木も人も。

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     今彫っているかつらの木がすごく堅くて、
    今まで彫ってきたかつらの木はみんな、やわらかかったから、
    こんなかつらもあるんだなぁ・・と。
    一体、どんな所に生えていたんだろう。


    木も生き物だから、人と同じで個性があるし、同じものはひとつもない。
    どこかで葉をひろげ、風にそよいでいた木が、
    切り倒されて、材木にされて、
    縁あって、私の手元にたどり着いた。

    だから、小さなかけらも大切に彫らしてもらいたいと思う。

    堅いもやわらかいも、木目も活かして、
    その木の良いところが引き出せるものに仕上げてあげたい。

    昔父に、
    「木に慣れるんじゃなくて、木になってしまえ」って言われた。

    なかなか難しいけどね。

    人の気持ちだけじゃなくて、
    木の気持ちにも寄り添う仕事がしたいなぁ。

    いつもそう思って、頑張ってます。

    大吉という名の猫

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       そのコに出会ったのは高校2年の時。

      スケッチで外に出かけていた西洋画科の生徒が、
      二条大橋の下で段ボールに入れられた捨て猫を見つけて、学校に拾って来た。
      その中の一匹が“大吉”だった。

      猫を飼っている友達が、「このコ男の子やで!」と言ったので、大吉と名づけて、青いリボンに鈴付けて。
      ところが、その後、連れて行った獣医さんで、「・・・このコ、女の子ですよ」・・・!?えぇ〜〜〜っ!!
      ・・・結局彼女は、“大吉”の名で人生をおくることになる。


      大吉は、
      22年半生きて、
      生ききって、
      3年前の11月に旅立った。


      今夜こそ・・・

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         「今日の晩ご飯は餃子にしよう、久しぶりに皮から作ろう!」・・・そう思ったのは昨日の昼。
        でも仕事の段取りが思うようにいかず、結局晩ご飯は別メニュー・・・  
         彫ってる時が一番幸せな私は、普段から最低限度の家事しかこなせない。料理も好きなんだけど、忙しくなると手がまわらない。
        娘がいなかったらきっと、食事もせずにず〜っと彫ってるんだろう。

        今夜こそ餃子にしよう、「うまぁ〜い」って娘に言ってもらえるように。
        お母さん業も頑張ろう。

        ねこです。

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           ・・・猫です。
          見上げてます。
          後ろ姿に、こだわってます。
          11月の個展に向けて、まあるい背中をたくさん彫ってます。 


          ちくぼくせきそう・・・って?

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             その昔、父が仕事場として借りた一軒の家・・・そこに掲げた看板が“竹木石草”でした。

            「なんで竹木石草なん?」と尋ねると、「竹と、木と、石のある草庵やからや。」との答え。
            ・・・きっと、一生懸命考えてたのでしょうねぇ。
            めっちゃ嬉しそうで、めっちゃ楽しそうな顔をしていました。

            刃物の研ぎ方も、かんなのかけ方も、みんなこの家で教わりました。
            仕事の話も、いっぱいしました。
             今はもう、帰れない場所です。

            だから、人生仕切り直してもう一度本格的に彫り始めた時に、
            屋号として使わしてもらうことにしました。

            気持ちはいつも、あの場所にあります。


            はじめまして

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              はじめまして。 木彫庵 竹木石草の庵主です。
              京都市のすみっこの方で、お仕事してます。
              木を彫りながら感じたことなど、
              ぼちぼち書いてみようかなぁと思っております。
              よろしくお願いします。



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