2015年、年末

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     きれいな空。 今日は洗濯・掃除に半日、仕事に半日。

    年の瀬、スーパーに買い物に行くと、売り場にはお正月の食材がずらり!!
    店内には、山盛りの食料品を積んだカートを押して歩くたくさんの人。
    私は5キロのお米と1キロの丸餅の袋、天かす1袋だけでお会計(笑)

    子供の頃、正月前には家もたくさん買い物してたなぁ〜と思い出す。
    その頃はスーパーやなくて市場で、八百屋さんで野菜、お肉屋さんでお肉。
    荷物持ちに動員されてた私。
    すき焼き用のどっさりのお肉や、魚屋さんで買うナマコ。
    ナマコは父が好きやった。「このわた」が酒の肴に出ると、嬉しそうにしてたのを思い出す。

    母は実家が仕出し屋で、料理が上手で、お重を詰めるのも上手で。
    お煮しめに散らす銀杏も、そのままやなくて、松葉で刺して飾ったりしていた。
    銀杏の殻を割るのが子供の仕事で、
    父の仕事場から金槌と台を借りてきて、時折指まで叩きながら作業してたっけ。

    慌ただしく、華やかな空気の年末。遠い昔のことやけど。
    でも、今、家族そろって仲良く過ごしている、それだけで十分幸せ。

    買い物しながらもうひとつ思ったことは、
    年末年始も働いてくれてる人がいて、お店が開いてるおかげで、私ら買い物出来てるんやなぁって。
    そのことにも感謝しようって思った。

    世の中には、大晦日もお正月も、変わらず働いてはる人がたくさんいてはる。
    私も今晩も仕事するし、明日も変わらず彫るつもりです。


    今年は、5月の京都での個展、11月の奈良での二人展、12月の東京での三人展と、催事の多い年でした。
    たくさんの方に支えていただいた一年でした。心より感謝しております。
    もっと上手くなりたいし、もっと木にも人にも喜んでもらえるものがつくりたいし、
    とどまることなく、上を目指して、ひとつひとつ丁寧に仕事をしていきたいと思っています。
    来年もどうぞよろしくお願いいたします。

    皆さま良いお年をお迎えください。



     

    コタツには猫がいてほしい

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      一週間京都を離れてる間に、顔なじみの三毛の野良にゃんの子は、ずいぶん大きくなっていた。

      久しぶりに会った黒にゃん。子育て上手のお母さんにゃんこ。今は子猫はいないみたい。
      お腹がへっているのか、「にゃ〜ん」と近寄ってきた。
      「久しぶりやな〜」と話しかけながら、黒い毛並みに白い毛が混じってきているのに気づき・・
      白髪?でも、もう、そんな年かもなぁ・・・

      野良ネコさんたちは、大吉みたいに22年も生きるなんて無理な話で、
      寒い晩は、顔なじみのコたちのことを思いながら、「どこで寝てるんかなぁ」「寒いやろうなぁ」と、考える。

      「家へおいで」と言うてやれない自分。
      もっと頑張らな、と思う。

      コタツがあるのに、中でくつろぐにゃんこがいない。
      寂しい冬がまた過ぎていく。


       

      晴れた午後に

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         東京で見たイチョウの葉っぱ。もう散ってしまったやろな。


        今日は父の墓参り。東京の報告に行ってきた。
        仕事場に写真があって、いつも一緒にいるような気がしているから、
        (今回も、帰ってきてすぐ写真の前で報告してたし)バタバタしてて、遅くなってしまった。

        最近は、おりんと一緒に般若心経のちっこい本も持っていって、墓前で唱えてくる私。
        あとちょっとで覚えきれそうなんやけど、覚えきれないお経汗「あかんなぁ〜」と笑ってはるやろか。

        神様仏様やないから、願い事をしたりはしない。
        自分の仕事、娘の受験。結果報告をして、「頑張るわ〜。見ててな〜。」と声をかける。
        蓮の花の上で、お友達と酒でも飲みながら、
        安気に見ててもらえるのは、いったいいつになることやら・・

        それでも少しずつ、前へ進んでる姿を、きっと見ててくれてると思うから、
        いつか再会したときに「よぉ頑張ったな」と言ってもらえるように、これからも彫っていこうと思う。

        見ててな〜、お父ちゃん!



         

        お地蔵さんの不思議

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          東京の「京ふわり展」での出来事。

          最終日、お地蔵さんを選んでおられた方。迷って迷って、二人にしぼらはった。
          「どうしよう・・」
          並んだ2体を前に、悩んではる。
          1人はほっそりしたお地蔵さん、もう1人はふっくらしたお地蔵さん。
          全然タイプの違うお二方。

          「手にのせてみはったら?」と私。彼女の右手と左手に1体ずつ、そっとのせてあげる。

          手のひらの上のお地蔵さんを見つめる彼女。私も横から覗き込む。

          「・・あっ!!」

          ・・思ったけど、声に出さなかった。
          でも、私やなくて、彼女が言った。

          「いや、同じ顔にならはった・・」
          そう、二人、同じことを感じていた。
          「私もそう思った!!」声に出した私。二人で「えぇえ〜っ?!」

          信じひん方もおられると思う。けど、私たち二人は、そのとき、そう感じた。

          「どうしよう〜選べへんなみだ


          木を彫る仕事をしていると、ときどきこんな不思議なことが起こる。
          自分が彫ったものが、自分が作ったものでなくなる瞬間というか・・

          ほんまに私は、「彫らせてもらってる」だけなんやなぁと感じる瞬間。


          台の上に戻したお地蔵さん、
          もう一度、今度は同じ手のひらに2体のせてみたけど、一緒のお顔にはならはらへんかった。

          悩んで悩んで、決断した彼女は、選ばなかった方のお地蔵さんにも
          「ごめんな、いいとこいってな〜」と、声をかけてくれはった。

          展示会をして、最終日までお地蔵さんが残っておられるのは珍しいこと。
          数が作れないこともあるんやけど、いつも早々に旅立ってしまわはるから。

          今回、何体か一緒に帰ってきたお地蔵さん。
          東京ではご縁がなかったんやね。
          いくとこ決まってはるんやから、焦っても仕方ない。

          そして京都に帰ってきて早々、1体、九州に旅立たはることになった花


          いつも、手元から送り出すとき、

          「いってらっしゃい」と、頭をなでて、お守り袋に入ってもらう。

          そのひとの人生に寄り添って、仲良く暮らしていってください、と。

          たくさんの方の、お地蔵さんとの出逢いの瞬間を思い出しながら、また次の木を選んでいく私。









           

          「京ふわり展」終了しました

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             東京神楽坂での三人展、おかげさまで無事に終了しました。

             

             

             

            白い壁、大きな窓の、明るく清々しい雰囲気のギャラリーに、三人の作品が並びました。

            ふらっと入ってきてくださった方、三人それぞれにご縁のあった方、
            みなさんゆっくり見て、聴いてくださいました。ありがとうございました花

             

            久しぶりの遠方での1週間の展示会。身体の疲れはまだとれませんが、気持ちは次にと向かっています。
            東京での展示会は、来年11月、谷中のギャラリーTENさんでの個展を予定しています。

            これからも精進していきますので、よろしくお願いいたします。






             

            京ふわり展

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              作品展のお知らせです。

              京ふわり展〜凛々しく、優しく、あたたかく〜
               12月8日(火)〜13日(日)  11:00〜18:30まで(最終日16:00まで)

               神楽坂パルスギャラリー  
              東京都新宿区神楽坂2−21

              町家キルト工房の林サヨコさん、手のひらサイズのお守りりん・京都二方屋さんとの三人展です。

              たくさんの方とお会いできるのを楽しみにしています四葉のクローバー

               

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