響きますように、届きますように。

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    今日は納品で、お客様と京都駅で待ち合わせ。

     

    無事にお渡しして、喜んでいただけて。

    次への元気をいただいて、笑顔でお別れして。

     

     

    さて、せっかく京都まで出て来たんやから・・と、伊勢丹の10階催事場に向かった。

    ちょうど仕事仲間の京都二方屋さんが「日本の職人展」(28日まで)に出展中。

    お互い忙しくてなかなか会うことが出来ないから、久しぶりの再会。

     

     

    初めて個展をさせてもらったギャラリーのオーナーさんがつないでくれはったご縁で、

    一緒に仕事をするようになって、もう8年になる二方屋さん。

    舞妓りんの別注シリーズの台座は、私の作品。

     

     

    出会えてなかったら、

    ひとつひとつ音色の違う「おりん」があるなんて、きっと今も知らずにいたんやと思う。

     

     

     

     

    私自身も、数年前に手に入れた寸四のおりんを、仕事場に置いている。

     

    今日も家を出る前に「納品行って来ます」と鳴らしてから出かけた。

     

    「おりん」イコール「佛前で鳴らすもの」

    ではないことも、

    二方屋さんと出会わへんかったら知らずにいたこと。

     

    もちろんお墓参りにも持って行く。

    でも、気持ちを整えたり、

    気合いをいれたいときに鳴らす・・ということの方が多い。

     

    この掌に収まる小さなおりんの音色に、どれだけ私は救われてきたことか。

     

    音色は使い込むことで変化していく。

    私のお地蔵さんや和つなぎたちと一緒やな、と思う。

     

     

    いくつもの工程を、一つとして手を抜くことなく、

    丁寧に、大切に、作り上げられているおりんたち。

     

    同じ想いで仕事をしている職人として、

    一人でも多くの方に知ってもらいたい、聴いてもらいたいと願っている。

     

     

     


    二方屋さんのおりん

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        最近、時々お煎茶を入れて飲んでいる。

       

      そのときは必ず父と一緒に。

      その昔、小学生の私に美味しいお茶の入れ方を教えてくれたのは、父やった。

       

      仕事場の写真の前にお供えして、おりんを鳴らす。

      向かい合って座って、お茶を飲む。

       

       

      数年前の「響展」で、会場中のおりんを鳴らして聴き比べて選んだ1寸4分のおりん。

       

      台座はもちろん自分で彫った。

      蓮にしようと思ってたんやけど、木目がきれいやったからシンプルな形に変更した。

      正絹の巾着の生地も、渋めを選んで。

      使い込んでくるうちに、台座も、おりんも、いい感じに育ってきている。

       

      集中して仕上げてしまわなあかん仕事があるのに、心がざわざわしているとき、

      そんなときもおりんを鳴らす。

      二方屋さんに出会うまで、

      おりんをそんなふうに使うなんて考えもしなかった。

      個展をしたギャラリーのオーナーさんが引き合わせてくれはらへんかったら、

      きっと今も知らずに過ごしている世界やったと思う。

       

      使い込むほどに音が良くなっていくと言うてはったから、

      今の音は、最初に「これやっ!!」と思ったのとは違う音になってるんやろうなぁと思う。

      それでも、変わらないことなんかないんやし、

      私が彫ってる木たちも、使い込むことでどんどん変わっていくんやし。

       

      昨晩、耳元で小さく鳴らしてみた。

      どうしても鳴らしたかったけど、夜中やったんで。

      このサイズは台座に固定されているから、

      そういうことも出来るんやと今さらながらに気がついた(笑)

       

      自分の中に音が響く。

      波が寄せるように、音が寄せて、気持ちのざらつきを削り取ってくれた。

       

       

      部屋に鳴り響くとき、

      お墓参りで青空の下、風に流れて広がっていくとき、

      耳元で身体の中に響くとき・・

      小さなひとつのおりんが、そのときそのとき役目を変えて、響き方を変えて、そばにいてくれる。

       

      昔ながらの製法で丁寧に作り上げて、お客様に丁寧に伝えていってはる姿を見ているから、

      「必要なひとに見つけてもらえますように」って祈ってる。

       

      私もこのおりんに出会えて良かった!と思っている一人やから。

       

       

       

       

       

       


      木がつなげてくれるもの

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        私の相棒の、ハートの和つなぎ。 二つのハートは、「木」と「私」。

         

        十数年使い込まれて艶の出た木肌のネックレスは、

        私の苦しいときも楽しいときも、いつもそばにいてくれた。

         

        だんだん歳を重ねてきて、

        「もうハートは可愛らしすぎるかなぁ」と思うときもある。

         

        でも、気合いを入れて出かける日、

        ちょっと気持ちが弱っている日、

        やっぱりお守りみたいに身につける。

         

        ひとつの木で、つながったふたつのハート。

        昨日はこのハートが、素敵なご縁をつないでくれた。

         

        一つは、念願の奈良での個展が決まったこと。

        探しててもなかなか見つけられへんかったのに、とても素敵なオーナーさんと空間に出会うことが出来た。

        私の和つなぎに目をとめてくれはって。

         

        もう一つは、

        道を尋ねてくれはった東京の方とのご縁。

        木彫に興味を持っておられるとのことで、ホテルまでの短い道のりの間に話が弾んで、とても楽しい時間を過ごさせていただいた。

         

        帰りの電車の中で、

        「なんてミラクルな日やったんやろう」と、幸せをかみしめ・・

        ご縁をつなげてくれた和つなぎに感謝している。

         

        これからも、

        笑ってたり泣いてたりする私に寄り添って、

        なんにも言わずに光を増していくんやろう。

         

        誰かのそんな存在になれるものを、たくさん作り続けていきたいと思う。

         

         

         

         

         

         


        お不動さまのご真言

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          ぐらぐらっと地震で揺れたときや、怖い夢を見たときに、とっさに口にするのは不動明王のご真言。


          「おまえのお守り本尊はお不動さんやから、ご真言覚えとけ」と父に言われたのは、多分小学校の高学年の頃。

          生まれ年の干支によって、お守り本尊の仏さまがそれぞれおられて、酉年の私は不動明王さま。
          真言の書いてある本を渡されて、
          「・・・なんでお不動さんのご真言だけこんなに長いの〜!?涙」と思ったっけ。
          それでも頑張ってなんとか覚えて、
          それからはどこかのお寺でお不動さんにお会いするたび、ご真言を唱えながらお参りするようになった。

          子供の頃、父の仕事場で何度も手にとった本があった。
          お不動さんばっかり載ってはる1冊の本。タイトルは「不動の怒」
          自分のお守り本尊のお不動さんがたくさんの、その本が大好きやった。

          今、私の仕事場にあるその本が、淡交社さん発行だと気付いたのは今日のこと。

          発行されたのは昭和44年!! 私が生まれたその年に、父はその本を手に入れた。
          そして月日は流れて、ご縁がつながって、私は淡交社さんとお仕事させていただけることになった。

          不思議やね。

          仕事場の、写真の父がいつもより笑った気がした。



          淡交社さんの和雑貨オンラインショップhanareで、
          白檀の和つなぎ®ネックレスと、ブレスレットをお取り扱いしていただいています。
          よろしければご覧ください。




           

          京都 響展 stage6 に行って来ました

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             二条大橋の上から見た母校。 久しぶりに通る道。

            何年ぶりやろう? 柳の木の下をくぐり抜け、川沿いの通学路。なんか、ちょっとドキドキした。
            京都市立銅駝美術工芸高等学校。
            実習棟と体育館の間の消防通路から見えた狭い狭いグラウンドは、昔のままで、
            実習服洗濯して、高鉄棒に干してたなぁ〜とか、蹴鞠が流行ってて、男の子たちがいつもやってたなぁ〜とか、いろんなことを思い出した。
            玄関の前まで行こうか迷ったけど、また今度の楽しみに、夷川通りをそのまま西へ。
            今日の目的地は、idギャラリーでの「響展」。



            私が着いたときは、ちょうどお客さまの波が去ったところで、
            ゆっくりと、順番に音を聴かせてもらうことが出来た。



            大きさも、仕上げも違う、おりんたち。 もちろんひとつずつ、違う音。


            これだけたくさんのおりんと出逢えるのは、この会場だけなので、毎年本当に楽しみ♪
            自分のお気に入りの音を探す、幸せな時間。

            そうこうしている内に、次のお客さまの波が・・
            みなさん思い思いに音を聴いて、悩んで悩んで選び抜いて、
            大事そうに包みをかかえ、満ち足りたお顔で帰っていかれた。

            それぞれのひとの、日々の暮らしに寄り添っていくんやろうな。


            私たちの仕事は、すべてのひとに受け入れられるものではないのかもしれない。
            水や食べ物と違って、なくても生きていけるものかもしれない。

            でも、必要に思ってくれるひとも、きっとおられるはずやから。
            それを手にすることによって、
            心が安らぐひとが、出会えてないだけで、まだきっと、たくさんいはるはず!!

            会うたびいつも、そんな感じに、励まし合って仕事をしている(笑)


            二方屋さんの「響展」、9月9日までです。
            まだ、耳に音が残っています。深い余韻のおりんです。
            今夜は気持ちよく眠れそう。














             

            私のおりん

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              JUGEMテーマ:日常

               仕事場の、すぐ手の届くところに置いてある私の「おりん」。

              直径1寸4分(4センチ)、一緒に仕事をしている、二方屋さんのもの。

              仕事で出かける前や、
              家で仕事してて、煮詰まって空気を変えたいとき。
              お経を唱えるときや、
              新しい仕事にとりかかるとき、
              ひとつ仕事が仕上がったとき・・

              鳴らしたいときに、いつでも鳴らせるように。

              私は、二方屋さんのおりんを誰かに説明するとき、「魂に響く音」と言ってお伝えしている。

              気持ちを整えてくれるこのおりんに、出逢えてよかったなぁ〜と思う。

               

              たくさんの色達

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                  たくさんの、天然石やビーズ。  この中から色合わせをしていく。


                私の作品は、木の素材そのままのものが多いから、色を使うことはあまりない。
                でも、ピアス・イヤリング、かんざしなどは、
                木と天然石やビーズを組み合わせて作るので、
                そのときは「よっこらしょ」っと、引き出し2段分のパーツを全部広げて、組み合わせを考えていく。

                5ミリくらいの四角や丸いパーツを彫るのは、指がつるし大変な作業なんやけど、
                普段、色の世界に縁がない私には、この色合わせの作業の方が大変で・・

                「彫るより時間かかるなぁ」
                 と、いつもぶつぶつ言いながら、(楽しいんやけど、慣れない作業なので
                選んだ玉と、彫った木のパーツにTピンやQピンを通して、組み立てていく。

                自分にはあまり縁のない世界・・
                だから、色を使って仕事をされる方には、尊敬とあこがれの気持ちを抱く。


                林サヨコさんも、たくさんの布を使って、
                色を合わせて、
                とても魅力的な作品を作られる。

                私にはとても出来ないことだけど、
                「布を見たときに、『あっ、これは瓦につかえる』とか思うねん」って言わはったのを聞いて、

                「あっ、一緒や〜」って嬉しくなった

                私も木を見たときに
                「この木はお地蔵さんになる木や」とか、
                「この木の、この木目の部分でねこ彫ったらかわいいやろな」とか
                そんなことを考えるから。

                布と木と、素材は違うけれど、

                その素材をいちばん活かしてやれる手を持っている・・それは同じなんやって、思ったから。


                でもやっぱり、何百何千の色を合わせて大きな作品を作り上げる彼女はすごい!です。

                そんな林さんが、この春からNHKカルチャーで教室を開かれます。

                たくさんの布、色、ご縁をつないでいかはることと思います




                走り続ける岩本雅晴さん

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                    美術館の床から現れた、バタフライの男性。

                  今日は、岩本雅晴さんの作品を見に、娘と二人、京都市美術館へ。

                  今日が最終日の関西二科展へ、行って来ました。

                  岩本さんとは、(協)ものもの舎AHAでご一緒したのがご縁で、もう10年のおつきあい。

                  鉄と木、素材は違うけど、作らはる作品に、いつも刺激をうけて、元気をもらっています。


                  私も立体の仕事をしているから、

                  どの方向から見ても隙がない、違和感のないものを作るのがどれほど技術のいることかはよくわかっていて、

                  まして岩本さんの仕事は、粘土で原型作って型とって・・とかじゃなくて、
                  1枚の平たい鉄板から、切ったり、叩いたり、くっつけてたり・・の作業を繰り返して作りあげていくもの!!


                  それでこの、やわらかな指の動きを表現しはるんやから、ほんま、すごいです。


                  いつも、娘と二人でいろんな角度から見て、

                  「あ〜っ、私、この角度が1番好きかも」

                  「私はこっちかなぁ〜」 などと言いあいながら、1時間以上楽しんできます。

                  インパクトのある作品に、足を止めて見入る方も多く、
                  今日もちっちゃい男の子が、となりで同じポーズをとったりしてはりました。


                  「今度はな・・」と、楽しそうに次の作品の構想を語ってくれはる岩本さん。

                  とってもいきいきして、良いお顔

                  私も頑張ろうって思います。



                  そんな岩本雅晴さんと、今年も8月に二人展をさせていただきます。

                  詳細はまた後日、お知らせしますね。


                  水泳もしてはる岩本さん、ご自身に似ています。

                  楽しい時間、ありがとうございました




                  乾杯

                  0
                     昨日 友達から、安否確認のメールが届いた(笑)

                    2週間会ってへんと、めっちゃ会ってへんように感じる友達が二人。

                    初めて出会ったのは、もう40年近く前。間がどーんと何十年か開いて、
                    一緒に遊ぶようになったのがここ2年ぐらいのこと。

                    家が近いのもあって、今日言うて今日会える友達。

                    この二人のおかげで、私はずいぶん気が楽になった。


                    ありがとう〜 私もどうしてるかな?って思ってた。


                    でも、なんかバタバタしてて、

                    バタバタしてる割には結果が出てなくて、先送りになってることもいくつもあって・・・

                    もっとがんばらなあかんのにがんばれてないよな、って思ったら、

                    今、一緒にご飯食べて、お酒のんでも、楽しく乾杯できひんような気がして。

                    だから連絡出来ずにいた。


                    もちろん、

                    しんどいとき、つらいときやって、

                    一緒に乾杯してくれる二人やって、よぉわかってるんやけど。


                    今日ひとつ、納品済んだし次へつながる楽しい話もしてきたよ

                    まだまだやらなあかんことは山積みやけど

                    近いうちに会えるかな


                    いつも、ありがとう。





                    やわらかな鉄

                    0
                       
                       遊気Qさんに出展中の、岩本雅晴さんの作品です。



                      こちらが全体像。鉄板で出来ているのに、風にめくれるスカートがとても柔らか。


                      高い技術力、どの角度から見ても見飽きない、岩本さんにしか作れない作品。


                      私も、私にしか作れないものが作りたい。


                      一緒にお仕事させていただいて、いっぱいパワーをいただいています。




                        「こ. こ. ろ」を並べさせていただきました。


                      鉄と木、なのに、どちらもやわらかい。









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