花一輪

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     3年目のささゆり。今年の新芽は「タケノコ?!」って思うくらい大きくて。

     

    そのあと、「アスパラガス?!」っていうくらい太い茎がグングン伸びて、

     

     今、こんな感じ。小さな蕾も見えてきて、今年はなんと3つ咲きそう!!

     

     

     これはケヤキで彫った花、ブローチ用に。

     

    木目を生かしてシンプルに。使い込むほどに深まる色艶。

    5月の個展に並べる予定。

     

     

     今、ベランダには真っ白なバラの花。

     

    このコは元々切り花で、花が終わっても葉っぱが元気なのでそのままにしてたら根が出てきて。

    で、鉢に植えたら元気に育って、時々きれいな花を咲かせてくれる。

     

    形も色もそれぞれに、どの花も皆、魅力的!

     


    もうすぐ5月

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       洗濯物を干しながら見上げた空。きれいやなぁ〜。

       

       

       満開のこでまりの花。

       

      この花が好きやと言ったら、自分の家の庭に咲いているのをどっさり切って、

      私の誕生日に花束にして届けてくれた友達がいたなぁ。

       

      もうずいぶん長いこと会っていないけど、

      この花を見るたび彼女のことを思い出す。

       

       


      個展のお知らせ

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        来月の個展まで1ヶ月を切って、案内状を送らせていただきました。

         

        京都以外で・・と探してご縁をいただいた、大阪大正区のギャラリー「ブリコラージュ」さんでの開催です。

        関西では3年ぶりの個展になります。

         

         

        今回は初の試みがあります。

         

        まず、ワークショップ。

        これは、以前から「彫ってみたい」と言われる方に「木彫教室もやってますよ」とお伝えした際に

        「平日の昼間は仕事があって難しい」と言われる方がほとんどだったので。

        続けて通うというのは大変やけれど、1回気軽に楽しんでもらえる機会を作れたらいいなぁと企画しました。

         

        もう一つはお話会。

        これはギャラリー側からご提案いただいたことで、

        仏師だった父からつながってこの仕事に入った道筋、どんなふうに作品が生まれてくるのかなどの話をさせていただこうと思っています。

         

        「仏師なんですよ」とお話したら

        「うわぁ〜、初めてお会いしました!」と入ってくれはる方がおられます。

        そう、珍しい職業なんですよね。

        私が子供の頃は周りにいた大人は仏さん彫ってる人ばっかりやったから、それが当たり前やと思って育ったのですが。

        私にとっての当たり前は、他の方から見れば興味深い、知らない世界なのかもしれません。

        お話しすることで楽しんでいただければいいな、と思っています。

         

         

        ワークショップとお話会は

        5月20日・24日の13時〜16時頃

        お話会が13時から1時間ほどの予定で

        その後14時頃からワークショップになります。

        お話会だけの参加も可能(お茶・お菓子代に500円)で

        ワークショップと通しでは材料費込みで3800円になります。

         

        問い合わせ・予約は電話かメールで、ブリコラージュさんまでお願いします。

          tel  06-6551-4180

             shop@bricolage-factory.com

         

         

           竹内勢津子作品展「木とつながって」

          会期 5月18日(金)〜27日(日)  23日(水)休み

          時間 10:30〜18:00(最終日17:00まで)

         

          会場 ブリコラージュ

             大阪市大正区南恩加島2-11-17

         

        在廊日は18〜20、22、24、26、27日の13時からです。

        いつもの個展のように、

        彫っているところを見てもらいながら、木の香りや木を削る音も楽しんでいただきながら、

        お話出来ればと思っています。

         

        ・・大阪北浜のギャラリーでご縁をいただいた方で、

        手元に住所録がないため案内状をお送り出来ない方が何人かおられます。

        もし読んでおられて、お時間ありましたらお越しいただければ嬉しく思います。

         

        「お久しぶり」の方も「初めまして」の方も、お会い出来るのを楽しみに、

        残りの日々仕事に励みます。

         

         

         

         

         


        またいつかどこかで

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          今日の木彫教室、大学生のお嬢さんが体験に来てくれはった。

           

          「全く初めて」とのことやったけど、彫刻刀も上手に持って、集中して楽しそうに彫っておられた。

          娘と同い年。横に並んで座って手元を見ていると、娘が小さかったときのことを思い出した。

           

          娘も小学生の頃、こんなふうに黙々と木を削っていたなぁ。

          あの頃は「私も彫る」って言うてたけど、いつの頃からか言わなくなった。

          それでも私の仕事を見て育って知識はあるから、専門的な話をしても通じるし、的確なアドバイスもしてくれる。

          まぁ、仕事にするには覚悟がいるから。

           

          私は父の仕事を見て、木や道具とふれあいながら仏さんと一緒に育って、

          この道に進んだ。

           

          仕事となるとしんどいことももちろんある。

          でも、習い事としてされる方には楽しんでいただきたい。

          気持ちがあれば長く続けられるお稽古事やし、私よりキャリアの長い生徒さんもおられる。

          楽しく木とふれあうお手伝いが出来れば、私は嬉しい。

           

           

          今日のお嬢さんも、楽しかった時間を心のどこかに留めておいて、

          ウチの教室やなくてもいいからまたいつかどこかで木と親しんでくれはったらいいな、と思う。

           

          楽しい時間をありがとうございました。

           

           

           

           

           


          こんなに風の強い日に

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            昨日の朝、洗濯物が飛ばされそうなきつい風!

            そんな中ベランダに出ていて、ふと視線を落とすと・・

             

             アゲハ蝶! 羽化したんや!!

             

            昨秋、ゴミ箱の下側の角っこでさなぎになって、気にかけながら冬を越し、春が来て。

            そろそろかなぁ?まだ寒いしもう少しかなぁ?と思っていたけど、今日やったんや。

            ・・と思ったけど、めっちゃきつい風で、「なんで今日なん?!」と。

            ごみ箱とエアコンの室外機の隙間にも風が吹き込んで、羽が揺れている。

            無事に飛び立てるんやろうか?風、収ってくれるといいけど・・

             

            気にはなるけどずっと見ていたら仕事にならへんので、とりあえずその場を離れる。

             

            朝に羽化して、昼頃飛び立っていくのが今までのパターン。

            ウチのベランダからたくさんのアゲハ蝶が巣立っていったので、だいたいわかっている。

            それでも飛び立つ瞬間を見られたのはほんの数羽だけ。

             

            2時半頃、仕事が一段落してベランダを見にいった。

            風も少し収った。もう飛び立ったかな?

             

            さっきとまっていた場所を覗き込む。いない。

            無事に飛んでったんやな、と思った瞬間、視界の隅に動くものが。

            ドアを開けたすぐ横、山芋のツル用に張ったネットにとまっている。

             

            小刻みに羽を動かしながら、ネットを登っていき、ベランダの手すりの方へ飛び移った。

            ちょっと足を滑らせて、しばらく迷うように佇んでいたけれど、

            ふわり!

            空中に飛び出した!!

             

            力強く羽ばたいて、高く遠く飛び去っていったアゲハ蝶。

            見送りながらちょっと泣きそうになった。

             

            たかが虫1匹かもしれないけれど、

            忙しくなると何日も外出しなくなる私にとっては、

            ベランダの植物や、やってくる虫たちにずいぶん心和ませてもらっている。

             

            小さな芋虫の頃から見守って、半年一緒に過ごしたんやから、やっぱり可愛いと思う。

             

            夜半に激しい雨。

            「大丈夫やろうか?」と気にかかる。

            もう何もしてやれへんけど、

            蝶の寿命がどれくらいなんかも知らんけど、

            楽しく、穏やかに、命を全うしてほしいと願う。

             

            ウチのベランダに卵産みに戻ってきてもいいけど、

            鉢植えの夏みかんの木が育てられるだけの数にしてな(笑)

             

            夏みかんの木には、かじりかけの葉っぱが残っている。

            その横から、元気な新芽がたくさん出てきた。

            季節はめぐる。また次の世代に。

             

             


            楽しかった気持ちが今につながっている

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              作品の仕上げの前には、必ず刃物を研ぐ。

               

              研ぎ立てのめちゃめちゃ良く切れる状態で木を削ってやって、きれいに仕上げるために。

              それと同時に、気持ちも研ぎ澄まして自分に気合いをいれるために。

               

               

               

              研ぎ上がった道具たちを見て、「きれい」と思うし、気持ちが高ぶる。

               

              でも、これを見て「怖い」と感じるひとも・・

               

              今まで意識したことがなかったけれど、これは鋭利な刃物で、手元が狂えば大怪我をするわけで。

              それを一日に8時間も10時間も握りしめて仕事をしているんやから、常に緊張しているわけやんなぁ・・

              そんな話を娘にしたら、

              「うん。お母さんの集中力はすごいと思うで」と言われた。

              そうか、私のしていることはすごいことなんや。だからこんなにヘトヘトになるんや。

              細かい作品が多いから疲れるんや、そう思ってきたけど危険と隣り合わせの仕事なんやなぁ。

               

              無意識で何十年も仕事してきた。

              彫刻刀を怖いと思ったことなどなかった。

              なんでやろう?

              そう考えたら、やっぱり父の存在が。

               

              子供の頃、彫っている父の手元を見ているのが好きやった。

              心地良い音をたてて削られていく木から、いろんなものが姿を現してくる。

              まるで手品か魔法のように。

               

              子供の私は、父が操る彫刻刀を魔法の杖のように感じていたのかもしれない。

               

               

              食事のときに箸を持つように、

              文字を書くときに鉛筆を持つように、

              木を削るときに彫刻刀を持つのは、我が家では日常の風景やった。

              そして私も父と同じように、彫刻刀を持つようになった。

              最初はもちろん上手く削れなかったけど、

              今はずいぶん道具とも木とも仲良くなれたと思う。

               

              個展のときには、また会場で木を削る。

              私が幼い頃に感じたあのワクワク感を味わっていただきたくて。

               

              今も覚えている。

              左後ろから覗き込んでた父の手元。白い膝掛けの上に落ちる小さな木くず。

              テンポ良く削られていく木。

               

              今は私の手が、同じように木を削る。

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               


              また1年

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                1寸1分のお地蔵さんを仕上げるのに使う道具は、

                5厘の三角と平、6分の極浅、2分から4分の切り出しを10本ほど。

                 

                細かい彫り。

                切っ先が欠けたり切り止んだりしたらスカッと仕上がらないので、

                少しでも引っかかったら刀を変える。

                だから切り出しはたくさん準備する。

                 

                 

                昨日は年に一度の乳がん検診に行って来た。

                数年前に市の集団検診でひっかかってからは、毎年病院で検診を受けるようにしている。

                 

                京都市の検診は30代までは超音波検査、40代以降はマーモグラフィー。

                病院は両方してもらえるし、ここ数年は女医さんが診察してくれはるのも気が楽で。

                 

                市の検診はすぐに結果がわからない。

                数週間後に届いた封筒を開けて、

                「えっ?!そうなんや・・」と・・

                すぐ病院に二次検査に行けたわけでもなかったし、あのザワついた気持ちはもう味わいたくない。

                それでもマーモの撮影を済ませて、待合室で待っていると不安になる。

                石灰化が大きくなってないやろうか?とか、いろいろ考えてしまって。

                 

                診察室に入って、超音波を受けて、二つの検査両方の画像を見ながら、先生の説明を受ける。

                「変わりないですね。大丈夫ですよ。」

                あぁ良かった!これでまた1年頑張れる。安心して仕事が出来る。

                 

                もう娘も大きくなった。

                以前二次検査になったときは、娘のことを1番に考えたけど、

                今やったらもう、なんとかやっていけるやろうと思う。

                 

                でも、彫りたいものがまだまだあるから、

                まだまだ元気に、頑張って仕事がしたい。

                 

                 

                一昨日見た桜。このときは「また来年も見れますように」と思って見上げてた。

                 

                 

                病気や事故、天災、いつ何が起こるかわからへん。

                いつか「あのとき見たのが最後やったなぁ」っていう日が来るのもわかっている。

                でも今は、とりあえず一つクリアした。

                 

                今日、また新たな気持ちで仕事場に座り、お地蔵さんの仕上げをした。

                 

                1体でも多く彫れますように。

                必要なひとに届けられますように。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 


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