ただひとつの

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    私は自分の作品にあまり執着がない。

    注文制作でお仕事することが多いので、デザインから考えて一点ものの作品も多いのだけれど、写真を撮って残しておくことも少ない。

    展示会用の作品も、木の顔を見て、その木目、大きさに合わせて形を決めて彫るので、そのときそのときで違うし、「前、あんなやつがありましたよね?もうないんですか?」って言うてくれはって、焦るときもある。

     

    私が作るものやけど、私のものではなくて、持ってくれはるひとのものやから・・と思っているので、行った先で、大事にしてもらえてたらそれでいいと。

     

    でも、カタログ販売でお取り扱いしていただいてるものは、一定のサイズでたくさん作るので、さすがにそういうわけにはいかない。

     

    このハートの和つなぎもそう。縦35ミリ、横25ミリのハートが二つつながったデザイン。

     

    でも、型紙は作っていない。縦横測って印をつけて、ひとつずつ、ハートを描いてノコギリを入れる。

    型紙使うと「量産している」って感じになるのがなんとなく嫌で。

    数を彫っているから手が覚えてしまっていて、型紙なくても型紙で引くのと同じくらいの線になるから、カタログの写真とほぼ同じには作れるし。

    同じデザイン、同じ大きさでも、みんな行く先は違うし、行った先で「そのひとだけの」ものになるんやから、

    全部「一点もの」の気持ちで仕事したい・・という私の思い。

     

     

    ひとつひとつ、木を選んで、鉛筆で線を入れて、穴を開けて、ノコギリを挽いて、彫刻刀で削って。

    彫り進めて、重なってたハートをつながったハートに仕上げていく。

     

    どんなひとのところにいって、どんな服に合わせてもらって、どんな所に出かけていくんやろう?

    どんな思いで手にしてくれはるんやろう?

     

    どの作品も、木も違うし、持ってくれはるひとも違うし、「ただひとつ」のもの。

     

    そんなご縁をこれからもつないでいけたらな・・と思う。

     

     

     

     

     

     

     

     


    涼しげに

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       蒸し暑くてバテバテな人間と違って、元気いっぱいの植物たち。

       

       

       ふわり開いた掌のひらのような、新芽。

       

       

       

       


      暑い暑い!!

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         暑いですね〜!! 見事な夏空です。

         

        今日の京都の最高気温は35度の予想。朝から仕事場は30度越え・・

        エアコンは付いてないので、冷風機に氷を入れて風を冷たくして、

        首には保冷材仕込んだタオルを巻いて、観音さまを仕上げています。

         

        あんまり暑いので、カーテンを洗いました。脱水かけたらそのまま部屋に吊るします。

        乾いていくまでの1、2時間は部屋の温度が少し下って、楽になります。

         

         

        「帰ってきたら倒れてた・・とか、やめてや〜!!」と、この時期になると娘にいつも言われます。

         

        熱中症とエコノミークラス症候群(座りっぱなしなので)は、気をつけないと。

        仕事場には飲み物は持ち込まない・・と決めて、こまめに立って水分補給しにいくようにしています。

         

        みなさんも体調管理に気をつけてくださいね。

         

         

         

         


        いつもそばに、ずっと一緒に

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          私の手元には、3種類の道具があって、

           

          ひとつは、父から譲り受けた道具たち。

          それから、自分で買いそろえた道具たち。

           

          もうひとつは、父が使っていた道具たち。

           

          それらのものが混ざりあった空間で、仕事をしている私。

           

          父が使っていた道具たちは、いまだに手をつけられず大事に保管しているものが大半で、

          でも、使わせてもらっているものも、いくつかあって。

           

           

          例えばこの、手回しドリル。 アクセサリーを作るとき、透かしのデザインの部分に穴を開けるのに使っている。

          ボール盤も持っているけど、電動工具は音がうるさいから、こっちの方が気が楽で。

           

          いったい何年前の道具なんやろう?私が物心ついたときには父の仕事場にあったけど・・

          昔のものは、シンプルで、長持ちしてくれる。ときどき油をさして、大事に使わせてもらっている。

           

           

          いろいろなエピソードがつまった、たくさんの道具たち。

          他の家族は知らんのやろうなぁ〜ということもたくさんあるので、私がいなくなってしまったら、何も伝わらないということに気づき・・

           

          これからときどき、少しずつ紹介させてもらおうかな、と思っています。

           

           

           

           


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