昨日1周年を迎えられました。
私が初めて伺ったのは昨年の7月
仕事柄全身ひどく凝り固まっていて
マッサージの良いお店がないか探している中で、ねこのびーるさんに出会いました。
店名に惹かれたんですよね〜猫好きなので。
それで予約をさせていただいて、施術を受けたら
すごく身体が楽になって。
せっかくほぐしてもらっても
仕事をしたらまたすぐ固まってしまうことが多かったけれど
ねこのびーるさんでの施術の後は
調子の良い状態が長く続いて。
それ以来、定期的にお世話になっています。
2階でご主人がマッサージ
1階はカフェで、そちらはご夫婦で
娘が離れて暮らすようになって
一週間誰とも話してないぞ〜なんてことになってしまっている私が
身体も心もほぐしてもらえる場所に出会えたことはとても嬉しくて。
美味しい台湾茶やご飯、スイーツをいただきながら
お二人とおしゃべりする時間はとても楽しく
そして今回、
1周年を迎えられるタイミングでイベントをさせていただけたことも
とても嬉しく思っています。
素敵なお二人の
ますますのご発展をお祈りいたします。
お店のInstagramは nekonobiiiiru
ashinekotenchou
皆さんも京都にお越しの際は
是非お立ち寄りくださいね。
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無事終了しました。
これは搬入前日のちびにゃん達。
「さぁ行くぞ!」って感じです。
お店で販売しておられるタイルやガラスのコースターも、展示に使わせていただきました。
限定バージョンの白檀材ふくふくにゃんこⓇ
ゆっくり食事やお茶を楽しみながら
ねこたちを眺めていただきました。
1匹1匹木目も違うし表情も違うので
皆さん悩みながら選んでくださいました。
どうぞ末永く可愛がってやってください。
お天気の悪い中、お越しいただきありがとうございました!
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一生懸命彫ってます。
彫りながら
来てくれはるひと少ないんちゃうやろか・・
という思いと
たくさん来てくれはって並ばはったらどうしよう・・
と、全く正反対のこと両方を心配しながら仕事をしています。
自分の想像以上のことが起こるときもあると
以前学びました。
今回は初のカフェでの展示会
どんなふうになるか予想が出来ない部分もあって。
毎度のことですが、マイナス思考です(笑)
娘が離れて住むようになって
「大丈夫、大丈夫!」
毎日そう言ってもらえなくなって
凹むとなかなか浮かんで来れません。
あと、
頑張ったけどやっぱり少ないなぁ〜って。
ごめんなさい。
限定バージョン以外は注文も承りますのでお声かけくださいね。
とにかく1匹でも多く連れて行けるよう頑張って
来てくれはったひとに
楽しい時間を過ごしていただけるよう努めようと思います。
限定バージョンは白檀材のふくふくにゃんこ。
白檀材の小さいにゃんこ、ちびにゃんのふっくらバージョンが登場しますよ。
にゃんこ好きやないけど、台湾グルメ気になるな〜という方も是非お越しくださいね。
会期中はずっとお店にいますので、他の作品注文のご相談もお受け出来ます。
お会い出来るのを楽しみにしていますね。
どうぞよろしくお願いいたします。
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ボケの花。今年はたくさん咲いてくれました。
ふくふくにゃんこⓇ展、追い込み中です。
仕事しすぎて爪が痛い・・
爪が丈夫になる食べ物ってないのかな?
そう思いながら買い物が面倒で、今日も家にあるもので食事を済ませて。
でも、ちゃんと作ってるんですよ。
家にあるもので作るときの方が一生懸命考えて工夫するから
美味しいものが出来たりもして。
でも思いつきで作るから二度と作れへんことも。
だから娘には
「また食べたいって思ったら覚えといてな」って言うてます。
爪は痛いけれど
大好きなねこを彫っている時間は心穏やかで
にゃんこの背中を整えながら
ずっとこうやって彫っていられたらいいのになぁって思います。
蓮の花びらを彫っているときも
同じように思います。
永遠にこの時間が続けばいいのに と。
でもいつかは終わりがくるんですよね〜
さくさくさくと
自分の人生が終わってしまっていても
それに気付かずに
永遠に彫っていられたらいいのに
そんなことを思いながら仕事をします。
そんな夢を見ながら
限りある時間、一生懸命仕事をします。
どうか
明日も元気に目が覚めて
元気に仕事が出来ますように。
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今日はふくふくにゃんこⓇのご紹介。
部長と同じ、桂材。
時々、「ひよこ饅頭みたい」と言われるこのコたち。
色も似てるしねぇ。
桂の木は柔らかく
握りしめているとほっこりします。
経年変化で赤みが増していくのと
いっぱい撫でてくれはったら
ぴかぴかになっていくのと
ちびにゃんとしっぽにゃんをお家にお迎えしてくれてはる方は多いと思いますが
ふくにゃんも仲間に加えてやってくださいね。
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ちびにゃんの木出し。
荒彫り
中彫り
小さなねこたち
順番に仕上げています。
先日ワークショップに参加してくださった方は
白檀の削り心地を思い出しながら眺めてくれてはるのでしょうか。
ご自身が経験されたことで
違う見え方になられたかもしれないですね。
あのよく切れる彫刻刀で
指を切らないように気をつけながら
頑張って仕上げています。
ウチのにゃんこたちを可愛がってくれる方と
たくさんご縁がありますように。
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ドライフラワーになっていた菊の横から
いつの間にやら緑の葉っぱが・・
あーっ、やっぱり。
根っこが出てるわ〜
これって
よくあることなんでしょうか?
我が家ではしょっちゅう起こることなのですが
娘に言わすと
ウチの花瓶はみんな魔法の花瓶なんや と。
こっちのバラも。
こうやって
植物が増えていきます。
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日差しは春めいて来ましたね。
制作と確定申告とに追われ
またも余裕のない日々です。
外出しない日が何日か続き
パンと牛乳がなくなったら諦めて買い物に出ます。
外を歩く時って
どこ見て歩かはりますか?
私は
下を向いているか上を向いているかが多いです。
下を向いている時は
足元の植物
上を向いている時は
木や空や鳥
それらを眺めながら
歩いたり止まったりしています。
数日見ない間に葉っぱが伸びたり花が咲いたり
空の雲も
その時々で形が違うし
気持ちに余裕がないときほど
そういうものたちを見て
心落ち着けようとするみたいです(笑)
今日はオオイヌノフグリの花を見つけました。
仕事場では
ひなまつりのときに買った桃の花が
まだきれいに咲いてくれています。
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13年ぶりとなる「ふくふくにゃんこⓇ展」です。
また猫展がしたいなぁ〜とずっと思っていたのですが
近年お世話になっているギャラリーは広い所ばかりで
ねこ作品だけで場を満たすのは難しく
どこか良い所はないかなぁと思っていて、ご縁をいただいたのが
台湾カフェ台湾式足つぼのお店「ねこのびーる」さんです。
ギャラリーではないのですが
初めてお店に伺ったときに
「この棚にねこ並べたらめっちゃ似合うやろうなぁ〜」
そう思ったんですよね。
それで、何回か伺って仲良くなってから思いきってお願いしてみたら
快く引き受けてくださり
開催の運びとなりました。
普段は台湾のシューズを並べておられるこの棚に展示します。
会期は
3月23日(土)〜25日(月)
23日(土)は 10:30〜19:00
24日(日)25日(月)は 10:30〜17:30
曜日で時間が違いますのでご注意くださいね。
住所は
京都市東山区池殿町202-1
先日お世話になったアトリエ立夏さんのお隣です。
今回カフェでの開催となりますので、お1人様1オーダーお願いします。
お茶もスイーツもご飯も美味しいです♪
13年前の「ふくふくにゃんこ展」のDMも、部長の写真でした。
長い年月
私の個展にいつも ついて来てくれて
皆さんにたくさん撫でてもらって
貫禄が増した姿で今回のDMにも登場です。
前回のふくふくにゃんこ展の後、商標登録もしたので今回はⓇもつけました。
部長は非売品ですが
久しぶりに部長と同じ桂の木のふくふくにゃんこも彫っていますよ。
15日から24日まで、京都・五条やきもの市も開催されています。
清水五条界隈をぶらぶらと
楽しんでいただくのも良いのではと思います。
お会い出来るのを楽しみに
仕事に励みますね。
どうぞよろしくお願いいたします。
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無事に終了いたしました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
長い会期中、最初から最後まで咲ききった桜。
会期を終えて
今頃は花びらを散らしているのでしょうか。
我が家では黄梅が満開です。
「まだかな?まだかな?」と、毎日待ち望んでいた沈丁花。
今日、蕾がほころび始めました。
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アトリエ立夏さんでの「ひなとなのはな展2」
明日が最終日となりました。
今回、立夏さんとのコラボで作った「ふくふくにゃんこⓇ雛」
冠や扇子など持たせた形で彫ろうかとも考えていたのですが
男雛女雛の表現はゆびぬきに委ねて
白檀のにゃんこの艶っぽさを出せるようにシンプルに。
こだわりは
ゆびぬきからはみ出した「おしり」
是非後ろ姿もご覧いただきたいです。
他の作品達は2階に展示していただいています。
残り1日
よろしくお願いいたします。
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今年1輪だけ咲いてくれた椿の花
今朝、ぽとりと落ちていました。
あまりにもきれいなので 拾い上げ
「いつか彫りたいなぁ」と
いろいろな角度から写真を撮って
その後は父に。
先日いただいた「玉椿」というお菓子
同じ色やなぁ と思っていました。
父に供えてから
美味しくいただきました
ありがとうございます。
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昨日は「木を削り香を聞く」ワークショップの日。
用意したのは楠の木と白檀の木。
まずは楠の木、慣れてきはった頃を見計らって白檀の木を削っていただきました。
恐る恐るの出だしから
だんだん慣れてきはって楽しそうに
流れるBGMに
皆が木を削る音が重なっていき
そして
香りも楽しみながらの1時間でした。
何かを作るわけではなく
ただ木を削るだけの時間でしたが
皆さんとても楽しそうで
見ている私も嬉しかったです。
細々と長く続けた木彫教室を閉じて
3年ほどになるでしょうか。
もう
残り時間を考えながら仕事をしている身なので
また教室をする気持ちの余裕はないのですが
年に1、2回はこんな時間があってもいいかな、と思いました。
声をかけてくれはった立夏さんに感謝です。
そして昨日は
ワークショップ参加の方以外にも、たくさんの方が来てくれはりました。
ありがとうございます。
作品もいくつか旅立って行きました。
ハートのブローチを選んでくれはった方、赤のストールにとってもお似合いで
「そのままつけて行かはったら?」
その後まだしばらくお話していたら
ブローチの木が嬉しそうにどんどん光り始めて
あぁ、この瞬間に立ち会えるのがほんまに幸せやなぁ〜と。
仏さまやアクセサリーが
「支えになっています」と言っていただけます。
そう言っていただけることが
私にとって支えになります。
「彫ってていいんやな」って思えます。
昨日の皆さんとの時間を思い返しながら
また頑張って彫っていけそうです。
賑やかで楽しい時間を、ありがとうございました。
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今日、搬入に行って来ました。
夜通し作業して、明るくなってから1時間半だけ眠って
・・ほんまに、毎回毎回学習せずに同じことをやっているなぁと思いますが
土壇場にきて新しい作品を思いついて彫ったりするから、こんなことに。
桜の和つなぎⓇ
紐をつける前に撮りました。
これは新作ですが、予定していたものです。
他にケヤキ材で梅のブローチも彫りました。
今朝仕上がって写真を撮る間がなかったので
向こうで撮ろうとデジカメ持って行ったのに
撮るの忘れて帰って来ました〜(涙)
次行くまでに旅立ってしまったら撮れずじまいですね。
他の方の作品
素敵なものがたくさん並んでいました。
皆さん丁寧な仕事ぶり、別の分野の作品を見せていただいて刺激になります。
ご縁があった作品からどんどん旅立って行きますので
いろいろ見たいと思われる方は、早めに行かれることをおすすめします。
展示の様子はアトリエ立夏さんがInstagramで発信してくださると思いますので
そちらもご覧くださいね。
今夜はゆっくり眠ります。
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毎度のことながら
追い込まれるとPCを開けなくなってしまう私。
これも仕事なのにねぇ。
近所の紅梅が満開です。
もう2月ですね。早いです。
もうすぐ「ひなとなのはな展 2」です。
今回は個展ではありませんので
私の在廊日は2月12日の午後のみです。
13時から14時はワークショップですので、
ゆっくりお話出来るのはその後の時間になります。
会期中ほぼ在廊しないので、DMは
「こういうのお好きやろうな」と思う方のみ送らせていただきました。
他の方の作品も素敵なものばかり
作品展を楽しんでいただけると嬉しいです。
3月には
「アトリエ立夏」さんのお隣「ねこのびーる」さんで
ふくふくにゃんこⓇ展を予定しています。
そちらもお楽しみに♪
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2月の「ひなとなのはな展2」に出展する、ボタンブローチ。
欅材で彫っています。
久しぶりの制作。以前は刺繍糸を使っていましたが
今回アトリエ立夏さんに
とてもきれいな絹糸があることを教えていただきました。
仕上がりが楽しみです♪
昨日、ワークショップに参加いただく方の名前を知りました。
ほとんどがお顔の浮かぶ方々、
久しぶりにお会い出来るのがとても楽しみです。
皆さん変わらず応援してくださっているのだなぁと
とても嬉しくて。
今、12日を楽しみに過ごしていただいているのでしょうか?
私もめっちゃ楽しみです。
仏さまや木の話をはさみながら
和やかな時間を共有出来ればと思っています。
遠くからお越しいただく方ばかり
道中気をつけてお越しくださいね。
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今年も花月の花が咲いてくれました。
この時期、天気予報の最低気温を確認しては
鉢を入れたり出したり。
氷点下やと凍ってしまうんですよね。
一度、花が咲く寸前で凍らせてしまってからは気をつけています。
そのとき
葉っぱ1枚になっちゃったんです・・
そこからよくぞ復活してくれた!と思って。
お茶の花や椿の花
寒い時期にも咲く花はたくさんありますね。
そんな花たちを見ると気持ちがほぐれます。
これから
今季一番の寒波襲来とのこと
どうぞご自愛ください。
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アトリエ立夏さんでのひなとなのはな展2 ワークショップ「木を削り香を聞く」
満席になりました。
お申し込みいただいた方、ありがとうございました。
当日お会い出来るのを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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ワークショップのお知らせです。
「木を削り香を聞く」
2月12日(月) 13〜14時
定員 5名
価格 3000円(税込)
木にもたくさんの種類があります。
堅いもの、柔らかいもの、
それぞれ削り心地も違いますし、香りも違います。
今回は
一般の方が触れる機会のない白檀の木と
樟脳に使われる楠の木
香りの良い2種類の木を削っていただきます。
どちらも仏像彫刻に用いる材です。
何か形を作るのではなく、
ただ集中して木を削る時間
純粋に木の香りや削る音、木の感触を楽しんでいただき
最後は削りたての白檀を焚いて
皆で香を聞きましょう。
ご自身が削られた木くずはお持ち帰りいただけますので
お家でも香りを楽しんでください。
彫刻刀はこちらでご用意します。
本職が使う道具の切れ味も体験してください。
申し込み受付開始は
1月21日(日)12時からです。
アトリエ立夏さんへメールでお申し込みください。
・DMでのお申し込みは不可
・gmailの方は予約送信がおすすめです。
メールアドレスは ricca.jewelry@gmail.com
先着順で、満席になり次第募集を終了されます。
メールには
・代表者のお名前
・人数
・希望WS名
・右利きor左利き(複数人で参加ご希望の場合は全員分)
・電話番号
をお書きください。
アトリエ立夏さんのInstagram(ricca_kyoto)でもご案内していただいています。
立夏さんや他の作家さんの素敵な作品がたくさん紹介されています。
是非合わせてご覧ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
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この中にいる蟻たちのことを思う。
上から水が染みてきて冷たくないんかなぁ?って。
でも
普通に地面で巣を作っていても、雨が降ることは当然あるんやし
大丈夫なんやろうな。
実家の引越し騒動のときに私の所にやってきた松の盆栽
その鉢にくっついてきた蟻たちは
今は松の盆栽から夏みかんの鉢やホトトギスのプランターに引越しをして
絶えることなく元気に暮らしている。
バラの葉っぱ。
美しいのは花だけやないなぁ。
桜の花。
寒いのにたくさん咲いていて驚いたら
この時季にも咲く品種だと札に書いてあった。
昨年東京で見た桜もそうやったんかな。
小さくて白い花
実家にあった
父の桜を思い出す。
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車窓から発掘現場が見える。
それを見るのがいつも楽しみで。
子供の頃から、考古学に興味があった。
遺跡発掘のシリーズ本を
図書館で何度も借りて、繰り返し読んだりして
考古学の仕事に就きたいと思うくらい好きやった。
思っていたけれど
「でもな、私はお父ちゃんの後継がなあかんし」
そう自分で打ち消してしまった。
別に
父に継いでくれと言われていた訳ではないのに。
何なら
「女には無理や」と言われていたくらいなのに。
まぁ、考古学に興味を持ったのも父の影響で
家には父が掘ってきた化石があったり
宇治川で拾ってきた勾玉があったり
一緒に山へ行けば
地層の色の違う部分について話をしてくれたり。
物心ついたときには
父の後を継ぐと言っていた私だけれど
「お兄ちゃんもお姉ちゃんも継がへんのやったら、私が継ぐ!」
そう言ったのが記憶の始まりで
そやから
兄姉二人の内どちらかが「継ぐ」と言うていたら
私は彫ってへんかったと思う。
代々続いた家業やないし
どうしても継がんならん仕事ではなかったのかもしれへん。
でも
幼い私は
継ぐべき仕事やと思ったんやと思う。
そう思ってしまったんやから仕方がないよなぁ
長男長女関係なく
思ってしまったもんが継げばいいんやから
そんなことを思い出しながら
発掘現場を
いつもそんなふうに
憧れとあきらめの気持ちで眺めながら
これから彫りたいものを考えながら
電車に乗っている私。
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清水五条にあるアトリエ立夏さんでの
ひなとなのはな展2 に参加させていただきます。
立夏さんの加賀ゆびぬきとのコラボで、白檀材のふくふくにゃんこⓇ雛
それから
ふくら雀のブローチ、桜のブローチ、
桜デザインの和つなぎⓇネックレスなどを出展します。
現在頑張って制作中です!
2月12日にはワークショップも開催します。
ワークショップの詳細はまた後日に。
10日から22日、全日開催ではありませんのでご注意くださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。
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今年、いつもより大きく育ったザクロの実。
はじけたその実を食べてみたら、甘くてびっくり!
こんなん初めてやなぁと。
そう、過去にも食べたことがあるんですよ。
子供の頃
父の盆栽のザクロの実
「酸っぱっ!!」
今、一緒に暮らしているこのザクロも
「やっぱり酸っぱい!!」
なので
盆栽にするようなザクロは
食用のものとは違うんやと思っていました。
でもね、
今年の実は甘いんです。
なぜでしょう?
わからへんけど
美味しいので嬉しいし、それでいいです。
お正月に帰って来ていた娘にもちょこっと食べさせて
残りはぼちぼち楽しんでいました。
・・私の悪い癖で
種のあるもんって、種を蒔きたくなってしまうんですよね〜
でも
全部種を蒔いたらえらいことになってしまうので
(過去にそうなって何人かの友達に貰ってもらいました)
今回はぐっと我慢!
なのに昨日、少し離れたバラの植木鉢に
あれ?
蒔いたわけではなく、落ちているんやけれど
風で飛ぶ位置でもないし、なんでやろう?
そしたら今日
鉢のふちに、果汁がついているのを発見。
実の中を覗き込むと
あぁ〜、鳥が食べに来てるんやなぁ、と。
よぉ見つけるもんやなぁと感心しました。
だって高いところやし
1個だけやし
毎年実がなっているけど、こんなこと初めてで
鳥も今年は美味しいっていうのがわかって来ている訳で
すごいなぁ〜って。
まだ半分ほど残っている実は
鳥に任せることにしました。
私はそれでお腹を満たすわけではないし
鳥にとっては大事な食料やろうから
それに
鳥が食べてくれて種を運んでくれたら
どこかでまた
芽吹くかもしれないし
自然の色って
本当に美しいですね。
どんな鳥が食べに来ているのか
現場が見られたら嬉しいのにな。
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寒い中、バラの花が次々と咲いてくれています。
カランコエの蕾。
昨年
お友達が引越ししはる前に、お庭にあった椿の枝をたくさんもらいました。
「大好きな椿だけれど、大きな木で連れて行けない」と聞き
挿し木にチャレンジしましょう!と。
春
2回、枝をもらいに行って
何鉢にも分けて何十本と挿し木をして
たった1本
それもかなり細い枝が
葉を枯らすことなく残ってくれて
東京出張の間もそのコが1番気がかりで
帰って来たとき変わりない様子にホッとして
変わりないけれど
変わりないことに不安も覚えながら
毎日見守って
こんなに見つめてたらストレス感じて育ってくれへんのちゃうやろうか?
なんて時々思いながら
でもやっと、
小さな芽が
少しずつ伸び始め
このまま元気に育ってほしい!と
祈る気持ちはさらに強くなっています。
このコが無事に大きくなって
また二人で花が見られますように。
あのお庭の思い出話をしながら
そのとき私は
なりたい私になっていたいです。
実家から一枝連れて来て根付いてくれた、沈丁花。
3年目になる今年は、たくさん蕾をつけてくれました。
世の中思い通りにならないこともたくさんありますが
このコが「大丈夫」と言ってくれているような気がします。
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京都は雨の年末年始でした。
北陸では大きな地震・・
一日も早く、穏やかな日常が戻られることを祈ります。
今年の仕事始めは蓮にしました。
また新しい形にチャレンジです。
明日、刃物を研いで
今日整えた蓮肉にしべを彫ったら
花びらを彫るのはもう少し先にして
明後日からは別の仕事ですが
今年は蓮の仕事がたくさん出来る年にしたいと思っています。
新しい年が素晴らしい年となりますように。
今年もよろしくお願いします。
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皆さんどんな1年を過ごされたのでしょうか。
私は
1月に友と30数年ぶりに再会
春にはお互い「ソウルメイト」と思えるひととの出会い
夏には若くてパワフルな人たちとつながって
心地良い場所を得ることが出来ました。
そして東京での数々のご縁
人付き合いが苦手な私が
ずいぶんたくさんのひとと
幸せな気持ちでつながれた1年でした。
ブログ、今月は珍しくたくさん書きました。
文章を書くことは好きです。
でも
彫ることはもっと好きなので
先月、先々月のように
また書けない月もあると思います。
来年ものんびりおつき合いいただければ嬉しいです。
今年もお世話になりありがとうございました。
来年は13年ぶりに「ふくふくにゃんこⓇ展」を予定しています。
お会い出来るのを楽しみに、年明けからまた頑張ります。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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和つなぎⓇのブレスレットを彫りました。
ずっと彫ってみたかったけれど彫れずにいた作品です。
どれくらい時間がかかるのか見当も付かないし、
無事に外せるのかもわからない、
でも、いつかチャレンジしてみたい!
ずっとそう思っていました。
最初はこんな感じです。
厚さ8ミリほどの白檀の板。仏さまの端材です。
半年以上かけて、少しずつ彫り進めました。
大きなサイズの端材はほとんどなくて
見つけた板いっぱいいっぱいに下絵を描き
外したときにどれくらい広がってくれるかも未知の世界で
ギリギリなんとかいけるかな?
とにかくチャレンジしてみよう、と。
輪っかの数は13にしました。
何度か下絵を描き直してバランスの良い数を考えていたときに
以前「十三仏のブレスレット、作れませんか?」と尋ねられたことがあったのを思い出し
一般的なものは念珠の玉に仏さまの梵字が彫ってあるものやけれど
私が作るんやったら、輪っか一つ一つが仏さま・・かな?
って。
和つなぎの今までの最高は5連だったので
その倍以上、
「ほんまに外せるんやろうか?!大丈夫か?自分?」
仏さまの仕事とはまた違う緊張感の中
最初は縦目の彫りやすいところから外していき
次に横目
一つ外れるごとに増していく緊張感
外れて動き出すと、持ちにくくなってさらに彫るのが難しくなり
仏さまの仕事と同じように、体重はどんどん減っていきました。
最後外れたときは
「やった〜っ!!」って、思わず声が出ましたね。
でも
まだそこからが大変なんです。
次は
外れた輪っかを細く削って整えていく工程
固い白檀は、
仕上げの細かい彫りのときも強い力をかけて削らないと
刀が押し負けて、なめらかな仕上がりにならないんです。
削る輪っかを指の腹で支えながら順番に整えていき
もし、目視で気付けなかった割れがあったら
この細くする工程で輪っかが割れてしまうので、ずっと気持ちは張りつめたまんまで
「これでいい」と思えるところまで
長い長い時間をかけて
作り上げた「十三連和つなぎブレスレット」
白檀の音と香りを堪能していただけるものになりました。
サイズはちょっと小さめでした。
なので、どなたでも通るわけではありません。
いつかどこかで
シンデレラフィットする方と出逢えるのでしょうか。
無事に彫り上げることが出来たことは
自分の可能性を広げられたように思います。
たくさんの輪っかがつながった「和つなぎ」
こんなふうに
世界も「和」がつながっていけばいいのに
そう祈ります。
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キリスト教徒以外の方へのあいさつに
メリークリスマス!の代わりにハッピーホリデーズって使うんやって、今年初めて知りました。
子供の頃
クリスマスツリーやケーキの話をしていると
父に
「家は仏教やし関係ない」と言われたなぁと思い出します。
でも
他所からいただいたクリスマスツリーは飾らせてもらってたし
ケーキも食べさせてもらってました。
あの頃ケーキなんて、
誕生日とクリスマスくらいしか買ってもらえへんかったから
すっごい楽しみやったなぁ。
もう一つ思い出すのが幼稚園のクリスマス。
園に来てくれたサンタさん、私の父やったんですよ。
でも、全然気がつかなくて
その日家に帰ったら、幼稚園のおやつで出たのと同じクッキーの袋があって、
なんでやろう?って思っていたら母が
「幼稚園にサンタさん来たやろ?あれ、お父ちゃんやったんやで」って。
あの日ね、
サンタさんが来るのをみんなめちゃめちゃ楽しみにしていて。
そしたら
お弁当の時間が終わってお昼休みに、誰かが
「サンタさん来た!!」って言って
みんなで わぁ〜っ!って駆け出して。
門を入って坂を下りてくる男のひとに駆け寄っていったんですよね〜
体格の良い、スーツ姿のひとでした。
今思えば業者さんか何かやと思います。
「サンタさん!サンタさん!」って囲まれて、ちょっと困惑した顔してはったから。
でも、そのひとがサンタさんやと思い込んでいたから
午後からお遊戯室でみんなでサンタさんを迎えたときに
自分の父やなんて全く思わなくて
あれ?さっきのひとより細い気がするねんけど?
って思ってたのは覚えてるんですけどね。
幼稚園の卒園アルバムには
サンタ姿の父の写真も載っています。
帽子とひげの横顔
笑ってる目元しか見えませんが、確かに父やなぁと。
私も数年前に、サンタは卒業しました。
一人なんで、ケーキも買わなくなりました。
でも今年、
娘があったかいマフラーをプレゼントしてくれました。
思いがけず・・だったので、すごい嬉しかったです。
頑張ってきて良かったなぁって思いました。
今頑張っておられる方にも
そう思える日がやってきますように。
素敵な休日を!
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ウチのねこ達
迎えに来てくれはるひとが多いみたいで
あまりお店に長居せずに旅立って行っています。
ありがとうございます。
昨日連れて行ったコたち。
ちょっと変わった木目。
このコは、近所のお宮さんで譲っていただいた楠で彫りました。
今回のコたちを彫る前に
久しぶりに物置を開けて材を探したのですが
名前が書いてある楠を見つけて
・・・??
誰が書いたん?
いつ書いたん?!
全く記憶がなくて
仕事関係で材木関係で私のこと「せっちゃん」って呼ぶひといたやろうか?
いや、いぃひんよなぁ・・う〜ん・・・
わからへんけれど
ねこを彫るには良い大きさやったので物置から出して
鋸で挽いて
よく乾いた楠
赤味が強い、きれいな色
仕事をしながら記憶をたどる
たぶん、たぶんやけれど
高校の実習で使った楠の端材やないやろうか?
木彫の実習で出た端材、
好きなだけ持って帰っていいぞって先生が言うてくれはって
最後にいくつかもらって帰って来たよなぁ。
彫刻科の同級生にはせっちゃんって呼ばれていたから
そのときの木やないやろうか?
だとしたら
36年も寝かしていた材。
あのとき
仏さんを彫るつもりで持って帰って来た私
愛猫大吉はまだ若いピチピチにゃんこで
お別れがくる日のことなんて考えてもいなかったし
その20数年後、大吉とのお別れをきっかけに
ねこを彫ることになるなんて
これっぽっちも思っていなかったよなぁ。
もう1回一緒にかけっこしよな!って見送って
ずいぶん時間が経ってしまった。
「いつまで待たすねん!!」って
きっと怒ってるわ
っていうか、もうどこかで生まれ変わってるかもしれへんなぁ〜
・・もう1回逢えたとして
また22年生きてくれるとしたら
次は私の方が先に逝ってしまうかも
急げ急げ!
頑張れ私!!
ちびにゃんズも連れて行きましたよ。
藤田芸香亭さんにお任せしているので
連れて帰ってくれはる瞬間には立ち会えていませんが
ウチのコを選んでいただきありがとうございます。
私の彫るねこが
あなたの気持ち和ます存在になれますように
福を招いてくれますように
どうか末永く
仲良く暮らしてくださいね。
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寒くなりましたね。
もう散ってしまったと思っていた紅葉、まだ残っていました。
近い場所でも、日当りによって違うんですね。
「和をつなぐ」展の開催中
東京は銀杏の紅葉がとてもきれいでした。
恵比寿駅からギャラリーまでの道。
ずっとお天気も良くて。
会期が終了した翌日、娘と上野へ。
1年の内で限られた時季しか見られない景色。
良いタイミングだったなと思います。
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まだ二週間なんや
もっとずっと前に思える。
今回、東京に住んでいる友人と5年ぶりに再会した。
彼女との出会いは小学校1年生のときやから
もう少ししたら50年のつき合いになる。
7年前の谷中での個展の際は
彼女と、彼女のお母さんにたくさん助けてもらった。
そして
会えなかったけれど彼女のおばあちゃんにもいっぱい応援してもらった。
彼女の手元には
私が彫った3寸のお地蔵さんがいてくれてはる。
アクセサリーもたくさん。
離れていても
時々彼女のことを考える。
彼女のご両親のことも。
もうなくなってしまったお家
軒先の葡萄の木
一緒に散歩に行ったポチのこと
色褪せぬ記憶を残したまま
あれからずいぶん歳を重ねた。
最終日、終わってから
彼女と、もう1人の友人と、娘と
4人で食事をした。
心安らぐ時間。
昔
おばあちゃんの手作りおやつで一緒にお茶していた二人が
今はビールで乾杯している。
一生友達やけれど
あと何回会えるんやろうなぁ〜
そんなことも考えるような歳になってしまった。
元気でいてな。
いつも祈ってる。
昔みたいに
「また明日〜」ってさよなら出来ひんかったけれど
「また来年!」って
これって
前回の5年ぶりに比べたら、近い再会の約束やんね。
あの頃
通学路にはたくさん茶畑があった。
ほとんどが宅地となって
今では姿を消してしまったけれど
それでも残っている茶畑では
きれいな花が咲いているよ。
寒くなるから
身体に気をつけて過ごしてね。
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けっこう慌ただしく動いていて。
これ、もう一週間近く前の話になりますが
黄檗山萬福寺のランタンフェスティバルも行って来ました。
お彼岸に見たあのランタン、灯りがともったらどんなふうになるんやろう?
ランタンフェスティバルの会期は10月からやったけれど
個展前は忙しくて余裕がなくて
無事終わって帰って来たら
ご褒美で見に行こうと思っていたけれど
帰って来てからも何やかやで忙しく
慌てて最終日・・
うわ〜っ、めっちゃきれい! やけど
門の外まで並んではる!!
日曜日やったし、暖かい日やったし・・
っていうのもあったかもしれへんけれど
思っていた以上に人が多くてびっくり。
こんなことなら無理してでも、もう少し早くに来れば良かったなぁ〜
人混みの向こうに、灯りのともったあのランタンが。
「前売り券お持ちの方はそのままお進みくださ〜い」って、係のひとの声がする。
近所のコンビニへ行って、前売り券買って来た方が並んで入るより早いやろうなぁ〜
でも、入ってもめっちゃひと多そうやんなぁ〜・・
で、結局入らずに帰って来ました。
せっかく行ったのに、と思わはるかもしれませんが
近所やし出来ることですよねぇ。
遠くから楽しみに見に来られた方は、そんなことしはらへんやろうけれど。
「また来年」とつぶやきながら
(来年もやってくれはるかどうかはわかりませんが)
口元だけしか見られませんでしたが、とてもきれいでした。
境内はもっと華やかやったんでしょうね。
夜のお堂も見てみたかったけれど、人混みは苦手なので
来年ももしあるのなら、もう少し日を選んで再チャレンジしたいです。
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それぞれ好きなお抹茶茶碗を選んでいただいて
淹れるものは自由で
お抹茶、コーヒー、いり番茶など。
京都のお菓子と共に楽しんでいただきながら
木の話、仏師の世界の話、父の話などをさせていただきました。
皆さんの前で白檀を削り
光る切り口を見ていただき
削りたての香りを嗅いでいただいて
その後は香炉にくべて
皆さんで香りを聞いていただきました。
削りたての木くずもすごく良い香りがするのですが
火にくべるとまた香りが違うんです。
濃くて、甘い香り。
白く細く立ち上る煙と
「うわぁ〜っ!!」という皆さんの歓声
ほんまもんの香りを体験していただけて
喜んでいただけて嬉しかったです。
ご自分で削る体験をしていただいた方もおられましたし
和つなぎがつながる瞬間を見ていただくワークショップもさせていただきました。
私、今まで「和つなぎを外す」という表現を使っていたのですが
今回ギャラリーオーナーのさゆりさんが「和つなぎの瞬間」とご紹介してくださって
素敵な表現やなぁ〜と。
その会のときもお茶とお菓子を楽しみながら話を聞いていただいて
その後、皆さんに見守られながら少しずつ彫り進め
ひとつの板がふたつになるこの瞬間、
何百回と経験していますが
「まだやろう」と思っていたらふいに外れることもあるので
そんなことのないようにと祈りながら慎重に
刀先に木が揺らぎ出したのを感じ
刀を置いて2つのパーツを動かしてみて
また刀を持って削ってを何度か繰り返し
ついにその瞬間
ほんの小さな音を
誰1人として聞き漏らさず
見逃さず
その後の大歓声、場の一体感!
またその微かな音をたてて和つなぎになった瞬間のことを
「産声をあげた瞬間」
と表現してくれはって
いやぁ〜緊張しましたけれど
とてもとても幸せな時間でした!!
今回ご縁をいただけた、
和をつないでくださったすべての方に感謝しています。
ありがとうございました!!
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今回行く前2ヶ月ほど、ブログをほとんど更新しなかったので
作品紹介も出来ていませんでした。
実は
東京での個展は最後のつもりで準備を進めていました。
なので、見てもらいたいものはすべて彫って持って行こう!と。
とにかく彫りたかった
彫ることに出来る限り時間を使いたかった
そんな日々でした。
いつもは
早くから予定を決めていても追い込まれないと動けない私ですが
今回はかなり計画的に準備を進めていたんですよ。
でもね、
ひとつ仕上げるのに何日も何週間もかかる訳やから
やっぱり時間は足りなくて。
今回、どうしても彫って持って行きたかった「蓮」
白くてきれいやけれど、割れが入っている楠の板。
花びら用にと残していた材で、
割れを避けて木取りしました。
材が変わると色が揃わないので
すべての花びらを同じこの材で取りたくて。
1枚の失敗も許されない材の大きさに
割れの深さを見極めながら鋸を挽き、きれいに使い切って。
今年見に行った蓮の写真を見返しながら
花びらを彫り
貼り位置を決め
花を咲かせていきました。
仏師の修行時代から蓮華の仕事が大好きで
「台座のパーツの1つやなくて、これだけで作品になればいいのに」
って、ずっと思っていました。
その思いがようやく形になって
私だけの蓮の花になって
彫れるようになってから10年ほどになります。
今回東京で
たくさんの方に見ていただけました。
そして
蓮のお香を作られる方や
蓮のお茶を淹れられる方など
蓮でつながるご縁もいただきました。
これからいろいろとご一緒させていただけるのが、とても楽しみです。
今回の蓮は
少し傾けて仕上げました。
台座の蓮と違って
自由に柔らかく
でも、1段目を貼っているときにもう次の花のことを考えていました(笑)
「このコはこの位置でこの開き具合やけれど、次はもう少し咲かせてみたいなぁ」なんて。
「この大きさで、白檀で彫ってみたいな」とか
残りの時間で
頭の中に見えている蓮を、どれだけ咲かせられるんやろう?と思います。
1つでも多く咲かせられますように
誰かの心を和らげられますように
祈りながら願いながら
どうか明日も元気に目が覚めて
元気に仕事が出来ますように。
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用事を済まし、せっかく来たんやからと興聖寺まで足を伸ばすことに。
宇治橋商店街を抜け、平等院通りへ。
いつも茶団子を買う稲房さんの横、細い道に入って坂を上がり、宇治川沿いへ。
地元民が通る道。この坂を登り切った所の紅葉が好きで。
東京から帰って一週間。
だんだんと疲れが出て来ているけれど
季節は待ってくれないから 頑張って。
朝霧橋を渡って対岸へ。
上流へと歩く。
小学生の頃
あの角っこで父と川エビ釣りをしたなぁ。
エビを釣っていたのに見知らぬ魚がたくさん釣れて
家に帰って調べたら、ブルーギルで。
この場所を通るといつも思い出す、遠い夏の日。
興聖寺の琴坂。
少し見頃は過ぎていたけれど
散った紅葉がまだ色鮮やかで
子供の頃
秋になるとお寺の裏の大吉山に
椎の実を拾いに父と登った。
夏には
今は落ち葉でいっぱいのこの細い流れに降りて
沢蟹を探したりした。
いつもお参りしていたけれど
参拝料を払って中に入ったことは一度もなかった。
静かな境内、上がらせてもらおうかと思い
初めて中に入ってお参りさせてもらった。
何体もの仏さまや肖像彫刻
廊下を渡りながら順番にお堂を回って
お庭の池の中
じっと動かない錦鯉
流れる水の音
瓦屋根の向こうに見える山の木々と青空と
大書院の廊下でひとりきり
そんな景色を眺めていたら
「一緒に来たかったなぁ」
声に出さずにいられなかった。
きっと
お庭の木にも石にも
天竺殿への階段の景色にも
もちろん仏さまにも
いろんなことに感心しながら、見て回らはったやろうなぁと
二人でいろいろ語れたやろうなぁと
木も花も
魚や鳥や虫も
みんなみんな
父との思い出とつながっていて
少しだけ残った桜の葉
覗き込んだ川に、魚の姿。
あれはニゴイやな。
鯉とニゴイの見分け方を教えてくれたのも父。
「ニゴイはなぁ、美味しないんや!」
そのときそう言っていたのも、いつも思い出す。
海も山も川も
みんな大好きなひとやった。
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東京に行くと、必ずお参りする不忍池辯天堂。
3日目やったかな?ギャラリー出勤前に行って来ました。
お参りの後、お堂の裏へ。一面の蓮と高層ビル。
まだ少し、枯れていない葉っぱも残っていて。
花の時季に来たいなぁとずっと思っているのだけれど
なかなか実現出来なくて。
池の向こう側、赤いのは桜、黄色いのは銀杏かな?
境内では、桜が咲いていました。
来年こそは、蓮の花の頃に。
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和々nana galleryさんは、どの時間帯も光の入り方がとても素敵で
刻々と表情を変えていく作品達に見惚れながら過ごしていました。
でもね、
1番素敵なのは
これはオーナーのさゆりさんが撮ってくれはった写真。
夜になって、ギャラリーの灯りを消すと
外の灯りがお庭の紅葉の影をギャラリー内に映して森のように。
見せていただいたときにはびっくりしました!
このふくろう達、最初連れて行く予定ではなかったんですよね。
「ふくろうが好きな方がおられるんだけれど・・」と連絡をいただいて
昔彫ったコがいたよなぁ〜と探し出して連れて行って。
紅葉の葉影も
もう少し季節が後ろやったら
葉が落ちていて見られなかった訳やから
ほんまにドンピシャのタイミングで
とても素敵な展示になりました。
そして
この素敵な景色
陽が落ちてからの時間にギャラリーにおられた方には
さゆりさんが灯りを消して披露してくれはって
皆で
「うわぁ〜〜っ!!」
って。
皆で共有したあの時間、
大切に覚えておきたいです。
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東京での「和をつなぐ」展を終えて、帰って来ました。
これから何回かにわけてご報告させていただきますね。
今回お世話になった 広尾の和々nana galleryさん。
お庭に面した台に白い織布を敷いて、ブローチを並べたいと思って作品を準備していました。
サイズを測っていった訳ではないのに布がぴったりでびっくり!
思い描いていた展示になってとても嬉しい♪
こちらは入ってすぐ左、通りからも見える場所。
奥の台には仏さまと蓮、紅葉の合子。
今回の部長の定位置。皆さんに可愛がっていただきました。
搬入が初日の朝で、オープンまで3時間しかなかったのに
もう、なんの迷いもなく、皆の場所が決まっていって
今までで最短の飾り付け時間。
オープン前には
今回お地蔵さまの出張をお願いしていた東京にいる幼なじみが
お地蔵さまと共に来てくれて、5年ぶりの再会!
その後
オープン1番に駆けつけてくれたのは、昔共に修行した友人で
とっても嬉しい始まりになりました♪
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個展まで二週間をきって、最後の仕上げにかかっています。
少し前までは
「誰も来てくれへんかったらどうしよう・・」とか
いつもの個展前あるある、凹み時期でしたが
今はもう大丈夫、開き直って出来ることに集中しています。
だって、彫っていられるだけで幸せやもんなぁって思うんですよね。
そして、
彫っている自分の手元を見ているのが好きなんですよね。
動いているのは自分の手なんやけれど
他人事みたいに眺めている自分がいて
無駄なく流れていく動作
木を慈しみながら動いていく刀先
子供の頃、
父の背中に張り付いて
後ろから彫ってはる手元を覗き込んでいたけれど
それよりもっと特等席で
もっとずっと長い時間眺めていられる今、
長く彫り続けてきたからこそ見られている景色やなと思います。
皆さんにお伝えするときに
出来るだけ私と同じ視線で見ていただきたくて
彫っている手元の撮影は娘に二人羽織状態で撮ってもらうことが多いです。
動画やとなかなか難しいけれど
出来るだけ私の目線に近い状態で撮って残すようにしています。
便利な世の中になりましたね。
父が生きていた頃にデジカメやスマホがあったら、
いっぱい仕事してはるところ残せたのになぁ〜と思います。
少し前にInstagramを始めました。(setsu_chikubokusekisou)
ごくたま〜に、彫っている手元をご紹介しようと思って。
もし良ければ覗いてみてください。
始めましたが
開けたら溢れてくる情報量の多さに酔ってしまうので
あまり他の方のを見る余裕も無く
投稿もほんまにぼちぼちで、全然熱心ではないので
ブログ同様のんびりおつき合いいただければ嬉しいです。
ザクロの木、今年は大きな実が1つだけ。
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東京に飛び立つふくら雀たち。彩色の途中。
個展まであと1ヶ月ちょっとです。
だんだん余裕がなくなってきました〜
準備は作品制作だけではないので
展示に使う什器の準備、
値札付け、箱作り、
展示作品のリスト作成、
ワークショップの準備・・などなど
すべて一人で段取りします。
着る服も考えます。
久しぶりの長い出張、
持って行ける数も限られる中でどうローテーションしようかな?って。
私のアクセサリーを
お守りと思って身に着けてくれはる方がおられますが
大切なひとが織らはったこの服たちが
私にとってのお守りです。
大丈夫大丈夫、一人やない。
軽くて温かい布を身に纏っていると
守ってもらっているのを感じて頑張れます。
私も誰かの支えになれるものを彫っていけるよう
これからも精進していきたいです。
まずは怪我無く東京へ!
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今回、香木を削る体験をしていただけます。
削っていただく白檀材は長さ20センチ、幅3センチほど。
使う彫刻刀は刃幅9ミリのもの。
プロは刃先だけ買ってきて柄は自分で作ります。
長時間握って仕事をするので、手が疲れにくいよう柔らかいヒノキで作っています。
彫刻刀は小学生や中学生の頃、図工で使ったくらい・・という方も多いと思います。
プロの道具の握り心地や刀の切れ味は全く違うものですし
木の香りと共に楽しんでいただけたらと思います。
聞香や匂い袋を作るワークショップは見かけますが
原木に触れていただく機会はなかなかないのではと思います。
削った木くずは持ち帰っていただけますので
焚いたり匂い袋にしたりしてお楽しみくださいね。
開催時間、参加費等の詳細、お申し込みは
和々nana galleryさんのHPをご覧ください。
よろしくお願いいたします。
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ハナミズキの葉っぱや実が赤くなって
季節が進んでいるのを感じます。
寒くなってきた途端に
去年の傷が痛み始めました。
仕事をしているときは集中しているから気にならないんですよ。
買い物に出かけようと歩き出すと疼いたり
仕事以外の日常生活のときに痛みます。
痛いのかなんかったら、ずっと彫ってろ言うことやろか?
さすがにそれは無理なので、痛い指先をさすりながら用事をこなしています。
個展の会期がだんだん近づいてきているので
週末帰って来る娘が別れ際に
「怪我せんように気ぃつけてな!なんかあったらすぐ連絡するんやで!」
そう念を押すようになりました。
母、信用ないです(笑)
まぁ、前科があるので仕方ないですよね。
怪我なく一日彫れること
朝、元気に目が覚めること
ありがたいことやなぁと最近すごく思います。
「今日もまた 息をしていた 目がさめた」
父が残したノートにあった言葉。
一度、三途の川を渡りかけて戻って来た経験のあるひとやから
それに
戦争も経験してたひとやから
元気に目が覚めることは当たり前ではないと知っていたのかなと思います。
いつか必ず
どんな形であれ終わりは来るんですもんね。
父の言葉を心の中で唱えながら
朝は
元気に目が覚めたことに感謝して
夜は
元気に怪我無く一日仕事が出来たことに感謝して
明日も元気に目が覚めますように
と願います。
日が暮れて寒くなってきて
指先がうずき始めました。
このあと仕事をして、痛みを吹き飛ばそうと思います!
今夜はお地蔵さんと向き合います。
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ほんの少し前には「暑い暑い」と言っていたのに、急に涼しくなって。
東京個展への準備中。
持って行くまでに塗装の匂いが消えるようにと
彩色や塗装が必要な作品は早めに仕上げる。
白檀やケヤキは木地のままやけれど
彩色するものや染木を使うものは色落ちや色移りがしないように塗装が必要。
ふくら雀のブローチは最初は彫るつもりはなかったのだけれど
ギャラリーのお庭に面した日だまりに飛ばしてみたくて。
展示をイメージしながら、作品を揃えている。
ひんやりしてきた仕事場の
狭いスペースで木と向き合って
「やわらかくやわらかく」と
心の中で唱えながら刀を運ぶ。
雀の羽根の1枚1枚
やわらかい曲線に
和つなぎの輪
上から見ても横から見てもやわらかな曲線に
このなめらかな曲線を生み出すのは根気のいる作業やけれど
このやわらかさ、やさしさが
木の魅力を引き出して
持つひとの気持ちにもやわらかく寄り添ってくれると思うから
この柔らかさがあってこそ
私の作品やと思うから
息を止めて丁寧に木を削る。
このコたちには
どんなご縁が待っているのかな。
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個展のお知らせです。
今年は7年ぶりに東京です。
今回お世話になるギャラリーは、広尾にある 和々 nana galleryさん。
「LIFE〜夢のカタチ〜」を見て声をかけてくれはったギャラリーで
番組出演から5年経って、やっと一緒にお仕事出来ることになりました。
会期は11月27日(月)から12月2日(土)
全日在廊予定です。
初日以外は木に触れていただけるワークショップも予定しています。
詳細はもうしばらくお待ちくださいね。
和々 nana galleryさんの「和」
和つなぎの「和」
同じ漢字にそれぞれが込めた想いがつながって
今回のタイトルにつながりました。
和やかで楽しい会にしたいと二人で準備を進めています。
お目にかかれるのを楽しみにしています。
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夕暮れの奈良、猿沢の池。もうすぐ采女祭り。
注文の仕事で、白檀でりん棒を彫った。
木を選ぶ。
目が合った端材を鋸で整えてから、鑿で削る。
ずっしりと重たい材。香りも強い。
大きな木くずから出る香りは、慣れてしまっている私でもわかるほど。
突きであらかた形を整えたら
今度は膝にのせて、もう少し細かく整える。
まだ鑿のまま。
もう少し整えてから彫刻刀に持ち替える。
ろくろで挽いたらあっという間で
形もきれいな円柱で
最初はそれと同じ形にしようと思っていた。
手で削るのは時間がかかるけど
きれいな円柱にするのは出来ないことやない
でも
せっかく手で削るんやし
きれいな円柱やない方が面白いんやないやろか?
その方がもしかしたら当たる場所によって音に変化が出て、楽しんでいただけるかも。
そんなふうに考えた。
少しだけ正円やない形で
でもちゃんと真っ直ぐ立てられるのも確認して
癖のある木、
刀を入れる向きをその都度変えながら丁寧に削って仕上げていく。
大事なのは良く鳴らせられること。
持ちやすいことと、
振りやすいことと。
自分のりんを鳴らして確認しながらの作業やけれど
「おぉ〜!!」
白檀でこの太さやと
こんなにしっかり鳴るんやね。
いつものりん棒と鳴り方が全然違う。
きっと
可愛がってもらえるやろう。
しばらくは場に香りを広げながら
やがて香りは薄れていくやろうけれど
鳴らさはるのに手にとらはる度に艶が増して
おりんと一緒に
りん棒も育っていくんやろう。
楽しい仕事をありがとうございました。
自分用も彫りたくなってしもたなぁ。
またいつか、彫れるといいな。
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お墓から萬福寺は歩いて10分ほど。
放生池の蓮、今はどんな感じかな?と思って。
門の前まで行って、驚いた。
なにやら様子が違う。
あぁそうか、今年もランタンフェスティバルやらはるんや。
門をくぐって
池の方を見ると
鯉と蓮の花。池の周りにも虫や花が飾り付けられていて、不思議な感じに。
でも、何より驚いたのはまだ本物の蓮の蕾があったこと。
思いがけず蓮の花に出逢えて、幸せな時間。
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めっちゃ大きなアゲハ蝶がやって来た。
春に葉っぱを食べ尽くされた木には、以前ほど葉が茂っていない。
「あかんあかん!」と追い払ったけれど
後で確認したら1つだけ卵が産み付けられていた。
1つやったら何とかなるやろう。
見守っていると数日で幼虫になり
1匹やしのびのびゆっくり育つんかな、と思っていたら
「えっ?!もう緑になったん?」
そこからも早くって
「大きくなってきたなぁ〜めっちゃもりもり食べてるなぁ〜」
と眺めていた次の日には姿が見えず
あちこち探しても見つからず、何かあったんやろう・・とあきらめていたら
洗濯物を干すときにふと見上げた天井にくっついている幼虫を発見!
「えっ!!早くない?!」
まだ身体もそんなに大きくないのに、もういいの?
まぁでも、無事で良かった。
そのままの状態で2、3日過ごすものや
やっぱり場所を移動するものもいるんやけれど
翌日の朝にはサナギになって。
今までで最速やなぁと驚いている。
きっと
秋の間に蝶々になって飛び立つつもりなんやろう。
同じ種類でも
季節によっても違うし
同じ時期でも個体差があるし
生命の流れはいろいろなんやなぁと思う。
短い長いなんて
傍から見て勝手に思っていることで
本人はその時間の割り振りで納得しているんやろう。
一生懸命生きて
次へつなげていく
そうやって繰り返されてきているんやなぁ。
私も
自分が納得出来る時間の使い方が出来るように生きていきたいなぁ
羽化までの日数も最短なんやろうか?とドキドキしながら
無事に蝶々になりますようにと見守っている。
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昨晩も仕事場は33℃、
汗だらだらで、でもきりがつくまで止めたくなくて。
東京個展まで2ヶ月ちょっと
時間はどんどん減っていくのに新作をどんどん思いつく・・
充実しているけれど怪我の予感も漂ってきた今日この頃です。
いろいろ考えながら仕事をしている中で
お伝えしておかねばと思っていたことがあります。
香合仏や大きめのお地蔵さまなど、仏さまの仕事についてです。
「LIFE〜夢のカタチ〜」に出演した際にお受けした仏さまは、すべて送り出しました。
あのとき
1人で細々と彫っている私は
たくさんの注文をお受けすることが出来ず
何年も先までとなると自分の視力や体力にも自信が持てず
「5年先、元気に彫り続けていたらまたお受け出来るかもしれません」
そう言って何人かの方をお断りさせていただきました。
無事送り出し安堵しましたが
香合仏は1体ごとに目がしんどくなっていって
今、あの形で彫れるのはぎりぎり最後かな、と思っています。
もしもお気持ち変わらず待ってくださっている方がおられるのなら
ご連絡いただけますでしょうか。
11月の東京個展でご依頼請けるかもしれませんので
その前にと思い書かせていただきました。
ここまできても相変わらず
もっと上手いひとはいる とか
きれいに彫るひとはいる とか思います。
でも
いつも娘が言ってくれるように
「お母さんの仏さんがほしいひとは、お母さんの仏さんやないとあかんのやで」
って言うのもよくわかっています。
だから必要とされているのであれば
しっかりお話して気持ち通わせて
精一杯の仕事がしたいと思います。
昨年香合仏を納めさせていただいたときのこと
その方は
掌にのせた仏さまをじっと見つめて
「待っていて良かった」
そう言ってくれはりました。
その言葉がずっと心に残り、支えになっているのと
まだどなたか待っておられるのなら頑張らなければ、と思うきっかけになりました。
残り時間を意識しての中で
出来なくなる仕事もあれば
新たに出来るようになる仕事もあります。
あきらめなあかんことはあきらめて
でも柔らかく
持つひとの気持ちに寄り添えるものを
手元にあることで
少しでも支えになったり
満ち足りた気持ちになったり
そう思ってもらえる仕事が出来るよう
これからも精進していきます。
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娘がゲームセンターでゲットしてくれた、がま口。
中はふわふわ。そこにちびにゃんズを入れておでかけ。
出かけた先で 素敵な出会いがありました〜♪
清水五条の路地裏に
お気に入りの場所が出来ました。
「ねこのびーる」さんと
「アトリエ立夏」さん
店名に惹かれて訪れたねこのびーるさんは
台湾カフェと台湾式足つぼのお店。
猫好き同士ですっかり意気投合して
紹介していただいたのがお隣のアトリエ立夏さん。
ちびにゃんズがすっぽり入っているのは、立夏さんの作品。
お三方とも素敵な方で
私にとっての充電スポットになりました。
ねこのびーるさんは
ふくふくにゃんこⓇを招き猫として迎えてくださいました。
若い方達に刺激をもらい、もっと頑張ろう〜!って気持ちになっていて
これから楽しいことをご一緒していければと思っています。
どちらもオススメのお店です。
京都に来られたときには是非お立ち寄りください♪
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3匹のしっぽにゃん。
長毛種っぽいコ、しっぽの短いコ、変化をつけて。
ちょこっと身体をひねらせたり
動きを出すと、並べたときに楽しいし可愛いし。
HPに載せているふくふくにゃんこⓇ
彫ってから10年以上、木目が育ってきた。
私が彫るねこは
リアルではないし
彩色もほとんどしないし
大きくもないし
でも
掌におさめて撫でてもらったときに
「あぁ、ねこや〜」
って感じてもらえるよう彫っているつもりやし
育つ木目も予想しながらそのコの体型も決めているし
飽きることなく
長く可愛がっていただきたい
いつもそう願っている。
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4分の切り出し刀。最近柄を据えたばかりのものと、長年使い込んだもの。
どちらも同じ幅なのに、違って見える。
鋭角な方が使いやすいから
研ぐ度におしりの方に強めに力を込めて、少しずつ角度をつけていく。
「先生のその刀欲しいわぁ〜」
いつもそう言うてはった生徒さんのことを思い出す。
「研ぎながら作っていってくださいね」
そう答えていたけれど、今は刀の角度、どうなっているのかな?
研ぎは父に教えてもらった。
「砥石の端から端まで使って研ぐんやぞ」
最初の内は手元が定まらないので
長い距離をふらふらさせずに手を動かすのは難しい。
でも同じ場所ばかり使って研いでいたら砥石が狂ってしまう。
狂った砥石では上手く研げない。
だからまんべんなく砥石を使えと。
もっと端まで。もっと早く。
隣に座っていた父の声を思い出しながら
いつも以上に砥石のぎりぎり端まで刀を滑らしていると
「あっ、この音や」
記憶の中の、父が刃物を研ぐ音と重なった。
暮らしの中で
いつも聞いていた音。
宿題しながらやったり
布団の中で眠りに落ちる前やったり
自分も仕事しているときやったり
26年間ずっと聞き続けていたあの音と同じ音。
ほんまに端の端まで使ってはったんやなぁ
教わったこと、ちゃんと出来てへんかったなぁ
やっと重なったこの音を
「やっとやなぁ」
と、向こうで聞いていはるかも。
ちょっとも手ぇ抜かへんひとやったんやなぁと改めて思ったし
私、もっと精進しなあかんと思ったし。
次からも音が重なるように
丁寧に仕事をしよう。
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先日、奈良で食べたかき氷。 きれいで美味しくて、幸せでした♪
まだまだ暑いですね。
でも蝉の声もほとんど聞こえなくなって。
11月の東京個展に向けて、忙しく動いています。
「ワークショップをしましょうか」という話が出ていて
せっかくなら他では出来ないようなことをしてもらおうかな、と。
聞香や匂い袋を作る・・っていうのはよくあるけれど
香木を削って香りを楽しむっていうのはないんとちゃうやろか?
・・なんてことをオーナーさんと二人で考えています。
いろいろ決まったら、その都度お知らせしていきますね〜!
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「稲穂がだいぶ黄金色になってきたわ〜急やけど見に来る?」
そう連絡があり、翌日見に行って来た。
まず連れて行ってくれたのは、天乞山古墳。
登れるようになっていて
上からの景色!!
こちらも登れて
奥の方の田んぼは刈り取り作業中で、
午後やったらもうこの景色は見られへんかったやろうなぁと。
良いタイミングやったなぁと二人で話ながら、きれいな稲穂を眺めていた。
今の現場になって、三度目の秋を迎える娘。
通勤途中で見る黄金色の景色を
ずっと見せたいと思ってくれていたらしいけれど
なかなかタイミングが合わず
今回やっと見せてもらうことが出来た。
一番見せたかったという
峠を登り切って坂を下るときに広がる景色は
レンズ越しではなくしっかり両目で見て心に写し
楽しい二人の時間、娘に感謝する。
離れて暮らすようになって
「貴女の母で幸せです」ということをよく口にするようになった。
毎日一緒にいたって
いつ何が起こるかわからへんけれど
離れていたらなおさらで
もしかしたらこれが最後になるかもしれへんって思うから
感謝の気持ちは常に伝えるようにしている。
私は父との別れが突然やったから。
三十年近く経った今となっては
姉の結婚式の後
「わし、もう死んでもえぇわ」
そう言って本当に逝ってしまった本人は、悔いがないのかもしれないと思えるけれど
残された方はほんまにつらかったし
だから
もし万が一があっても
「お母さんは幸せやったんや」
って思ってもらえたら
少しは気持ちが和らぐかな?って。
まだまだ一緒に
たくさん楽しい時間を重ねたいし
そのつもりやけれど
悔いのないように
大切なひとには
気持ち、伝えよう。
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風は涼しくなってきたのになぁ〜家の中は暑いなぁ、と思いながら仕事をする毎日。
夏場いつもお世話になる熱中飴が、今年は近所のスーパーに並ばなくて。
ないと困るのでネットで探したら業務用の1?サイズを見つけて
「ウチの現場私1人なんやけどな〜」と思いながらも小袋より安かったので購入。
塩分補給をしながら彫りながら考えるのは
11月の東京DMに入れるコメント。
使う写真は和つなぎたち。
久しぶりの東京、
初めてお世話になるギャラリー、
私の作品を初めて目にする人たちに
「実際に見てみたい」と思ってもらうにはどうすればいい?
コメントなしの状態で出来上がってきた素敵な原稿を見て
「入れんでもいいんちゃう?」とも思ったけれど
和つなぎを見て
「えっ?何、これ?」と思ったひとが
ひっくり返して表面を見て
そこから興味を持って掘り下げてもらえるような流れにしたいな、と考えて。
字数の制限がある中で
私が大切にしていることを伝えるために
言葉を選び
漢字か仮名かを悩み
口に出して響きを確かめ
彫りながらいろいろと考えたことをプリントアウトした原稿に書き込んで
何度も何度も吟味して
よっしゃ!これでOK!!
今回に限らず
タイトルもコメントも、いつもめっちゃ考えて決めてるんやけれど
いつも以上に緊張している。
でも
和つなぎたちは
大好きなひとが織らはった布の上で
とても楽しそうにしているし
きっと伝わるひとには伝わるわ、と思う。
つながるべきひとと
和やかな時間をご一緒出来ますように
作品作り、頑張ろう。
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それぞれ予定があるから別行動も多いけど
「ただいま」と帰ってくるひとがいる毎日はやっぱり嬉しかった。
炎天下での仕事で真っ黒に日焼けした手や顔は
休みの間にだいぶ白くなった。
でも今日からまた現場で
週末には黒くなって帰って来るんやろうな。
別々に暮らすようになってちょうど二年
引越しの日は台風で電車が止まってて
「めっちゃ大変やったよなぁ」と、二人で思い出話。
来年の今頃は
もう新しい暮らしが始まっていて
こんなに長く帰って来てはくれないやろう。
それでも少しは母の相手をしてくれるやろうし
三人での時間も楽しみやし。
今までとは違う形の幸せがやってくる
彫りながら
少しずつ気持ち、切り替えていこうと思う。
厳しい残暑ですね。
皆さま、ご自愛くださいね!
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夏の景色たち。
「一緒に行こな」
そう言っている場所はたくさんあるけれど
なかなか予定が合わなくて
減るより増える方が多くて。
お寺や美術館に行っても見る速度が一緒
お酒を飲みに行ってもどっちも同じくらい酒豪で
愚痴をこぼし合うときもあるけれど
アホなこと言うて笑い合ってることもしょっちゅうで
血が繋がっていても相性が良いとは限らへんから
私は幸せ者やと思う。
いつもありがとう。
次はどこへ行けるかな。
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ずいぶん前から行きたかった場所へ、やっと行って来ました。
縁側にねこ、よく似合う。
そしてだんだん、とけていく。
子猫たちは反応が良いから、たくさん遊んでくれるし
カレーも甘味も美味しいし。
お店のスタッフねこと、ご縁を待つねこと、
入り混じってたくさんのねこたち。
初対面同士も多いのに
スタッフさんと、ねこと、お客さんと、一体感のある空間。
こんなにたくさんのねこを触ったのは初めてかも。
大吉はほんまにつるっとした触り心地やったんやなぁと、改めて思う。
あの触り心地のねこには出逢えていない。
次に行ったときには、お家が決まってもういないコもいるやろう。
どうか幸せに、と、背中を撫でる。
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振り返っての蓮、まだありますよ〜
行ったのは7月17日。早朝開園されていた期間です。
私が着いたのは9時ちょっと前だったので
象鼻杯のイベントは終了して、
朝早くから来られていた人達がぽつぽつ帰っていかはるところでした。
朝9時とは言え、もう日差しは強く
温室近くの蓮たち。
そして、池の周りの蓮たち!めっちゃ暑〜い!!けどこの景色、何回見てもテンション上がる!!
残りの人生
蓮だけ彫って生きていけたらいいのに
時々そう思います。
でも
蓮になりたいと言ってくれる木は多くないし
なんやかんや言ってても
やっぱり他のものも彫りたいし
今年もものすごい量の写真を撮りました。
今年は彫りたい花とたくさん出会えました。
11月の東京で
見ていただけるようにしたいです。
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まだひと月なんやなぁと
もう何年も前の出来事のように思います。
今年もたくさん蓮を見に行きました。
もう花の時季も終わりが近いかと思いますが
枯れない花は
ふぅわりと息をしながら
お地蔵さんと一緒に
今日も一日頑張って帰ってくるそのひとを迎えているんやろうなぁと。
他の蓮とお地蔵さんも
一緒にいるひとを
幸せな気持ちにし続けてくれているんやろうか?
皆さん、お元気にしてはるやろうか?
それも思いました。
どうぞ仲良く幸せに
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それが済んだら檜の仕事。
やわらかいなぁ〜鋸めっちゃ楽!
久しぶりに刃物に柄を据える。
ここ数年は時短のために、ホームセンターで買ってきた細い板材を使って柄を作っていた。
けれど「刃物の柄用に」と何十年も前からストックしてきた端材がある。
この先たくさん柄を据えるわけでもないやろうから、使っていかんと。
切った檜に鉋をかける。
張り合わせる面だけでいいや、後で削ってしまうから。
使う鉋は自分のものと、父のものと。
鉋台は父のもの。
鉋台っていうか、鉋板。細かい仕事用。これも父作。
等身大の大きなお像の端材。
思い出のあるこの木でずっと柄が作りたかった。
仕事場に満ちる檜の香り。
くるくると広がっていく、かんな屑。
小さい仕事やけど
それでもたくさんのけずり屑が出て
他の木や
道具たちが
うずもれていく。
鉋かけは、父に教えてもらった。
高校2年の夏休み前
父の仕事場で父と二人で
私のまな板(仕事台)に鉋をかけた。
汗にまみれて交代交代に
大きな檜の板に
大きな鉋で
あの頃近所にあった材木屋さんの倉庫の奥に
「あんな、目ぇつけてる檜の板があるんや。
あれ、お前のまな板にちょうど良い思うんやけどな」
仕事しながら考えてくれてたんやろうなぁ
これから自分の後を追ってくる娘に必要なものをいろいろと。
二人で買いに行って
担いで帰って来て
仕事スペースに敷くベニヤ板も買いにいったなぁ
その時も二人で担いで
すれ違うひとがみんな見てはったっけ。
ふわふわのかんな屑がどっさりと出て
二人とも木屑まみれで
「木屑まみれやなぁ〜」って笑う私に
「どうせ木屑にまみれて生まれてきて、木屑にまみれて死んでいくんやさかい」
そう言った父。
私、
あれからいろいろあったけど
またここに戻って来られたよ、お父ちゃん。
このままいけるよう頑張るわ。
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