ふらりと宇治へ
仕事が一段落して、気になっていた宇治・平等院のライトアップへ。
今日が最終日。人多いかな?どうやろな?
京阪の駅を降りるひとは、それほど多くはなく、宇治橋を渡らずに直進するひともほとんどいない。
私は朝霧橋からのルートで、まず橋の上から鳳凰堂のお屋根が見たいなぁと。
宇治で生まれ育った私。
私が子供の頃は塔の島から河原に降りられて、魚を捕ったり石を拾ったりして遊んでいた。
今は河川工事で河原はなくなり、川の流れもずいぶん変わった。
それでも疲れたときは深い緑の水が恋しくなって、
電車に乗って出かけて行って、朝霧橋の上からぼ〜っと上流の景色を眺めてたりもする。
今日は夜なので、山も水の流れもあまり見えへんけれど。
宇治川の流れは速く、深さもあるので、引き込まれそうに感じるときもある。
昔習った宇治川の合戦、
「こんな流れの速いとこ、馬乗って鎧甲で渡るの無理なんちゃう!?」
と娘といつも話しているくらい。
暗闇の中、川沿いの紅葉や鳳凰堂のお屋根が見える。
宇治橋の灯りも。
中の島を渡って、平等院沿いの土手に出る。
予想以上にひとが少ない。なんか、得した気分になる。
木々の間から覗き見る鳳凰堂。
地元民なら知っているひとも多いであろう場所から、阿弥陀様にご挨拶する。
中からは「立ち止まらないでくださ〜い」の声と、
砂利の上を歩くたくさんのひとの足音、話し声が聞こえてくる。
うわぁ、やっぱりえらいひとや!私はここからお参りでいいわ。
近くに住んでるから、そんなことが言えるのかもしれない。
遠くから来はったひとは、やっぱり並んででも中に入って、近くで見たい思わはるよなぁ。
今日は私は、仏さまにお会いしたくて来たんやなくて、
ライトアップされてる鳳凰堂が見たかった。出来れば静かに。
だからここからひとり静かに・・それでいい。
ここ何年かは時々してはるように思うライトアップも、昔はなかったことで・・
確か結婚する前の年の暮れ頃にライトアップしはったことがあって、
父を「連れてってあげたいなぁ」と思いながら
連れて行けなかったことがずっと心に引っかかっていて。
もう20年以上前のこと。
それから何度か夜間拝観、ライトアップしはることはあったけれど、
そのときの後悔を思い出すだけで自分も足を運ぶことはなく・・
やっと今日、見に来られたなぁ〜。
この写真は昨年のもの。川面に映る松や紅葉がきれいやった。
支流は流れも緩やかで、こんなふうに鏡のように木々を映してくれる。
今年はもう、昼間に見に来ることはないやろう。次の展示会の準備を頑張らないと。
興聖寺の琴坂や、そこから少し上流の岩場など。
京都市内もきれいな所たくさんあるやろうけど、宇治もなかなか良いですよ〜。
- 2018.12.02 Sunday
- いろんなこと
- 22:29
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- by けっち