白檀の香り
目の前の木くずの山を見つめながら、思う。
「ほんまに匂いがわからへん。」
木が香っていないわけではない。
私が感じなくなっているだけ。
白檀の香りのする家で育った。だから、香りに慣れてしまっていて、
削っていても、感じない。ときどき不安になって、鼻を近づけてみる。
あぁ、しっかり極上の匂いがする。・・なんだか木に申し訳ない。
そんな私でも、作品を箱に詰めて出かけた先で、蓋を開けたとき、
周りに満ちていく香りに圧倒される。
「木くずに埋もれて生まれてきて、木くずに埋もれて死んでいくんやさかい」
昔 父に言われた言葉。
そんな人生、なかなか過ごせないよね。
そうなれるように、これからも、たくさんたくさん木を削ろう。
「ほんまに匂いがわからへん。」
木が香っていないわけではない。
私が感じなくなっているだけ。
白檀の香りのする家で育った。だから、香りに慣れてしまっていて、
削っていても、感じない。ときどき不安になって、鼻を近づけてみる。
あぁ、しっかり極上の匂いがする。・・なんだか木に申し訳ない。
そんな私でも、作品を箱に詰めて出かけた先で、蓋を開けたとき、
周りに満ちていく香りに圧倒される。
「木くずに埋もれて生まれてきて、木くずに埋もれて死んでいくんやさかい」
昔 父に言われた言葉。
そんな人生、なかなか過ごせないよね。
そうなれるように、これからも、たくさんたくさん木を削ろう。
- 2013.06.30 Sunday
- 仕事
- 22:42
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- by けっち