今日も明日も、出来ればずーっと。

0

    最近のことやけど、自分が10代の頃に言ったことをふと思い出した。

     

    「彫ってるときが一番幸せ」

     

    あの頃は実家暮らしで、家賃や光熱費の心配をすることもなく、ただひたすらに修行に励んでた。

    しんどいこともいろいろあったけど、それでもそう言えるほど木を削っている時間が好きやった。

     

    あれから30年。

    いろんなことがあったし、彫ってなかった時間もずいぶんあった。

    今はまた、黙々と木を削る日々。

     

    あの頃と違うことは、

    私の作品として木に向き合えていること。

    喜んでくれる人にこれからもたくさん出会えることを祈って、

    一日一日仕事している。

     

    今日も彫ることが出来た。

    明日もまた彫れますように。

    明後日もまた彫れますように。

     

    彫ってるときが、一番幸せ。

     

     

     


    可愛がってやってくださいね。

    0

      にゃんこ作品を置いていただいている奈良の藤田芸香亭さん。

      お店のHP、商品の案内ページにしっぽにゃんこの写真を使ってくれてはります。

       

      今日、お店に行って来ました。

      店主の藤田さんから

      「あの写真を見て買いに来てくれはった。2匹とも連れて帰ってくれはったで」

      と聞き、嬉しい気持ちでいっぱいです。

      写真のように並べて置きたいと言ってくれはったとのこと、ありがとうございます。

       

       

      展示会と違って、お店に置いていただいてる作品たちは、お客様と直接お会いすることなく旅立っていきます。

      お客様にしても、作り手の顔を見ることなく手にされます。

      置いていただいてるお店の方がつないでくれはるご縁です。

       

      「可愛がってもらいや〜」

      いつもそう言って、送り出します。

      今日も先日ブログに載せた2匹と、子猫3匹を預けてきました。

      早速ウインドウに並べてくれはりました。

       

      帰り際、ウインドウに並んでいるにゃんこたちは、もうウチのコたちではなくて、少しさみしい気持ちも。

      でも、きっと運命の出会いをして、(猫飼いはよく言いますよね、運命の出会いやって)

      その人と仲良く暮らしていくんやから、幸せなこと。

       

      どんなお家に行くんやろうな。

      みんな、元気でね。

       

      HPからも購入出来るようにしてくれてはりますが、1匹1匹個性があります。

      遠方の方は難しいですが、出来れば手にとって選んでいただきたいと思います。

       

      藤田芸香亭さんは、興福寺近く、もちいどのセンター街の中。

      奈良へ行かれたら、是非お立ち寄りください。

       

       

       

       

       


      しっぽにゃんこ2匹

      0

         この2匹、兄弟です。同じお家にいけたらいいなぁ・・

         

         

        ねこを彫る。

        ノコギリで切り出した木を鑿で粗彫りして、切り出し刀で中彫り。

        ・・時々、この段階で「もうこのコ、これでいいんちゃうん?」と思うときがある。

         

        ざくざくと刀目が残っているけど、もうにゃんこになってるやん!って。

         

        たぶん、このうさぎの影響。

         

         父の彫ったうさぎ。 これをおもちゃに兄姉、私は育った。

         

        力強い刀目。荒々しいけど、しっかりうさぎ。

         

         

        父に言われたことがある。

        「刀目が揃ってたら、粗くてもきれいに見える。」

        目を通すことが大事なんやでって。

         

        一緒に仕事した時間はほとんどないし、

        教わったこともたくさんあるわけではない。

        でも、

        要所要所で大切なこと、しっかり伝えていってくれたひと。

         

         

        お店に連れて行くコたちは、つるんときれいに削って仕上げないといけないけど、

        個展のときには毛並みの粗いコも見ていただいてもいいかな、と思う。

         

        つるんと仕上げているコたちも、細かく揃えて目を通しているんですよ。

        だから触ってもらうと、なめらかな毛並み。

         

        楠のにゃんこを彫るときは、

        いつも大吉の感触を思い出す。

        ひんやりつるんのあの毛並み。

         

         


        白檀の香りのする猫

        0

           

           いつものねこ道で。

           

           

          ちょっと小寒くなってきて、でもまだ暖房器具を出すには早くて。

          こんな時季、ねこと一緒に暮らしていたら膝に乗ってくるんやろうかと思う。

           

          昔、大吉が家に来たときには、父は別の所に仕事場を借りていたけど、

          先住猫たちは仕事している父と一緒に暮らしていて、私は残念ながら見た覚えがないのだけれど

          仕事している父の膝に乗っていたらしい。

          「チロは白檀の香りのする猫やったんやで」と姉が言っていた。

           

          膝にいたら当然、上から削った木くずが降ってくるわけで、まぁそうなるやろうなぁ。

           

           

          今もし、私のそばにねこがいてくれたら

          そぉっと仕事部屋に入ってきて、

          顔を見上げて様子をうかがって、

          あぐらかいて仕事している私の膝に「よっこらしょ」っと座るんやろうか。

          降ってくる木くずに動じることもなく、暖を取りながら丸まっているんやろうか?

          そうして白檀の香りのするねこになるんやろうか。

           

          こたつが出たら見向きもされなくなる、このほんの少しの季節の変わり目を、

          そんなふうに一緒に過ごせるんやろうか。

           

          そんなことを考えながら、仕事をしている。

           

           この小さなねこたちは、白檀の木で彫ったねこ。

           

           

           

           

          JUGEMテーマ:日常

           


          1

          calendar

          S M T W T F S
          1234567
          891011121314
          15161718192021
          22232425262728
          293031    
          << October 2017 >>

          selected entries

          categories

          archives

          recent comment

          • おりんを包み込む蓮の花
            setsu
          • おりんを包み込む蓮の花
            corin
          • つながる思い
            setsu
          • つながる思い
            Sayoko
          • 黒檀の蓮華
            setsu
          • 黒檀の蓮華
            rico
          • 白い花
            setsu
          • 白い花
            マリ
          • 雨降り
            setsu
          • 雨降り
            マリ

          recommend

          links

          profile

          search this site.

          others

          mobile

          qrcode

          powered

          無料ブログ作成サービス JUGEM