道具を増やす

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     ストックしてある彫刻刀。 久しぶりに柄を作って道具を増やす。

     

     

    2枚のヒノキの板に溝を彫って挟み込む。 中に隠れる部分には錆びないようにロウをひく。

     

     

    ボンドを塗ったらビニールひもが木にくい込む位きつくしばって、一日置いておく。

     

     

    乾いたらひもを解いて、のみ一本でざくざく削っていく。 最初はこんな大きな木くず。

     

    仕上げになると、小さくて、くるくるした木くず。長さは1〜2センチくらい。

     

     

     

     

     自分の手に合わせて、握りやすい形に整えて出来あがり。

     

    しっかり研いだら、新しい道具として仲間入り。これから長いこと、一緒に仕事していく仲間。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    彫るために、木を選ぶ

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       先日行った依水園の蓮。そろそろ蕾があがってきてるやろうか?

       

       

      私は注文制作の形でお仕事させていただくことが多いのだけれど、

      お付き合いが長いお客さまほど、作品の「おまかせ」部分が多くなる気がする。

       

      それだけ信用していただいてるということだと思うので、とてもありがたいけど、プレッシャーもある。

       

      アクセサリーも、仏さまも、ねこも、「こんな感じで」と、ざっくりお話しを聞いただけで、彫り進めていく。

      思い描いてはる形に近いものに、きちんとなっているんやろうか?

      思ってはった以上のものに作りあげられて、喜んでもらえるやろうか?

       

      そんなことを考えながら、お話したときにいただいたイメージを膨らませて、作りあげていく。

       

      これからも、こんなふうに注文していただける自分でいたいと思う。

      「このひとになら、任せて大丈夫」

      そう思って、期待をこめて、注文していただける職人でいたい。

       

      そのためには一生懸命に、まっすぐに仕事していかないと。

      ずっと、そうやって仕事していた父のように。 あのひとの背中を見てきたから、今の私がいる。

       

      今日は木を選びながら、そんなことを考えていた。

       

       

      蝉、早くも鳴き出しました。

       

       

       

       

       

       

       


      利き腕どっち?

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        私は左利きやけど、小さいときに親に直されて、字を書くのとお箸を持つのは右手を使う。
        字は右手で書くけど、絵を描くのは左手。細かい作業やとっさの動きはみんな左手で、右手はうまく使えない。
        今は、左利きでも直されへんのやろうけど、昔はそうやなかったみたい。

        彫刻刀は左手で持つ私。
        怪我をするのは木を持っている右手の、たいてい親指か人差し指になる。
        うっかりちょこっと・・ぐらいの傷なら大丈夫やけど、ざっくり切ってしまうと、さぁ大変!
        お箸持つのも、鉛筆持つのも、激痛が走る。つまり、日常生活に支障が出る。

        「めっちゃ困るよなぁ〜。でも、今さら左手でお箸持てへんやろうし・・」なんて話をしながら娘とご飯を食べていたときに、試しに左手で持ってみると・・「あれ?」

        すっと、きれいに、箸が持てる。自分でも驚いた。


        私は左手で箸を持ってご飯を食べていた記憶はない。
        「左はあかんで!!」と、母に怒られながら一人で朝ご飯を食べていた記憶はある。

        上手く持てなくて、何年も握り箸やった。結局きれいな持ち方が出来るようにならなくて、
        夏休みに母の実家に行くと、いつも祖母に「この子は箸の持ち方が悪い」とため息をつかれた。

        今までの人生のほとんどを、右手でお箸を持ってご飯食べてきたのに、
        左手でお箸を持ってご飯を食べてたのは、ほんの少しの間やったのに、
        身体は覚えてたってことなんやろうか?

        きれいに持てたけど、使うとなるとぎこちなかった。でも、食べられなくもなかった。
        昔、母に直されたけど、自分に戻ろうか。そしたら怪我したときにも困らへんし。
        それに、自分の手がきれいな箸使いが出来ているのが、何より嬉しかった。

        そんなことがあって、ときどき、左手をつかってご飯を食べるようになった。


        今日は、久しぶりに手を切ってしまって、左手でお箸を持って、食事した。
        もうすぐ、娘が帰って来る。
        怪我したことを怒られるかなぁ(いつも、手切ったらあかんで!!って言われてるから)と思いながら、帰宅を待っている私。







         

        力を与えてくれるもの

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           お友達に連れて行ってもらった奈良・依水園。
           新緑と青い空。力強い景色。



           見事に咲いてくれた、ささゆりの花。


          いつも、木と向き合って仕事していて、
          くたびれたときに癒してくれるのも、木や草花で。



           

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