あの揺れから一週間

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    18日の朝の地震・・

     

    私の住んでいる所は震度5強やった。

    強い揺れに、娘に覆い被さる。

    私の携帯は古すぎて緊急地震速報が入らない。

    娘のも鳴らなかったので、「大丈夫、大したことない」と思いながら揺れがおさまるのを待った。

     

    が、あの音が大嫌いな娘は鳴った瞬間に止めていたと知り・・(普段耳元で目覚ましが鳴っていても全然起きひんのに)

    すぐに母に電話、無事を確認。

    その後お互い友人たちに安否確認。

     

    電車も止まり大学は休校。

    何度もくる余震におびえながら、それでも一緒にいれてよかったと心強く思いながら過ごしていた。

     

     

    時間が経ってから、120センチ幅の食器棚がずれているのに気がついたり、

    壁のこのヒビは前はなかったよなぁ?とか、

    まぁまぁ怖い思いは続いているけれど、対策強化しなければならない箇所もわかったし。

    非常持ち出し袋の中身も冬使用なことに気がついて、中身を入れ替えたり。

     

    あれから一週間。

    まだなんとなく落ち着かない日々を送っている。

     

     

    気持ちのトゲをとりたくて、久しぶりにねこ道へ。

     

     

    葉っぱの陰で、同じポーズで等間隔で、気持ちよさそうに皆昼寝していた。

     

    少し気持ちが和んだ。

     

    いつ、どこで、何が起きるかわからへん。

    自分が今出来ること、しなあかんこと、何やろう?

    改めて考えさせられた気がする。

     

     

     

     


    父の仕事に会いに行く

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      少し前のこと・・

       

      よく晴れた日に、あるお寺に行って来ました。

       

      去年、

      「あったかくなったら行こう」と思っていたら暑くなって、

      「涼しくなったら行こう」と思っていたら寒くなってしまって。

      タイミングを外して行けなかった場所へ、

      個展が終わって一区切りついて、やっと行くことが出来ました。

       

      昔から母に聞かされていた

      「あの辺のお寺の仕事してはるはずなんやけどなぁ」という、とっても大雑把な話。

       

      「いったいどこなんっ!?」とずっと思っていたけれど、

      昨年の正月やったかに父の古い写真の中から見つけた、1枚の仏さんの写真。

      納める前の仁王さんと、裏にはお寺の住所入りのハンコが・・

       

      「これやっ!見つけた!!」

       

      娘にスマホで検索してもらうと、写真と同じ仁王さんが。

      「やっと見つけた!会いに行こう!」

       

      ・・それから1年以上経って、やっと会いに行くことが出来ました。

       

       

       

      新緑に覆われた静かな参道を上がっていくと、立派な門が。

      ドキドキしながらのご対面。

       

      あれ?でも、仁王さんの足元には、ずいぶん古い制作年月日の書かれた札が・・

      新調やなくて修理で来てはったんかなぁ?

      古い写真は白黒で、見たのもずいぶん前のことで、自分の記憶に確信がない。

       

      どちらにせよ、50年かもっと昔の話で、

      関わったひとはたぶん誰もこの世にはいはらへんと思われて・・

       

       

       

      凜々しいお顔を見上げながら思ったことは

      「どっちにせよ、こんな大きい仕事、楽しかったやろうなぁ〜」と。

       

      師匠や、ほかのお弟子さんたちと、長いことかけてしたんやろうなぁ。

      いつもの作業着姿で、削ったり組み立てたりしていたであろう若い父の姿を思い描いた。

       

       

      修理の仕事は、それを作った職人さんの背中が見える気がするもので、

      新しく作るのとはまた違った楽しさがある。

       

      職人の技が積み重ねられて、また次の時代につながっていく。

      関わったひとはいなくなっても、その手がこなした仕事は残っていく。

       

      彩色されたお姿からは、どこをどういうふうに仕事したのかはわからへんけど、

      それでも、訪ねて来れたことが嬉しかった。

       

       

      振り返って見た景色。父もこの場所から同じ景色を見たんやろうか。

       

       

      ・・そんなことを考えながら、ゆっくりと坂道を下って行きました。

       

      たくさん仕事してはるけれど、どこのどの仏さんというのは家族はほとんど知らないのです。

      だから、会えて嬉しかったし、次は娘も一緒に会いに行こうと思います。

       

       

       


      次のタイトルどうしよう?

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         見事に咲いたささゆりの花。

         

         

        近畿地方も梅雨入り。

        今日は雨は降ってないけどまとわりつくようなジメッとした空気で。

         

        なかなか疲れが抜けへんのは、こんな気候のせいやろか?

        でも動いていかないと。次は9月に奈良で作品展。

         

         

        で、頭を悩ませていることが・・

        次の作品展のタイトルは何にしよう?

         

        2011年の初個展から、毎回違うタイトルでやってきた。

        同じギャラリーでさせてもらうときは、テーマも変えてやってきた。

         

        でも、新しい場所を求めてあちこち動くようになった今、

        毎回新作は作るようにしているけれど、定番で並ぶものの方が多くて。

         

        さてどうしたものか?と・・

         

        これからも世の中が平和な限り、私が元気でいる限り、

        今のようにギャラリー展開で動いていくやろうし、

        毎回変えてたらネタが尽きてしまうよなぁ。

        もうタイトル固定にしようかなぁ?みんなどうしてはるんやろう?

         

        そんなことを考えながら、ここ数日過ごしている。

         

        ハガキ1枚手に取ったひとが、

        「実物を見てみたいな」と思ってくれはるようなDM作り。

         

        写真も大事、タイトルも大事。

        きちんと伝わるものが思いつきますように!

         

         

         

         

         

         

         

         

         


        ゆっくりと

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           今年も紫陽花が綺麗に咲いて。

           

          日曜日に作品展が終わって、火曜日くらいから疲れが出てきて。

          戻ってきた荷物をほどいて片付けながら、たまった家事もこなしながら、ゆるゆるとここ数日過ごしている。

           

          楽しかった。とっても。

          でも、普段ほとんど外出しないので、片道2時間の慣れない通勤に身体は疲れていたみたい。

          気持ちは次に向かっているけど、無理がきかへんなぁと諦めて、今週は充電期間。

           

           

           夕方、ささゆりが咲き出した。  

           

          今年は5つのつぼみ。順番に花が咲く。

           

          また仏さんを彫る日々がやってくる。

          張りつめた気持ちを花や木にほぐしてもらいながら、やさしいお姿を形にしていきたいと思う。

           

           


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