黄金色の景色
先週の金曜日、娘から
「稲穂がだいぶ黄金色になってきたわ〜急やけど見に来る?」
そう連絡があり、翌日見に行って来た。
まず連れて行ってくれたのは、天乞山古墳。
登れるようになっていて
上からの景色!!
こちらも登れて
奥の方の田んぼは刈り取り作業中で、
午後やったらもうこの景色は見られへんかったやろうなぁと。
良いタイミングやったなぁと二人で話ながら、きれいな稲穂を眺めていた。
今の現場になって、三度目の秋を迎える娘。
通勤途中で見る黄金色の景色を
ずっと見せたいと思ってくれていたらしいけれど
なかなかタイミングが合わず
今回やっと見せてもらうことが出来た。
一番見せたかったという
峠を登り切って坂を下るときに広がる景色は
レンズ越しではなくしっかり両目で見て心に写し
楽しい二人の時間、娘に感謝する。
離れて暮らすようになって
「貴女の母で幸せです」ということをよく口にするようになった。
毎日一緒にいたって
いつ何が起こるかわからへんけれど
離れていたらなおさらで
もしかしたらこれが最後になるかもしれへんって思うから
感謝の気持ちは常に伝えるようにしている。
私は父との別れが突然やったから。
三十年近く経った今となっては
姉の結婚式の後
「わし、もう死んでもえぇわ」
そう言って本当に逝ってしまった本人は、悔いがないのかもしれないと思えるけれど
残された方はほんまにつらかったし
だから
もし万が一があっても
「お母さんは幸せやったんや」
って思ってもらえたら
少しは気持ちが和らぐかな?って。
まだまだ一緒に
たくさん楽しい時間を重ねたいし
そのつもりやけれど
悔いのないように
大切なひとには
気持ち、伝えよう。