大和文華館・ささゆり

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    昨日、ささゆりを見に大和文華館に行って来ました。

     

    一日だけある無料入館日。それに合わせてたくさんの人が来られてました。

     

     山の斜面に、笹に紛れてゆりたちが。

     

     

     

    びっくりしたのは、茎が細いことと、花の色が薄いこと。

    ウチのささゆりは茎も太いし、花の色もピンクが強いし。

    今年は私の背丈ぐらいに背が伸びて、葉っぱの数も30枚近く・・

    ウチのが元気すぎるんでしょうね。

     

     控えめで、でも凜と咲いている花はきれいです。

     

     

     

     

     

     


    そのときは許してね

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      私は木が捨てられない。

       

      例えばしっぽにゃんこを彫るとして、まず長方形に木出しする。

      そのあとしっぽの部分を残して四角く足元を切取り、しっぽの両サイドを細長く切取る。

      背中の部分も斜めに切り落とすので、4つの端材が出来る。

      背中の三角は薄いのであきらめるけど、後の3つは・・

      「これで花びらとれるよな」とか、「丸玉2つ作れるな」と思って残しておく。

      そんな小さい端材の箱が何箱もある・・

       

      でもそれって、私の頭の中での段取りで、木にいちいち書いておく訳でもないし、

      私がいなくなってしまったら誰にもわからへんことで。

       

      みんな形にして送り出してやりたいって思うけど、

      自分の人生の持ち時間考えたら、たぶん時間が足りひんやろうなぁ。

       

      めっちゃ小さい桧がいっぱい入った箱が、父の荷物の中にもあった。

      修理の小仏さん用やったんやろうか?

      本人がいなくなった今、何を彫るつもりで残していたのかはわからへん。

       

       

      世の中には、

      一生懸命頑張っても、思うようにいかへんこともいっぱいある。

       

      私も出来る限り頑張るつもりやけど、仕事の優先順位もあるし、

      木っ端のまま残してかんならんコもたくさん出てくるやろう。

       

      「そのときは堪忍な」

      小さな木たちに今から謝っている。

       

       

       

       

       

       


      私の大好きな場所

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        彫ってるときって、ほんまにいろんなこと考えてて、

        でも、そういうときは、うまく仕事が進んでいるときで。

         

        時間の経つのがものすごく早い。

        「きりになったらご飯にしよう」って思ってたらついつい夢中になって、

        21時近くなって「あかん!もうそろそろ食べんと!」と手を止める。

        ひとりでご飯食べるようになって良かったことは、そういうところかな。

        娘が帰ってくる時間に合わせてご飯作らんでいいから、自分の段取りで仕事が出来る。

         

         席を立って、用事を済ませて、また戻る場所。

         

        散らかってるけど、この景色が大好き。

         

        子供の頃、父の仕事部屋が家の中で一番好きな場所やった。

         

        今は、自分の仕事部屋が心落ち着く場所。

        これからもずっとここに座って、たくさん仕事が出来ますように。

         

        たくさんのひとの役に立てますように。

         

         

         

         


        木と過ごす時間

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          連日30度越えの京都。「セミでも鳴き出すんちゃうやろうか?」と娘と話している。

           

          今は夜型で仕事なので、午前中にゆっくり家事をして、昼前くらいから仕事にかかる。

           

          私は仕事のとき、音楽やラジオを聞きながら・・っていうことはほとんどしない。

          自分が木を削る音がBGM。

          外の音もよく聞こえるから、お顔の仕上げは夜になって周りが静かになってから。

          暗い部屋で手元の灯りだけで彫り進めていく。

          反対に音の出る作業は、昼間の周りが賑やかな時間帯に。

          ノコギリで木を切ったり、鑿打ちしたり・・は、車やバイクの音、人の話し声がしている時間に。

          時間帯によって出来る仕事が違うので、段取りを考えて気持ちを整えて。

           

          去年の秋、個展の前に作った老眼鏡がすっかり手放せなくなってしまった。

          粗彫りのときはなくてもいいけど、細かい彫りのときはかけないとつらい。

          でも、かけたら見えるんやし、それでしっかり仕事が出来るんやったらいいや!と思っている。

          三年ほど前からの右耳の耳鳴りも、だんだん音量が上がってきてて。

          だんだん、不具合が出てくるけど、あまり悲観せずに一日一日過ごしている。

           

          夜になって気温も下がり、少し過ごしやすくなってきた。

          もう少しだけ頑張ろうかな。

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           


          久しぶりの京都国立博物館

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             博物館のお庭から。 京都タワーが間に見えて。

             

            昨日、久しぶりに京都国立博物館に行ってきた。「海北友松展」を見に。

            博物館は、子供の頃よく母に連れて行ってもらった。

            お弁当持ちのときは庭の噴水のそばで。博物館の食堂に連れてってもらえることもあったなぁ。

            私が子供の頃は外食する機会なんてほとんどなかったから、楽しみやった。

             

            京都も暑くて!日中は出かける気になれず、夕方になって家を出た。

            金曜日と土曜日は20時まで開館やから、ゆっくりでいい。

            建て替えはってから行くのは初めてで、立派になった建物にびっくりした。

            広い展示室に並ぶ作品。

            大きな屏風絵もゆったりと眺められたし、

            照明を落とした部屋にいた竜たちは、生きて動いているかのようで・・

             

            会場を出て、庭の噴水のそばでひと休み。

            ここからの風景は変わらない。

             

             

             


            見たことがない、茶摘みの風景

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              新茶の季節。

              私が生まれ育った宇治市木幡・五ヶ庄の辺りは、住宅地の中に茶畑が点在している。

              春、茶畑に覆いがかけられると「もうすぐ茶摘みやなぁ」と思い、

              茶畑全体がカーテン締め切ったみたいに覆い隠されると

              「あぁ、茶摘み始まったんやなぁ」と思う。

               

              そう、隠されてしまうので、実は茶摘みの現場を見たことがない。

               こんな感じ。この中で茶摘みがおこなわれる。

               

              小学生の頃、通学路にたくさん茶畑があって、帰り道横を通ると中から女の人の笑い声や話し声が聞こえた。

              半月ほどの短い期間なのかな?「今、○○さん茶摘みに行ってはるわ〜」と、その時期になるとよく聞いた。

              決まった人に、毎年決まった茶園から声がかかる・・そんな感じに思っていた。

              近くでしてはるのに、謎に包まれてる茶摘み(笑)

               

              行ってはる人から時給いくらやなくて、キロいくらやって聞いたことがある。

              囲われてるから蒸し暑くて大変、とも。

              一度やってみたいなぁ〜と子供の頃から思っているけど、なかなか機会に恵まれない。

               

              茶摘みが終わると周りの覆いが外されて、お茶の木は機械できれいに刈り込まれる。

              今はほとんどの茶畑が黒いビニールシートやけど、昔ながらのわら屋根のところも残っている。

               

              宇治ならではの風景なのかな。

               

               

               

               

               

               

               


              昔の写真たち

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                13日、法事が済んで、夕方家に帰って、娘と二人晩ご飯を食べた。

                ふと、父の遺影に使った写真の原版を見せてやろうと思って、押し入れの奥からアルバムを引っ張り出す。

                 

                私は13日の夕暮れから夜にかけての時間が嫌い。

                家で、

                病院で、

                苦しんではった時間やから。

                 

                何年ぶりかに開くアルバム。

                若い頃のお父ちゃんの写真も見せてやりたくなって、子供の頃のアルバムも引っ張り出して開いてみる。

                止まらなくなって、父の本棚の扉も開ける。

                ここにはもっと古い仕事の写真。

                たくさんの仏像の写真。

                 

                作らはった仏さんと、

                直さはった仏さん。

                それから、本のページを写した写真。

                 

                そして、たくさんの花の写真たち。

                 

                今も咲いている花、

                もう枯らしてしまって、なくなってしまった花。

                 

                蘭や、山野草たちが、仕事場の風景と一緒に・・

                ほんまに、好きやったんやなぁ。

                大事に育ててはったんやなぁ。

                 

                改めてそう思った。

                 

                いつの間にか、時計の針は21時をまわって

                あぁ、もういかはったなぁ。と思い出す。

                 

                何年経っても、自分が生きている限り、何度も何度も思い出す。

                 

                 

                 


                母の日にはねこを贈ろう

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                  母の日は、もらう側やなくて贈る側の私。

                   

                  昨日は父の二十三回忌で、実家にみんなが集まった。

                  5月13日は、大吉が家にやってきた日でもある。

                  そうや、今年はねこをプレゼントしよう。

                   

                  帰り際、

                  「大の(飾ってある)写真の前に、ねこを1匹置いていきます!ご飯をやらなくてもいいねこです」

                  「えっ?!どこに?!」と、膝が痛い痛いと言っていたのにすばやく立ち上がって見に行く母。

                  「ご飯食べへん、先に死なへんねこか」と、兄が笑っている。

                   

                  そう。ずっとそばにいてくれる。

                  しっぽにゃんを1匹、母の日にプレゼント。

                   

                  「可愛いなぁ〜!大事にするわ」と、思ってた以上に喜んでくれた母。

                   

                   

                   

                  私の家でも、玄関と仕事場に大吉の写真があって、帰ったら「ただいま」って声をかける。

                  「大、お母ちゃん喜んでくれてたで」って報告。

                  「さっき見てたし知ってるわ」って言うてたかもしれない(笑)

                   

                   

                   

                   

                   


                  メールが主流の時代やけれど

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                    私は字がきれいではないけれど、お礼状などは直筆を心がけている。

                     

                    お世話になってる藤田芸香亭さんには素敵なハガキがいつも並んでいるし、

                    他のお店に行ったときでも「いいな」と思うものがあれば購入してストックしてある。

                     

                    私は真っ直ぐに字を書くのが苦手で、譜面みたいに字が躍っているなぁ(笑)といつも思う。

                     

                     

                    きれいな字を書く友達をうらやましいと思ったことも何度もあるし、

                    書道の師範免許を持っている母に習ったほうがいいかなぁ・・と思ったこともある。

                     

                    でも、これも個性かな?と。

                     

                    一生懸命、出来るだけ丁寧に・・それはいつも思うこと。

                     

                     

                    郵便ハガキの料金が変わるそうで、

                    ストックしてある記念切手が使いにくくなるなぁ。

                     

                    送る相手の顔を思い浮かべながら、

                    便せんやハガキを選んで、

                    切手も選んで。

                     

                    そういう時間を大切にしたい。

                     

                     

                     


                    合わせた手と手

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                       あるお寺で出会ったにゃんこ。また会えるかな。

                       

                       

                      薄着の季節になって、

                      「去年よりたくましくなってる・・」と、腕周りを見つめて母娘で苦笑い。

                      私は日々の仕事で、娘もバイトで。

                       

                      白い半袖Tシャツに作業着で、あぐらをかいて仕事してると、

                      自分を見ているのか父を見ているのかわからなくなる。

                      腕の筋肉だけやなくて指先も、年々職人らしくなってきて。

                       

                      昔合わせた手のひらは、ぴったり同じ大きさやった。

                      指の太さは倍ほど違ったけど、あの手にいくらか近づけてるやろうか?

                       

                      比べたい手は今はもうない。

                      あのときの、笑顔と声が懐かしい。

                       

                       

                       

                       

                       

                       



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