとつひとつ違う音が重なりあって広がっていく空間で、
                  「極楽にいるみたい!!」と思った私。
                  いつかおりんを包み込む蓮華を彫りたい!・・その想いを今年やっと、実らせることが出来た。

                  仏師の修業中から蓮華を彫るのが好きやったけど、あくまでも仏像の台座の一部。
                  それだけでは作品にならない。
                  でも今回は、おりんと蓮華、どっちもが主役。ひとつのパーツとしての花ではない。
                  どちらも引き立てあって、より良いものになるように・・そうするにはどんな花にしたらいいやろう?

                  考えて、仏像の台座の蓮華と、現実に咲く蓮の花との、間ぐらいの形を目指した。



                  花びらの形も、台座の蓮華よりも薄く、やわらかく表現することを心がけ、貼り重ねていくのも変則的にした。
                  実際の蓮の花は、均等に花びらが開くわけではないので、一か所ずつ花びらの開き加減を変えるようにした。
                  その結果、次に重ねる花びらの調整にも時間がかかり、一日に2枚くらいしか進まないことも・・


                  花びらのの内側を彫るのに使う、「曲がり」の丸刀や、
                  花びらの先端のやわらかな曲線を出すのに使う、「なぎなた」に研いだ切り出し刀。
                  堅い木で、やわらかい花びらを表現する・・
                  傍らの写真を眺めながら、他の蓮の写真もあれこれ見ながら、
                  時折おりんをのせて、バランスを確認しながら、少しずつ進んでいく仕事。



                   そして出来あがった、私だけの蓮の花。

                  今年の二方屋さんの響展で見ていただけます。


                  京都響展stage6
                  9月3日(木)〜9日(水)
                  10:00〜18:00(最終日16:00まで)
                  京都市中京区夷川通寺町西入ルの、idGalleryで。



                  1寸8分のおりんと、蓮の花が作り出す世界を、見て、聴いて、感じていただけたら・・と思います。

                  12月の東京神楽坂での三人展にも、出展予定です。
                  今回ご縁があって旅立てば、また違う蓮の花を咲かせます花


                   

                  和つなぎ

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                     私は、自分のホームページの、ハートの「和つなぎ」の写真が大好きだ。

                    この写真は、ホームページを作ってくれはったひとが、撮ってくれはったもの。
                    暑い暑い夏の日に、仕事場に撮影に来てくれた彼女。

                    出来あがった写真を見て、驚いた。まるでハグしているかのような、ふたつのハート。

                    自分が作品写真を撮るときにはしたことのない重ね方で、彼女の感性に、すごく感動した。

                    「和つなぎ」に込めた想いが、見るひとにとても伝わる写真だと思う。


                    ひとつの木を、彫り込んでいって、ふたつのパーツにする。

                    後からはめ込んだわけでなく、つながった、ひとつの木。

                    金属のアクセサリーなんかでつながった細工のもの、よく見かけるけど、
                    同じデザインでも、作り方が違うから。

                    「つながってるよ」 に込めたメッセージ。
                    ひとそれぞれに、相手は違うと思うし、それぞれ自由に感じてほしいし。

                    木はどんな場合でも、やさしくてあたたかい感触で、気持ちに寄り添ってくれると思うから。
                    そして気持ちを吸い込んで、育ってくれるから

                       

                    私が10年近く身につけているハートは、良いも悪いも全部見てきてくれたハート。

                    あめ色の艶で、やさしく光ってくれている。

                    これからも、ずっと一緒に。






                    仏さまと暮らすということ

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                       センター試験が終わり、今週末には国公立出願前の、三者懇談。

                      ピリピリした日々が続いている我が家。
                      観音さまをお納めしたのは、はるか遠い昔のよう。

                      家に仏さまをお迎えする・・誰もが体験されることではないんですよね。

                      私は、生まれたときからずっと、仏さまと一緒で、
                      今も、たくさんの仏さまと一緒やし、これから先も、きっとそうやし・・

                      私にとっては当たり前の日々やけど、そうでない方にとっては、特別なことなんやなぁ。

                      でも、お家にきてくれはる仏さまは、
                      お寺や博物館におられる仏さまよりも距離が近い、ご縁の深い方やから、
                      日々の出来事なんかを話しかけながら、仲良く暮らしていただけたらいいなぁ、と思います。




                      4寸の観音さま、彫っている間は、苦しくて、でも楽しくて。 そんな日々でした。


                      気持ちはもう次に向かっています。

                      また、どなたかの心にそっと寄り添うものを、お造りできれば・・日々精進です。







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