鋸挽く時間

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      一昨日、昨日と木出しの作業が続いている。

     

    アクセサリーは端材で作る。

    観音さまや阿弥陀さまになれる大きさの木を、アクセサリー用に細かく挽くことはない。

    まず、仏さんの本体と台座、光背。次に1寸のお地蔵さんの木取り。

    私がずっと彫り続けている1寸のお地蔵さんは厚みが6分(2センチ弱)必要。

    和つなぎⓇネックレスなどに必要な厚みはその半分。

    長さも厚みも限られた手持ちの材木で、優先順位を決めて木を選んでいく。

     

    割れが入っているものはそれを避けて、どこまでの深さで入っているかも見極めながらの作業。

    何時間も鋸(ノコギリ)を挽く。

    「機械で挽いたら一瞬なんやろうなぁ」と思うときもある。

    そしたら挽いている時間を彫る時間にまわせるやんなぁ。

    でも、大変やけどこの時間は嫌いやない。

    なんか、木と話しているように感じる時間やから。

    鋸も何本か使い分けながら、「目立てしなあかんよなぁ」とも思いながら。

     

    最近はホームセンターで替刃の鋸を売っているのをよく見かける。

    切れなくなったら刃を取り替えてそれでおしまい?刃も使い捨て?

    う〜ん、なんか私にはしっくりきぃひん。

    ウチの鋸は父が使っていたもの。

    手入れをしながら、長く、大切に使う・・私にとってはそれが当たり前。

    便利や手軽が悪いとは思わへんけど、

    なにもかもがスピードアップしていく世の中にはついていけへんなぁ。

     

    今日も家にこもって仕事。

    人と話さず、

    木や道具と話ながら。

     

     

     


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