鋸挽く時間
一昨日、昨日と木出しの作業が続いている。
アクセサリーは端材で作る。
観音さまや阿弥陀さまになれる大きさの木を、アクセサリー用に細かく挽くことはない。
まず、仏さんの本体と台座、光背。次に1寸のお地蔵さんの木取り。
私がずっと彫り続けている1寸のお地蔵さんは厚みが6分(2センチ弱)必要。
和つなぎⓇネックレスなどに必要な厚みはその半分。
長さも厚みも限られた手持ちの材木で、優先順位を決めて木を選んでいく。
割れが入っているものはそれを避けて、どこまでの深さで入っているかも見極めながらの作業。
何時間も鋸(ノコギリ)を挽く。
「機械で挽いたら一瞬なんやろうなぁ」と思うときもある。
そしたら挽いている時間を彫る時間にまわせるやんなぁ。
でも、大変やけどこの時間は嫌いやない。
なんか、木と話しているように感じる時間やから。
鋸も何本か使い分けながら、「目立てしなあかんよなぁ」とも思いながら。
最近はホームセンターで替刃の鋸を売っているのをよく見かける。
切れなくなったら刃を取り替えてそれでおしまい?刃も使い捨て?
う〜ん、なんか私にはしっくりきぃひん。
ウチの鋸は父が使っていたもの。
手入れをしながら、長く、大切に使う・・私にとってはそれが当たり前。
便利や手軽が悪いとは思わへんけど、
なにもかもがスピードアップしていく世の中にはついていけへんなぁ。
今日も家にこもって仕事。
人と話さず、
木や道具と話ながら。
- 2018.02.12 Monday
- 仕事
- 14:32
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- by けっち