冬の思い出

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    雪景色を覚悟して起きた朝。大丈夫やったけど厳しい寒さ。
    仕事場の温度計は9℃。何年か前に遮熱カーテンにしてからは10℃をきることはなかったんやけど・・

    狭い仕事部屋、暖房は小さなオイルヒーターだけ。
    乾燥で木が割れたらあかんので、エアコンはつけていない。
    木がいっぱいやし、狭いし、ストーブとかの他の暖房器具も危険やと思い、使っていない。
    オイルヒーターの目盛を強にしても今日は室温12℃止まり。いっぱい着込んで仕事している。


    私が子供の頃、父の仕事場には火鉢があった。
    かじかんだ手を時々あぶりながら仕事していた父。
    子供の私には、炭を足したり火吹き竹で吹いたりが楽しくて、仏さん彫ってる父の背後で、火鉢にはりついてた気がするなぁ。
    銀杏焼いたり、みかんの汁で描いた絵を「あぶり出し」したりもしたっけ。

    いつも個展でお世話になってる町家ギャラリーリコさんにも、火鉢がある。
    冬に作品展をさせてもらったときに、実演で彫っていた白檀の木くずをぱらぱらっと・・
    ギャラリー全体に広がる、高貴で、嫌味のない香り。
    小さな小さな破片なのに、力強さに驚いた。


    家の中。あちこちに木くずが落ちている。
    ほとんど毎日掃除機をかけるのだけれど、私が動くとどうしてもついてくるので・・

    大きいものは拾い上げて、香皿の中に入れておく。
    朝、掃除が終わると、香をたく。そのときに白檀の木くずも燻らせる。
    なんかの本に、「瞑想するときに焚く香り」と書いてあった。私には家の香り。普段わからへんけど、焚くと私も香りを感じる。
    良い木と一緒に仕事が出来ることに感謝して、仕事を始める。

    最近はそんなふうに、一日が始まる。
    いつかまた、火鉢のある暮らしが出来ればいいな。そんなことも考えている。





     

    お気に入りの野菜

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      最近お気に入りの「オレンジ白菜」 あちこちのスーパーで見かけるようになった。
      最初はびっくりしたけど、値段も普通の白菜と変わらないのでチャレンジしてみたら美味しくて。

      よせ鍋に入れたときは炊いたらさらに色鮮やかになって、キムチ鍋Docomo108って(笑)

      今晩も我が家は鍋料理。

      明日からさらに寒くなるとの予報ですね。雪
      皆さまあったかくしてお過ごしくださいね。




       

      今日の仕事は、砥石をあわせる

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        センター試験が終わって気が緩んだのか、二人とも風邪をひいて汗
        熱はないけど鼻をグズグズいわせながら、お互い勉強やら仕事をしている。

        そんな中、今日は砥石あわせの作業。

        彫刻刀を研ぐ砥石。刃先より柔らかいので研ぐとすり減る。
        全面をまんべんなく使って研いでやれば均一にすり減るけれど、なかなかそれは難しくて、使っているうちに真ん中だけへこんだり、部分的に段が出来たりする。
        そんなふうになってしまうときれいに研げなくなってしまうので、砥石を研いでやらないといけなくなる。
        具合の悪くなった状態を「砥石が狂う」といって、それを直してやることを「砥石をあわせる」という。
        「砥石狂ってきたし、あわさなあかん」そんなふうに言うんやけど・・
        当たり前に言うことやけど、これもきっと専門用語なんやろうな(笑)

        いつでも刃物が研げるように、桶に水を張ってつけっぱなしになっている砥石。(乾いていると研げないんですよ)
        お風呂場に運んで、作業開始。
        2本の砥石の面と面を合わせて、すり合わせて研いでいく。
        中腰で、力もいるし、裸足の指先は寒いしなみだでも良い仕事をするために大切な作業。
        3本の砥石の、平研ぎに使っているすべての面が平らになるまで、一生懸命手を動かす。

        きれいに合わさった砥石と、新しく張った水。「よっこらしょっ」と仕事場に置くと、清々しい気分になる。
        研ぎってホントに大事で、切れ味の悪い刀では削った面が綺麗に光らないし、削ってても手が重たく感じるし・・
        最終の仕上げをする前はいつも使う道具を研ぎ直して、自分の気持ちも研ぎあげて。

        今夜はお地蔵さんのお顔の仕上げ。
        どんなお顔にならはるのかな。



         

        今日と明日はセンター試験

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          久しぶりにお弁当を作った。
          今日はセンター試験。京都は朝から気持ちよく晴れていた。

          リュックにお守りぶらさげて、笑顔で出かけた娘。
          「笑顔で帰って来て」と祈るしかない私。

          全国で同じ思いの人がたくさんいはるんやろな。

          大丈夫、きっと大丈夫。

           

          ひとつひとつ、送り出す作品

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            年明け。ひとつずつ注文の品を仕上げては発送している。

            待っててくれてはる人の手元に作品が無事届く。
            「届きました〜花」の連絡がくるまで、いつもドキドキ。

            展示会などで出来あがっている作品を選んでもらうのと違って、
            注文制作の作品は「気にいってもらえるやろうか?」と、いつも不安で。
            いっぱい打ち合わせしても、その人の頭の中が見えてるわけではないので、
            思い描いてはるのと同じものが作れてるやろうか・・とか、思ってくれてはるものより良いものが作れてるやろうか?とか。
            きっちり仕上げて「よっしゃっ!!」と送っても、いつもドキドキしている。

            いつも言うことなんやけど、

            “私が彫って完成やなくて
            持ってもらった人の元で、より良い作品に仕上げてもらう、
            私の仕事は「木と人の橋渡し」なんです”

            だから、アクセサリーなんかはいっぱい使ってほしいし、
            お地蔵さんやにゃんこには、いっぱい話しかけてほしいと思う。

            作品に添える手紙によく書く言葉。
            「末長く可愛がってやってください」

            日々、寄り添って、手にふれる木のぬくもり。
            待っていてくれてはる人がいてくれはることに感謝しながら

            明日も気持ちを研ぎ澄まして木を削ろう。






             

            2016年、申年

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               あたたかな、穏やかなお正月でした。皆さま今年もよろしくお願いいたします花

              年が変わって元日の朝、壁のカレンダーが12月なのに気づき・・
              「あ〜〜っ!!今年のカレンダー買うてない〜!」

              毎年決まった、お花のカレンダーにしている我家。いつも12月に入ったらすぐ購入していたのに、すっかり忘れていた私_| ̄|○
              今から手に入るやろうか汗 焦ったけれど、2日、近所の本屋さんを何件かまわって無事ゲットしました。
              なんだかいつもと違う一年のスタートやったけど、気持ちは充実、はりきって仕事してます。

              今年も受験生の娘、センター試験にむけて追い込み中です。
              今年は友人からの年賀状にも「今年子供が受験で・・」と、落ち着かない様子のコメントがいくつか・・
              ほんま、自分が受ける方が気が楽やと思います。
              私も先輩ママさんたちに言われたけど、健康管理に気をつけることぐらいしか出来ひんし、
              ご飯しっかり作って、「お願いやしインフルエンザならんといて!」と祈る日々です(笑)

              センター試験が済んで、国公立の出願、受験と続きます。
              日の経つのは早い!娘に気をとられて自分の仕事が仕上がってへんなんてことのないように、
              娘に負けへんように頑張ります。

              今年は良い春になりますようにさくら



               

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