響きますように、届きますように。
今日は納品で、お客様と京都駅で待ち合わせ。
無事にお渡しして、喜んでいただけて。
次への元気をいただいて、笑顔でお別れして。
さて、せっかく京都まで出て来たんやから・・と、伊勢丹の10階催事場に向かった。
ちょうど仕事仲間の京都二方屋さんが「日本の職人展」(28日まで)に出展中。
お互い忙しくてなかなか会うことが出来ないから、久しぶりの再会。
初めて個展をさせてもらったギャラリーのオーナーさんがつないでくれはったご縁で、
一緒に仕事をするようになって、もう8年になる二方屋さん。
舞妓りんの別注シリーズの台座は、私の作品。
出会えてなかったら、
ひとつひとつ音色の違う「おりん」があるなんて、きっと今も知らずにいたんやと思う。
私自身も、数年前に手に入れた寸四のおりんを、仕事場に置いている。
今日も家を出る前に「納品行って来ます」と鳴らしてから出かけた。
「おりん」イコール「佛前で鳴らすもの」
ではないことも、
二方屋さんと出会わへんかったら知らずにいたこと。
もちろんお墓参りにも持って行く。
でも、気持ちを整えたり、
気合いをいれたいときに鳴らす・・ということの方が多い。
この掌に収まる小さなおりんの音色に、どれだけ私は救われてきたことか。
音色は使い込むことで変化していく。
私のお地蔵さんや和つなぎたちと一緒やな、と思う。
いくつもの工程を、一つとして手を抜くことなく、
丁寧に、大切に、作り上げられているおりんたち。
同じ想いで仕事をしている職人として、
一人でも多くの方に知ってもらいたい、聴いてもらいたいと願っている。
- 2019.10.23 Wednesday
- つながり
- 20:45
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- by けっち