彫りながら考えて、少しだけ見えてきたこれからのこと

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    お地蔵さんが1体仕上がって、ご連絡を済ませて。

    その際にPCの他の方からのメールも見返して、

    改めて

    どれだけの方が待っててくれてはるんやろう?と怖くなる。

     

    ご注文をお受けしているお地蔵さんと和つなぎは、年内に皆さんお渡し出来そう。

    やっとゴールが近づいてきた。

    なので来年のことを考えていかなければいけない。

     

    今年は出来なかった個展の開催。

    どんなものを、

    どんなふうに?

     

    何をどう伝えたい?

     

     

    いろんなことを考えながら、

    怪我せんように気ぃつけながら、

    日々木と向き合っています。

     

    次回の個展は、5年ぶりの京都です。

    新しくご縁をいただいたギャラリーでの開催になります。

     

    詳しいことはまた追々お伝えしていきますが、

    とりあえず「来年は個展をします!」のお知らせです。

     

     

     

     

     

     

     


    ひとつひとつ、ただひとりの方のために

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      お地蔵さんが仕上がったとき、いつも娘に見てもらう。

       

      1体1体それぞれに、

      「可愛らしいお顔やなぁ」とか、

      「えらい細いお地蔵さんやなぁ」とか、

      自分の思うところはあるけれど

      お客様にお渡しするときに、それを口にすることはない。

       

      見るひとによって、感じ方は違うから。

      先に私がそう言ってしまうと、

      そういう先入観で見てしまわはるかもしれへんから。

       

      個展用のときは、

      「どんなひとが待っててくれてはるんやろうなぁ」

      と思いながら彫っているし、

      注文のときは、

      やり取りしたメールを読み返してから彫り始めるようにしたりして、

      どちらのときも「そのひとだけの仏さん」にならはることを意識して仕事を進める。

       

      だからああやこうや言い合うのは娘とだけ。

      私が思ってることと娘が感じることでも、すでに違うし。

      で、二人で順番にお地蔵さんをなでなでして、

      「いってらっしゃい」

      「仲良く暮らすんやで〜」

      と声をかける。

      それから、

      袋に入れて箱に入れて、送り出す準備に入る。

       

       

      今までどれだけ、そうやって送り出してきたんやろう?

      これからどれくらい、同じように送り出していけるんやろう?

       

      無事に送り出して、

      喜んでおられるのを見て安堵して、

      また次に取りかかる。

       

      生きてる限りその繰り返し。

       

      気持ち研ぎ澄まして。

       

       

       

       


      9月から10月へ

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        最近ぽっちゃりにゃんこが多かったけど、このコたちはちょっと細めで。

         

        それはきっと、

        半年、一年、もっとかもしれへん、

        出会う度に声をかけ続けて、触らせてくれるようになったあのコのせい。

        大人猫なのに小柄なあのコ。

        私が勝手につけた名前に「みゃ〜ん」とお返事してくれるあのコ。

         

         

        右側のコ、お尻の木目が年を重ねるごとに濃くなっていくやろうな。

         

         

        藤田芸香亭さんに置いていただいてるにゃんこたち。

        本日納品分まで税率8%です。

        次回納品分から10%とさせていただきます。

        ご了承ください。

         

         


        あれから1年

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          ずいぶんと過ごしやすくなりましたね。

          北向きの仕事部屋は、早くも空気がひんやりとしています。

           

          去年の今頃は、奈良で個展開催中でした。

          そしてその個展風景が「LIFE〜夢のカタチ〜」の撮影スタートでした。

           

           

          プロのカメラマンさんにお会いするのも初めてやったし、

          マイクを付けてもらうのも初めての経験やったし。

           

          あの日、

          自分が撮影されることより

          自分の仏さんが撮影されることが怖くて、めちゃめちゃ緊張していました。

           

          私が彫っているお地蔵さんはほぼ1寸(3センチほど)と、とても小さくて。

          それがTVの画面に映される、お家によっては大画面!なわけで、

          「大丈夫やろうか〜?(泣)」と、不安しかなかったです。

           

          でも、

          笑顔で振り返ったディレクターさんが覗かせてくれはったモニターには、

          ちゃんと仏さんの顔したお地蔵さんが映ってはって、

          「あぁ、大丈夫や」

          とすごく安心したのを覚えています。

           

           

          それでも放送後にこんなに反響があるとは思っていませんでした。

           

           

           

          今、1体1体彫り上げて、ご連絡させていただいています。

          袋にいれて、箱に入れて、送り出す準備をします。

           

          その時点でもう、お顔が変わらはります。

           

          こういう話は、信じる方と信じはらへん方とあると思いますが、

          自分で彫っていていつも「不思議やなぁ」と思うんですよ。

           

          上手い下手で言ったら、もっと上手に彫れる方はきっといてはると思うけれど、

          そういう物差しではかれへん仕事をさせてもらってるんやなぁと感じています。

           

           

          待っていてくれはる方、お一人でも多くの方に手にしていただけるよう、

          でも自分の身体もいたわりながら、

          これからも彫り続けていきます。

           

           

           

           


          心静かに、ただひとりで

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            仕事部屋には、荒彫りのお地蔵さんがいつも数体並んでいる。

             

            次に取りかかるお客様の名前を心の中でつぶやいて、

            お地蔵さん達を眺める。

            そして「このコや!」と思った木に手を伸ばす。

             

             

            どんなお顔にならはるんやろう?

             

            蓮台の丸を整えて、

            袖と手を彫り込んで。

             

            時々離れた所に置いてバランスを見ながら、少しずつ彫り進んでいく。

             

             

            家にこもって

            ただひたすら、

            木と道具と向き合う時間。

             

            気持ちの糸を張りつめて、

            その糸が切れてしまう1歩手前まで自分を追い込んで。

             

             

            しばらくは、そんな時間が続きます。

             

            もう少し待っていてくださいね。

             

             


            今年の夏の思い出は

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              8月31日。私が子供の頃は、夏休みの最終日。

              でも、娘の時代には京都市は8月最終週には学校が始まっていたので、あまり特別な思いはない。

              遠い日の自分が子供の頃の記憶より、まだ最近の親としての記憶の方が強く残っていて。

               

              それでも一生懸命思い出してみたら、

              田舎の海やったり、

              毎日行かされた学校のプールやったり、

              やっぱり休みの終わりに苦労した宿題やったり(笑)

               

              絵日記って描かされたなぁ。

               

              大人になると、特に変わりなく繰り返される季節の中で、

              「今年の夏の思い出は?」

              なんて誰かに問いかけられることもなく、

              発表する機会があるわけでもなく。

               

              でも、今年の夏はちょっと自分の胸にぐっとくる出来事があって。

               

               

              花火大会に行く事になった娘に

              「浴衣ってあったっけ?」と問いかけられたのが始まりなんやけど。

               

               

              宇治川花火大会がなくなってから、もう何年経つやろう?

              私が子供の頃も、

              娘が子供の頃も、

              見に行っていた花火大会。

               

              親と行っていたのがいつしか友達と行くようになり、恋人と行くようになり・・

              地元では誰もがそんなふうに、思い出を重ねていく行事やったけど、

              残念ながらなくなってしまった。

               

              その後、花火を見に行くことはなかったけれど、娘は今年、琵琶湖の花火を見に行くと言う。

              「浴衣なぁ〜、あったはずやけどなぁ」

               

              どこにしまい込んだやろう?

              探さなあかんなぁ。

               

              でも、買ってやったのは確か娘が高校生の頃。

              安物で生地も薄くて。

               

              それでも喜んで着てくれてたけど、娘ももう22歳。

              大人なんやし、もう少し良いもん着せてやりたい。

               

               

              忙しい娘にかわって、何軒か下見に行った。

              めちゃくちゃ良いもんはよぉ買うたらんけど、これくらいならなんとかなるかな?

               

              「浴衣、買いに行こか」

              そう言ったときの娘の驚いた顔。

               

              そして二人で選びに行って。

               

               

              何着かお気に入りの柄を選んで、試着させてもらう娘を、見つめていた私。

              広げて袖を通すと、吊してある状態でみているときと全然柄の印象が違って。

              1着ずつ違う雰囲気になる娘を「へ〜〜」「おぉ〜〜っ!」と眺めていた私(笑)

               

              ふと、その昔、振袖を選びに連れて行ってくれたとき、

              母はこんな気持ちやったんかなぁ?と思った。

               

              買ってもらえる本人も嬉しいけど、

              買ってやれる親も嬉しいんやな。

               

              浴衣と振袖では、値段のゼロの数が違うけど、

              揃えてやれることへの誇らしい気持ちや、

              無事に生長してくれたことへの喜びはきっと一緒なんやないやろうか。

               

              振袖姿の私と並んで撮った写真の、父のめちゃめちゃ嬉しそうな顔も思い出した。

               

              「お父ちゃん、お母ちゃん、ありがとう」

              今さらながら、そう感謝した。

               

               

              花火大会当日、

              髪のセットは、ずっとお世話になってる美容師さんに素敵に仕上げてもらって、

              浴衣の着付けは、結び帯やったから私にもなんとか出来て。

               

              「ありがとう」と何度も言って、

              嬉しそうに娘は出かけて行った。

              髪に、私の彫ったかんざしを挿して。

               

               

              これが、今年の夏の一番の思い出。

               

              あと何年、そばにいてくれるのかわからへんけど、

              幸せな時間をくれた娘に感謝している。

               

               

              そして、

              たくさんお仕事いただけるようになったから、こんなことがしてやれるようになりました。

              そのことにも、皆さんにも、深く感謝しています。

               

              これからも精進していきますね。

              よろしくお願いいたします。

               

               

               

               

               

               

               

               


              8月も最終週になりましたね

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                左手の中指。テーピング3重にして、その上に絆創膏。

                 

                 

                仕事を始める前に、最近は必ずこの状態に。

                なんか、枕か座布団みたいやなぁ。この上に刀が乗る。

                 

                堅い白檀を彫り続けて薄くなった爪は、そのまま刀を握ると一彫りごとに「ズキン」と痛む。

                それを避けるために巻くテープも、半日も仕事をすれば圧力でぺったんこになる。

                 

                 

                怪我したとか調子が悪いとかいうネタを書くと、

                心配してメールをくれる方が何人かおられるので控えなあかんなぁと思うのやけれど・・

                 

                でも、楽な仕事なんてあらへんもんね。

                みんな、何やかやしんどくても頑張ってはる。

                 

                「私も同じように頑張ってます。お互い頑張りましょうね!」

                って言ってみたかっただけ、です。

                 

                 

                 

                待っててくれる人がたくさんいはる。

                それは幸せなことやから。

                 

                 

                指は痛いけど元気に仕事しています。

                皆さまもどうかご自愛ください。

                 

                 

                 


                また来年も・・と。

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                  台風過ぎて、また厳しい暑さ。

                  それでも先週くらいから風が変わって、少し楽になったなぁと感じる。

                   

                  ここからここまでがお盆休み!と決まっている暮らしやないけれど、

                  息抜きしながら、仕事しながら、の日々。

                   

                   

                  梅小路公園の夕焼け。きれいやった。

                   

                   

                   

                  13日の午後はいつものように、お墓参り。

                  その後実家に行って、母と娘と三人で迎え火を焚く。

                  25回目のお盆。

                  今年も変わらず三人で迎えられたことを、ありがたく思う。

                   

                   

                   

                  今年のむかご。

                   

                  お盆で帰ってきている父のお膳に。

                  好きやったように、わさび醤油で。

                   

                  母がちゃんとしてくれてるんやけれど、

                  私の所にも寄ってくれていると信じて、必ず一度、お膳を準備する。

                   

                   

                  今日16日、京都は五山の送り火で、

                  みんな、帰っていかはった。

                   

                  「また来年」

                  変わらず迎えられたらいいのに・・と思う。

                  迎えられますように、と祈る。

                   

                  当たり前に繰り返していることが

                  そうではなくなる日がいつかはやって来る。

                   

                   

                  いろんなことに、言えること。

                   

                  だからひとつひとつ、大切に。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   


                  ベランダのみかんの木

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                    アゲハ蝶の幼虫に食べられた分を補うように、出て来た新芽。

                     

                    「えらいもんやなぁ〜」といつも感心する。

                     

                     

                    文句言うこともなく(もしかしたら言うてるかもしれへんけど)

                    ただ与え続け、

                    そして黙ってまた葉を拡げる。

                     

                    この強さ、私にあるやろか?

                    いや、あらへんなぁ。

                     

                     

                    植物は強い。

                    強くてきれい。

                    根元に少し肥料を入れて、「ありがとう、お疲れさん」と声をかける。

                     

                    今、ベランダのどこか人目につかへん所でサナギになっているはずのあのコも、

                    暑さに負けずに無事に巣立ってと願う。

                     

                     

                     

                    京都の夏は暑い。

                    今年もクーラーのない仕事場で頑張っている私。

                    仕事は山積み、バテてなんかいられへん。

                     

                    強くなりたい。

                    あの木のように。

                     

                     

                     


                    7月の空へ

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                      日中ずっと鳴いていた蝉が、やっと鳴き止んだ。

                       

                      今日も暑かった。

                      でも熱中症にもならず、一日頑張れた。

                       

                       

                       

                       

                      白檀の木は堅いので、

                      押し負けてなぐりが出ぇへんように、刀を押す右手の親指に力を込める。

                      外側のカーブより、内側のカーブの方が難しい。

                      逆正(さかまさ)の変わり目に段がつかへんように、

                      何度ももらい合いを繰り返しながら、柔らかく刀を運ぶ。

                       

                       

                      仕事場で、りんを鳴らして手を合わす。

                       

                      どうか安らかにと、ただ祈る。

                       

                       



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