作品展のお知らせ

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    12月になって、クリスマスやお正月用品が並び始めましたね。

     

    作品展のお知らせです。

     

     

    9月に個展をさせていただいた奈良のギャルリ・サンクさんで、

    「Arts&Crafts Xmas2018」が開催されます。

     

    27名の作品がギャラリーに並びます。

     

    大切なひとへの、大切な自分へのプレゼントに選んでいただけると嬉しく思います。

     

    私は和つなぎネックレスやピアス、イヤリングなどのアクセサリーを出展予定です。

     

     

    「Arts&Crafts Xmas2018」

    ギャルリ・サンク  奈良市西寺林町28-6

    12月16日(日)〜24日(月・祝) 12:00〜19:00(最終日15:00まで)  会期中無休

     

    16日に在廊予定です。たくさんの方にお目にかかれるのを楽しみにしています。

     


    ふらりと宇治へ

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      仕事が一段落して、気になっていた宇治・平等院のライトアップへ。

       

      今日が最終日。人多いかな?どうやろな?

      京阪の駅を降りるひとは、それほど多くはなく、宇治橋を渡らずに直進するひともほとんどいない。

       

      私は朝霧橋からのルートで、まず橋の上から鳳凰堂のお屋根が見たいなぁと。

      宇治で生まれ育った私。

      私が子供の頃は塔の島から河原に降りられて、魚を捕ったり石を拾ったりして遊んでいた。

      今は河川工事で河原はなくなり、川の流れもずいぶん変わった。

      それでも疲れたときは深い緑の水が恋しくなって、

      電車に乗って出かけて行って、朝霧橋の上からぼ〜っと上流の景色を眺めてたりもする。

       

      今日は夜なので、山も水の流れもあまり見えへんけれど。

      宇治川の流れは速く、深さもあるので、引き込まれそうに感じるときもある。

      昔習った宇治川の合戦、

      「こんな流れの速いとこ、馬乗って鎧甲で渡るの無理なんちゃう!?」

      と娘といつも話しているくらい。

       

       

       

      暗闇の中、川沿いの紅葉や鳳凰堂のお屋根が見える。

      宇治橋の灯りも。

      中の島を渡って、平等院沿いの土手に出る。

      予想以上にひとが少ない。なんか、得した気分になる。

       

       

       

      木々の間から覗き見る鳳凰堂。

       

      地元民なら知っているひとも多いであろう場所から、阿弥陀様にご挨拶する。

      中からは「立ち止まらないでくださ〜い」の声と、

      砂利の上を歩くたくさんのひとの足音、話し声が聞こえてくる。

      うわぁ、やっぱりえらいひとや!私はここからお参りでいいわ。

       

      近くに住んでるから、そんなことが言えるのかもしれない。

      遠くから来はったひとは、やっぱり並んででも中に入って、近くで見たい思わはるよなぁ。

      今日は私は、仏さまにお会いしたくて来たんやなくて、

      ライトアップされてる鳳凰堂が見たかった。出来れば静かに。

      だからここからひとり静かに・・それでいい。

       

       

       

       

      ここ何年かは時々してはるように思うライトアップも、昔はなかったことで・・

      確か結婚する前の年の暮れ頃にライトアップしはったことがあって、

      父を「連れてってあげたいなぁ」と思いながら

      連れて行けなかったことがずっと心に引っかかっていて。

      もう20年以上前のこと。

      それから何度か夜間拝観、ライトアップしはることはあったけれど、

      そのときの後悔を思い出すだけで自分も足を運ぶことはなく・・

      やっと今日、見に来られたなぁ〜。

       

      この写真は昨年のもの。川面に映る松や紅葉がきれいやった。

      支流は流れも緩やかで、こんなふうに鏡のように木々を映してくれる。

       

      今年はもう、昼間に見に来ることはないやろう。次の展示会の準備を頑張らないと。

       

       

       

       

       

       

      興聖寺の琴坂や、そこから少し上流の岩場など。

      京都市内もきれいな所たくさんあるやろうけど、宇治もなかなか良いですよ〜。

       

       

       

       

       


      大好きな仏さまがおられたお寺へ

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        一週間前のこと・・

        奈良の岡寺に行って来ました。

         

         

         

         

        「1番好きな仏さまは?」と聞かれたら、今私の頭に浮かぶのは、岡寺の弥勒菩薩さま。

        初めてお会いしたのは、たぶん高校生の頃、京都の博物館で。

         

        常設展示でたくさん並んでおられる仏さまの中におられて、思わず足が止まった。

        「なんて可愛らしくてきれいな仏さんなんやろう・・私もこんな仏さんが彫りたい!」

         

         

        幼い頃、母が時々博物館に連れて行ってくれた。

        三十三間堂とセットのときもあったし、博物館だけのときもあった。

        お弁当持ちで行って、噴水のそばでおにぎり食べることもあったし、

        食堂でミートソーススパゲッティを食べさせてもらえることもあった。

        好きな仏さんがいはると、「絵描きたい」って言うて

        母にもらったメモ用紙に仁王さんの絵を描いたりすることもあった。

         

        その頃にもお会いしてたかもしれないけれど、はっきりと覚えてるのは高校生の頃。

        彫ることを始めていたから、見方が変わっていたんやろう。

         

        金銅仏やから木彫仏とは違うんやけれど、

        あの柔らかなお身体の線と微笑みに魅了されて。

         

         

        それから何回お会いしたやろう?

        いつも博物館のガラス越し。

         

        もともといはったお寺はどんなとこなんやろう?

        帰らはることはないんかな?

         

         

        博物館、きれいにしはってから常設で出てはる仏さまが少なくならはった。

        お会いするのが難しくなってしまった・・

         

         

        お寺には「お身代わり」の仏さまもおられると知った。

        奈良、飛鳥の岡寺さん。大好きなあの仏さまがおられた場所へ、行ってみたいと。

         

         

        車が行き違い出来ない細い坂道を登った先に、立派なお寺があった。

         

         

        塔の前からの景色。

         

         

         

         

        赤、緑、両方の色のモミジ。

         

         

        塑像のご本尊さまの、ふっくらとやわらかな指先が今も頭から離れない。

        何体もの仏さまがおられて、順にお顔を見ながら進んで行った先におられたお身代わりの仏さま。

        再会・・ではなく、初めまして、なんやけど、

        うまく言えへんけど、似ておられても違う仏さまで、でもやっぱりこの方も好き!と思える仏さまで・・

         

        「来れて良かった」

        そう思える場所やった。

         

        今回お寺の方にいろいろとお話を聞かせていただくことが出来て、楽しい時間を過ごさせていただいた。

        ただお参りするだけではなく、少し深く知ることが出来るとまた見え方も変わってくる。

        私も作り手の目線を持っている者として、何かお伝えしていけたらいいなぁと思う。

         

        紅葉だけでなく、美しいものはたくさん。

         

         

         

        また、違う季節に。

        会いに行きます。

         

         

         


        小さな炎を静かに燃やして

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           白生地に包まれた仏さま。縦1寸7分、横1寸3分の香合仏。

           

          仏さまの仕上げのときは、木地を汚さないように白生地に包んで仕上げをする。

          席を離れるときは、こうやってすっぽり包む。

           

          戻って、手にとって、布を開いて。

          父がしていたのと同じように、私も仕事する。

           

           

          小さな香合の蓋を開けると、蓮の上に大日如来さま。

          お気に入りの大日如来さまがおられるので、そのお姿に似せて・・とのご注文。

          久しぶりの香合仏の仕事。

           

           

          私の手元には、20代の頃に彫った大日さんの香合がある。

          若い頃の仕事は、勢いがある。

          でも、歳を重ねて、いろんな経験をしたから彫れるようになったものもある。

          仏さんのお顔は今の方がいい。

          でも、光背の火炎、これだけスカッと彫れるやろうか・・?

          そんなことを取りかかる前に考えていた。

          気持ちで負けていたのかもしれない。

           

          煮詰まって、いろんなことを考えた。

          彫りの仕事で悩んでいてもらったんやない、

          他のことで悩んでいるときにかけてもらった言葉もいろいろ浮かんだ。

           

          いろんなしんどかったことも思い出したし、

          いろんなひとにいっぱい助けてもらったことも思い出した。

           

          頑張ったってかなわへんひともいる。

          けど、

          昔の自分が出来たことが出来ひんのは我慢出来ひん。

          そこに行き着いたら、すっと道が開けた。

          私、負けず嫌いやから(笑)

           

           

          丁寧に鉛筆で下描きをして、

          三角刀で線を入れていく。

          切り出し刀で炎の曲線を彫り出していく。

          ひとつひとつ、丁寧に。

          もう大丈夫。

          動き出した小さな炎たち。

           

          もう大丈夫。

          ひとつひとつ乗り越えて、

          私はこれからも彫っていける。

           

           


          糸をほぐして

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             今年はホトトギスがたくさん咲いて。

             

             

            仕事が煮詰まっている。

            頑張っても頑張っても上手くいかないし、進んでいかない。

             

            こんなときは一旦手を離して、他の仕事を挟んだ方が上手くいく。

            経験上そうわかっていても、今回はそうしている時間がもうない。

            せめて一日・・

            今日は刃物に触らへん!

            仕事場にも座らへん!

            そう心に誓って過ごす。

             

            台所に座って、コーヒー飲みながらいろいろ考える。

             

            イラッとして引っ張って、もつれさせた糸をほどいていかなければならない。

            何をどうしたらいいのか、

            何が1番大切なのか、

            絡まった糸をまずほぐしていく作業。

             

            誰かに助けてもらえることは何もなくて、自分でなんとかしなあかんことばかり。

            諦めて、元気づけて・・心の中で自分と戦う。

             

            「大丈夫、大丈夫。」

             

            自分にそう言い聞かせる。

            少しだけほぐれた糸をもうからませないように、

            落ち着いて、ゆっくりと、でも確実に。

             

             

             


            どこまでも伸びていく

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              春の個展の際に、友人が贈ってくれた観葉植物。

               

               

              「きれいなお花もいいけど、作品展が終わっても長く一緒にいられる鉢植えもいいなと思って」

              そう言って。

               

               

              おかげさまで元気に育って、伸びすぎて重みで下がった先端から、また上向きに伸びている!

               

               

              東京と京都、なかなか会えないけれど、

              毎日このコを見ると友人のことを思い出す。

               

               

              もうすぐ会えるね!

               

              昔と変わらぬ笑顔を思い浮かべて、その日を楽しみに仕事に励む。

               

               

               


              小菊がきれいに咲いたから

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                たった1輪から、大きく育った小菊たち。

                 

                 

                小菊がきれいに咲いたから、お墓に持って行ってあげよう。

                そう思って、昨日出かけてきた。

                 

                 

                仕事場に父の写真があって、

                いつも一緒に仕事しているみたいな気分でいるもんやから、

                お墓参りもあまり行かない。

                 

                花がきれいに咲いたのと、仕事がちょっと煮詰まっているから、

                気持ち切り替えたくて出かけたのもあるやろか。

                 

                草抜きをしていると年配の男性が一人、ゆっくりと墓地に入って来はる。

                途中で追い越して来たひとや。

                少し離れた所から、お念仏を唱える声が聞こえてくる。

                その後、六地蔵さんの方にお参りしにまわると、自転車を押した男性が一人。

                「こんにちは」と挨拶を交わす。

                 

                お墓で出会うお参りのひとは、男性の方が多い。

                私はそんなにしょっちゅう行くわけではないけど、行くたびによく一緒になるひともいはる。

                どなたが眠っておられるのかわからないけど、

                きっとみんな、

                会いたくて、話したいことがあって、ここに来る。

                 

                「一生懸命彫るから、見守っててな」

                そう手を合わせて、帰ってきた。

                 

                生きてはるときは耳遠かったから、こんな小さい声では聞こえへんかったよなぁ。

                 

                ゆっくりと、大きな声で、

                目を見てなるべく笑顔で。

                 

                長い会話は要点をかいつまんで通訳してたっけ。

                 

                そんなふうに過ごしていた時間をふと思い出した。

                 

                 

                仕事場の写真の前にも、小菊の花。

                 

                 


                私の仕事

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                  今年の台風にも負けなかったザクロ。綺麗に色付いて。

                   

                   

                  気持良く晴れて、きっと観光地は賑わっていることやろう。

                   

                  集中して仕事していたら、身体のあちこちが不調を訴え始めた。

                  ずっと座りっぱなし。

                  休まなあかんとわかっていても、ついつい何時間も同じ姿勢のまま・・

                   

                  仏さんの仕事は、

                  いつも楽しいと苦しいが綱引きしながらになる。

                   

                  彫り進めるにつれ、思っていることに腕がついてこないもどかしさで泣きそうになる。

                   

                  「これでいい思ったら、そこから先にはいけへん。一生勉強や」

                   

                  父の言葉が浮かんでくる。

                  研ぎも彫りも、

                  もっと上手くなりたいなぁ。

                   

                   

                  どんな仕事も、

                  楽しいことばっかりやないやろうし、

                  圧倒的に苦しいことが多い仕事もあるやろうと思う。

                   

                  仕事ってそういうものやろうから、

                  私も逃げずに向き合いたい。

                   

                   

                   

                  ハナミズキ、もう散ってしまったやろうか。

                  少しでも長く彫ってたいけど、今日は少し歩いてこよう。

                  元気に長く彫るために。

                   

                  無理のきかへん年齢になってきたのを自覚しながら、

                  いろんな気持ちと葛藤しながら、今日も仕事する。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   


                  心静かに

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                    慌ただしかった10月と違い、穏やかにスタートした11月。

                    今は香合仏を彫っている。

                     

                    季節が進み、桜の葉っぱも紅葉し出した。

                    北向きの仕事部屋は急に寒くなり、母が作ってくれた膝掛けが活躍し始めた。

                     

                    コタツ布団を出したり、

                    ラグを冬用に敷き替えたり、

                    仏さんに集中したいけど、日々の暮らしもこなしていかなければいけない。

                    洗濯物もたまるし、お腹も減るし。

                     

                    それでも「今仏さんを彫っているんや」という緊張感は常にあり、

                    自分のまわりにピリピリとした空気を感じる。

                     

                     

                    香合仏の仕事は、手を止めている時間が長い。

                     

                    迷っているのではない。

                    見極めているのだ。

                     

                    掌に収まるほどの香合の中に、大日如来さまが入っておられる。

                    細かい仕事やから、削り過ぎたら取り返しがつかない。

                    少しずつ少しずつ、削っては目を離して、また削ってを繰り返す。

                     

                    久しぶりに登場した平刀。昔、父が譲ってくれたもの。

                     

                    私のさしがねは尺寸表記なのでわかりにくいかもしれないけれど、

                    2厘の平なので、ミリ表記だと1ミリ弱。

                     

                    今、首回りを彫るのに使っている。

                     

                    こんなに細いと研ぐのも大変。

                    指先の感覚を研ぎ澄まして。

                     

                     

                    彫り始める前は、

                    老眼鏡の度数を上げようか、それとも話題のハズキルーペを購入しようか・・?なんて考えていた。

                     

                    でも、仕事を始めると、ちゃんと見える。

                    昔のように。

                     

                    「集中すると大きく見えるんですよ」

                    って、以前はよくお客さんに言っていたけど、年齢には勝てへんなぁって思ってた。

                    なのにめっちゃ見えてるやん。なんて嬉しいことなんやろう。

                     

                     

                    ただ座って、静かに彫り続ける。

                    父の声が聞こえる。

                     

                    「わしが言ったこと、ちゃんと覚えてるか?」

                     

                    覚えてるよ、お父ちゃん。大丈夫やで。

                    心の中で会話しながら、彫らしてもらえる幸せを噛みしめながら、

                    少しずつ、木を削る。

                     

                     

                    この仏さまを心待ちにしてくれてはるひとの笑顔を思い浮かべながら、

                    気持ち引き締めて。

                     

                     


                    懐かしいひとに背中を押される

                    0

                      懐かしいひとの夢を見た。

                       

                      久しぶりのそのひとに、

                      「いくつになったん?」と問いかけると、

                      「49!」と笑顔で答えが返ってきた。

                       

                      あれ?私よりもう少しお兄さんやったはずやけどなぁ?

                       

                      そう考えながら話していて、ふと思い出した。

                      思い出したところで、目が覚めた。

                       

                      あぁ、49で亡くならはったんやった・・

                       

                       

                      父と相性の良かったそのひとは、お弟子さんの中で1番思い出が多いひと。

                      子供の頃、よくかまってくれはったし、

                      大人になってからは仕事のアドバイスをもらったこともあった。

                       

                      なんで出てきはったんやろう?

                      彼の歳を超えていくんやということを、自分が意識しているからやろうか?

                       

                       

                      「もっと彫りたかったですか?」

                       

                      心の中でそう問いかける。

                       

                      父にも、

                      今も何度も同じことを問いかけている私。

                       

                       

                      私の仕事を、どう見てはるんやろうなぁ。

                      「せっちゃん頑張ってるやん」と、父の肩に手を置いて笑ってはって、

                      「いやぁ、まだまだやわ」って父が言うてるような、そんな気がするなぁ〜。

                       

                       

                      笑顔で出てきてくれはって良かった。

                       

                      私はまだこちら側にいる。

                      生きて、元気に仕事が出来る。

                       

                      あちら側のひとにも、こちら側のひとにも、

                      認めてもらえる仕事がしたい。

                       

                       



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