八寸五分の鉋(かんな)

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     父の使っていた鉋(かんな)ちょっと不思議な形。

     

     裏側はこんなふう。

     

     

     

     たぶん、元々刃が入ってた部分の横が割れてしまったんやろう。

    釘を打って止めてあるし、刃が出る部分は木を埋めて塞がれている。

     

     「竹内」の「タ」が彫り込んであるから、修業時代から使っていたんやろうか?

    一人で仕事しているなら、名前を彫る必要はない。

     

     

    仏さまを彫るとき、原木からノコギリで切り出して、鉋をかけて、きっちりした直方体にする。

    大きい仏さまは寄せ木で作るから、そのときにも鉋は重要。

    張り合わす木がきれいに鉋かけが出来ていないと、貼り面に隙間が出来てしまう。

     

    今は電動鉋でしてしまう人が多いんやろうけど、昔は手作業。

     

    道具は大切にするひとやったけど、

    きっと、特別思い入れのある道具やったんやろう。

    割れた台を直して、反対側に新しい穴を彫って刃を入れて、使い続けたくらいなんやから。

     

     何度も金槌で叩かれて、潰れた角。 たくさんの木を整えた、木の台。

     

    手に馴染む滑らかな曲線。 この木には、父の時間が染み込んでいる。

     

    その上に、私の時間も重ねられていく。

     

     

     

     

     


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