木や人に元気をもらう

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    暑いですね・・毎日。

    このところずっと家の湿度が80%近くて、その数字を見るだけでぐったりです。

     

    今日は午後から外出。

    保冷剤をしのばせたタオルとお茶を持って。

     

    お客様の所でお話してきました。

    大切に使っていただいてる作品に再会する時間は、作り手にとって幸せな時間です。

    そのひとのところで、そのひとのものに育っていっている・・とても嬉しいことです。

     

     

    百日紅がきれいに咲いていました。 

     

     

     


    一番適した形にしてやりたい

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      同じ木から彫った2つの作品。四角の五連はもう少し整えて完成で、葉っぱの三連はこれから外す。

       

      大事に使っている白檀の木。

      仏さまになれる大きさのものは仏さまになってもらうので、アクセサリーは端材で作る。

      和つなぎⓇ2つ作るには厚みがたりなかった木。

      薄い方の板も長さは十分にあるから、小さく切ってしまうのももったいないので、はずさないデザインで彫ってみた。

       

      この厚み、この大きさやったら、何がいいかなぁ?

      いつもいつも、考える。

      その木が一番生きる形に作りあげてやりたい。

       

      娘に見せたら、「好きそうな形やんなぁ〜」と言われた。

      そう、結んだり重ねたりのデザインが私は大好き。

       

      同じ1本の木から仏さまが生まれて、

      アクセサリーも生まれて、

      別々の所に旅立っていく。

       

      形は違うけれど、そのひとにとって大切な存在になってほしい。

       

       


      夏の午後

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        今日は卵の特売日。

        暑い中自転車で買いに行って帰り道、段差で「ガッシャーンッ!」・・うわぁ〜、何個か割れたかなぁ・・

         

        家に帰って確認してみると、10個の内8個が割れてる。

        いくらなんでも割れすぎやん〜(泣)

         

        今日は娘が家でご飯食べる日でよかった・・

        久しぶりに卵焼きして、大吉にも端っこ供えてやろう。

         

         

         

         


        伏見稲荷大社の本宮祭・宵宮祭

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          今日はお稲荷さんの本宮祭、宵宮に行って来ました。

          前回行ったのは娘が小さかったときなので10数年前、

          その前は30年くらい前、

          父のお友達の画家さんが行灯(あんどん)を奉納されていたのを見つけた記憶があります。

           

          昔はお祭りといってものんびりとしていたのですが、ここ数年伏見のお稲荷さんはすごい賑わいで、当然今日もたくさんの人で・・

          着いたときはまだ明るくて、陽が落ちるまでに久しぶりにお山に登ってこようかなと思ったのですが、

          千本鳥居へ向かう参道の入り口から渋滞してて!

          お産場周りの別ルートでお山の中腹の四つ辻まで登ってきました。

          お山は階段続きでけっこういい運動になるから、以前は地元の運動部の学生たちがトレーニングで駆け上がってたりしてたけど、こんなに人が増えたらもう無理なんやろうなぁ。

           

           

           陽が落ちて、輝きを増していくたくさんの提灯と行灯の灯り。

           

           

           

          お山の参道では、思いがけず蓮にも出会えました。

           

           

           

           

           


          彫りたいという気持ち

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            「彫りたい」

            初めてそう言った記憶は、3歳か4歳の頃。父の仕事場で。

             

            すると胴巻きの小さいノコギリと木っ端を渡されて「これ切ってみ」

            で、ノコギリの歯に指引っかけてうわぁ〜っと泣いて、

            「どうしたんやっ?!」と母が飛んできた。それが最初の記憶(笑)

             

            次は小学生のとき。

            「そろそろ彫る練習したいんやけど」なんて生意気に言ったら、

            「宇治川行こか」って。・・?

            で、自転車こいで連れて行かれた河原で、ネコヤナギの枝を切り出した父。

            家に帰って、短く切って割ってくれた枝の山を指し示し

            「これで楊枝彫れ」

            父が席を離れているときにその場所に座ることを許されて、何本も一生懸命に楊枝を彫った。

             

            また別のときは、四角い板にマス目に線引いてくれて、三角刀1本渡されて、

            「この線の上まっすぐに彫れ」

            「深さも同じように」って。

            見本で彫ってくれた線みたいに、深くて真っ直ぐな線はなかなか彫れず、

            1本の線の上を何度も彫刻刀をすべらせた。

             

            口ばっかりで彫れへん私に

            宇治川で釣ってきた大きなナマズ「これ彫ってみぃ」って。

            このときは私から彫りたい言うたわけやないし、

            「立体なんて無理やんっ!!」と子供心に思ったけど、しぶる私に無理矢理彫らさはった。

            というか結局ほとんど父が仕上げてくれた。

             

            このとき私が(っていうか父が)彫ったナマズと、父が彫ったナマズと、2匹が手元に残っている。

             

            今、自分がひとに教える立場になって、こんな子供時代のことをよく思い出すようになった。

             

            教室に来てくれてはる生徒さんの他にも、遠方だったり、お仕事で時間的に難しかったりで「彫りたい」という気持ちは持っておられるけれど、一緒の時間を過ごすことが出来ていない方が数名・・

            生徒さんの次の段取りを考えるのと同じように、どうしてはるかな?とやっぱり気にかかる。

             

            ここ数年で「彫りたい」って気持ちをもっておられる方がたくさんいはることを知ったし、

            「彫りたいけど何をどうしていいかわからへん」という方がいはることも知った。

             

            毎日木を削る音がして、

            家の香りが白檀の香りで、

            そんな日常がとても珍しいことやったんやって、改めて思う。

             

            「彫りたい」

            それぞれのひとの真っ直ぐなその気持ちに、どれだけ寄り添えるやろうか?

            私自身が、子供の頃のあの純粋な「彫りたい」気持ちをなくしてしまっていないやろうか?

            そんなふうに自分に問いかけながら、仕事をしている。

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             


            平等院の続きの話

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              先日、平等院に蓮を見に行ったときのこと。その後、中の島、塔の島へ・・と、なんか歩いてる!!

               

               えっ?!鴨やんな?こんな大きいん?!とびっくり。

               

               しばらく歩いて・・

               

               その後、着水!!  雌はまだ陸の上。

               

               

               

              中の島から宇治神社に向かっての朝霧橋。

               

               橋の上から宇治川上流を見る。子供の頃から見慣れた、大好きな景色。

               

               

               

              戻って塔の島へ。鵜の小屋が見えてくる。

               

              鵜飼いで活躍する鵜たち。

               

              籠も置いてあった。

               

               

              このところ夕立続き。 鵜飼いもお休みやろうか。

               

               

               

               


              新しい彫刻刀

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                先日購入した5厘の平刀と、ストックしてあった3分の切り出し刀。

                 

                昔父が彫った等身大の肖像の端材で、柄を作る。

                 

                30年も仕事していると必要な道具はあらかた揃っているから、道具を買いに行くこともほとんどない。

                でも平刀は使い込んで短くなってしまったので、新たに購入した。

                短くてもまだまだ使えるんやけど、長くないと彫りが届かへんところもあるので。

                 

                ほんまは5厘やなくて、3厘がほしかったけど、「ない」って言われた。

                もう1件の道具屋さんやったんかなぁ?

                そちらの職人さんはもう亡くならはって、お店がなくなってしまった。

                 

                 

                柄を据えるのは大好きな作業。

                父から教わったとおりに今も手を進める。

                修行に行くことが決まって、最低限必要な道具を父と一緒に四条の常久さんに買いに行って、

                父に教わりながら二人で柄を作った。あれも7月やったなぁ。

                 

                柄の木には桧を使う。

                柔らかくて削りやすいから、楽しくて。

                 

                自分の手になじむように形を整えた柄。削りたてで真っ白な木は、また使い込まれて色が変わっていく。

                 

                残りの人生、一緒に仕事してくれる道具たち。

                もう5厘の平刀は買い足さんでも大丈夫やろう。

                 

                 

                ・・「こんな細い道具、何に使うの?」って思わはりますか?

                いつも彫ってる1寸のお地蔵さんの、耳の後ろ彫るのに使います。

                他にも、観音さまの首元とか。

                私は細かい仕事が多いので、細い道具がけっこう必要です。

                 

                しっかり研いで、大切に使います!

                 

                 

                 


                彫りたい花は

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                   くっついてた蕾、どんなふうに咲いたやろうか?

                   

                   

                  蓮の花を見に行って撮る写真。

                  みんなきれいに咲いているその中で選ぶ基準は、

                  「こんな花彫ってみたい!!」

                   

                  今年の三室戸寺は、彫ってみたいと思う花がたくさんあって次から次からシャッターを押していた。

                   

                  仏さんの台座の蓮ならあまり自由に彫れないけれど、そうやないから、いくらでも夢は膨らむ。

                  でも、難度も上がる(笑)

                   

                  花びら1枚1枚の形や開き具合を思い浮かべながら、蓮が咲いていない季節に木を削る。

                   

                   

                  そのための、年に数日しかない花との出逢い。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   


                  三室戸寺の蓮と紫陽花

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                    平等院の蓮を見に行ったらやっぱり三室戸寺の蓮も見たくなってしまって、昨日早起きして行って来ました。

                     

                    蓮・・と思って行ったのですが、紫陽花もまだ見頃で、どちらも楽しめてすごく得した気分です。

                     

                    山門をくぐって参道を進み、急な石段を上がった先に広がる景色。

                    初めて見たとき「うわぁ〜っ、極楽や〜!!」って思ったのを覚えています。

                     

                     

                     

                     

                     これから咲く花。

                     

                     もうすぐ散っていく花。

                     

                    どれも皆、そのときそのときの美しさがあり、引き込まれてしまいます。

                     

                     

                     

                    私が子供の頃は静かな山寺・・という感じだったのですが、四季折々いろいろな花が楽しめるお寺になりました。

                     

                     

                     

                    京阪三室戸駅から徒歩15分。住宅地の中のゆるやかな坂を上っていった先。オススメの場所です。

                     

                     


                    平等院に蓮を見に

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                       蓮を見に、宇治平等院に行って来ました。

                       

                      地元なのですが、拝観料を払って中に入るのは十数年ぶり。修復が終わってからは初めてです。

                       

                      鳳凰堂内部に入るには1時間以上の待ち時間!なので池のこちら側からご挨拶です。

                       

                       

                      あちこちに蓮の大きな鉢が。

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                      鳳翔館ミュージアムには梵鐘、鳳凰や雲中供養菩薩さま。52体の内半分の26体がこちらにおられます。

                      子供の頃、お堂の天井を見上げて見つめていた仏さんがすぐ近くに・・

                      細かい彫りまでよく見られて嬉しいけれど、ガラスケースに収まっておられる姿は少し悲しくもありました。

                      同じように、観音堂の仏さまともここで再会。

                      昔、薄暗いお堂におられた姿を思い出しながら、やさしいお顔を見つめてそっと手を合わせてきました。

                       

                      今、屋根の上には金色に輝く一対の鳳凰。

                       

                       

                       

                       

                       

                      また、蓮が彫りたくなりました。

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       


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