晴れた空の下

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     今日、お墓に行って、なんやかや父と話しながら
    ふと、

    「そうや、般若心経覚えなあかんなぁ」


    子供の頃、父に言われた。

    「親が死んだら、般若心経だけは覚えろ。わしもそうやったし。」って。

    父の父、私の祖父は、父が6歳のときに亡くなっている。

    「顔覚えてへん。風呂屋に行くとき、肩車してもらったんは覚えてる。」


    覚えろよと言われたときはまだ小学生で、
    ばりばり仕事している父がいなくなるなんて思ってもいなかったし、

    でも、
    「そうか、覚えなあかんのやな」と、ずっと心に留めていた・・・

    なのになぁ〜

    お父ちゃん死なはって、何年たつと思うねん、あかんやん!私。

    急にそう思ったのは、おりんが来たせいなのかもしれない。


    春に本家のいとこがお参りに来てくれたとき、
    長い長いお経を空で読み上げてくれた。

    うちの母だって、
    毎日欠かさずお経を唱えてお参りしている。きっと覚えてしまっているだろう。

    仏壇を守ってきたひと達のすごさを感じる瞬間。


    私にはまだまだたどり着けそうにないけど、

    そうやね、せめてお父ちゃんに言われたように・・・

    晴れた空の下、

    おりん片手に唱えられたら、

    きっとあの世でご機嫌さんになってくれはるよね。

    いやいや、
    「やっと覚えよったな!」って、言われるかな



    お地蔵さんの不思議

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      お地蔵さんの お顔の仕上げをするのは、
      たいてい周りが静かになった夜遅く。

      部屋も暗くして、手元の明かりだけで彫り進めます。



      先日納品したお地蔵さん、一番手前にいる方なんですが・・

      夜に仕上げて次の日昼間に見ると、まったく違うお顔。

      電球の灯りでみるのと、お日様の光でみるのと、
      印象が違うことはよくあることなのですが・・

      「ほんまに同じひと(お地蔵さん)?!」っていうくらい印象が違って

      でも、小学生の男のお子さんがおられる方のところにいくお地蔵さんだったので、

      「その子供さんに似はったのかなぁ」と、送り出しました。


      なかなか数が出来るものではないので、
      ほとんど注文制作でお受けしていて、

      今持ってくれてはる方からの紹介が多くて、
      私が直接お会いすることなく彫らせていただくことが多いです。

      なので、その方の雰囲気やお歳など、少しイメージをいただいて、
      いつも2,3体まとめて荒彫りします。

      並行に彫り進めていくうちに、
      「これや!」と思う瞬間がくるので、

      あとはそのお地蔵さんを仕上げていきます。


      で、今回送り出したお地蔵さん、

      子供さんに似てはったのかどうかはわかりませんが、
      手にしていただけたのがちょうど子供さんのお誕生日の前日だったそうです!!


      他にも、納品させていただいたら、

      「横顔がそっくり!!」
      と驚かはることがあったり・・・


      私、お会いしたことないのになぁ

      なんかわからへんけど、

      ひっぱられて彫らせてもらってるんやなぁ〜〜。

      すごいなぁ。ありがたいなぁ・・・


      そう思いながら、仕事しています。

      今度はどんな不思議に出逢えるんやろう?と、ワクワクしながら。

      ゆらゆら

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        高瀬川に金魚!!
        知ってはりました!?

        ゆらゆらと気持ちよさそうです。



        これはウチの近所。

        まいにち通ってるのに全然気がつかなかった・・・

        こちらもゆらゆら、風にそよいでいます。

        魂に響く音

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          縁あって、
          二方屋さんのおりんの台座を彫らせてもらうことになって、1年ほどになります。

          木の木目を生かした、ころんとまぁるい形のものや、
          蓮の形のものなど。

          デザインを考えて、
          あれこれ相談しながら、他にはないここだけのものをつくっています。


          春頃から
          そろそろ自分にも必要だなと感じるようになり・・・

          先日、響展の会場で、
          鳴らしましたよ、全部のおりん。

          でも、「これ!」って思える音がなくって、
          今日は出逢えへんのかなぁ〜

          と、あきらめかけていた時にご主人が、

          「これ、僕のなんやけど・・」
          と出して鳴らしてくれはったおりんの音に

          「この音、めっちゃ好き!!!」

          思わず叫んでしまった私。

          でも、それはご主人のなので


          けれどその後、「もう在庫なかったっけ?」
          と、出して並べていただいた中に、近い響きのものがひとつだけあり、

          これを逃したら次いつ出逢えるかわからない!と、
          連れて帰らせてもらうことにしました。


          本当に、みんな違うんです。音の響きが。

          順番に鳴らしていると、この世じゃない別世界にいるみたいな・・・

          で、
          家に帰って、家で鳴らしてみると、
          空間が違うから会場で聴いたのとまた違って聴こえる。

          でも、身体の中から熱くなってきて、
          おりんに自分が共鳴しているみたいで・・・

          「あぁ、やっぱりこのコでよかったんや


          今、毎日鳴らしています。
          鳴らせば鳴らすほど、
          深いところに音が響いていきます。

          魂に、響く音です。

          もちろん自分で台座を彫るので、まだ完成ではありません。
          どんな形にしようか考えたのですが、

          自分が生きてる間は自分で鳴らして楽しんで、
          自分が旅立った後は娘に鳴らしてもらって聴かせてもらいたいし、

          そのうち代を重ねて、
          私のこと誰もわからなくなっても、
          家宝で残っていくぐらいのものにしたいなぁ・・と。


          11月の個展のときには、
          コラボ作品として何点か並びます。

          どうか楽しみにしていてください。

          魂に響く音に、出逢っていただきたいです。



          花火

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             今日は宇治の花火大会
            高校生の娘に浴衣を着せて送り出す。
            自分は家でのんびりと、えびせん揚げてで晩ご飯。

            もう少し一緒に見に行けると思っていたのに、
            中学に入った頃から友達と行くようになって・・・
            さみしい思いしたっけ。

            でも自分もそうやったなぁ。

            これから何度もいろんなひとと花火を見て、
            思い出つくってく中に、

            私と行ったことも入れといてくれたらいいな。


            私も覚えてる。

            母と行った年、
            父と母と三人で、宇治橋の上から見た年。

            花火だけじゃなくて、
            大文字の送り火のとき、
            母と行ったのに別に行ってた父と偶然会って、

            肩車してもらって見た大の字も。


            娘の記憶には、
            どんな場面が残るんやろう?







            夏の使者

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               暑いですねぇ!毎日。

              鳴き始めました、セミ。


              あの声を聞くと、一気に暑さ倍増に感じます。

              これからしばらく洗濯物に気をつけないと・・・

              うっかり一緒にとり込んでしまったら大変


              セミ採りの上手なねこさんと暮らしておられる方が以前、

              「捕ってきてふとんに置いていくので、寝返りしたら・・

              なんて怖いことを言うてはりました。

              うちの大吉はそんなことなかったけど(トカゲはよく捕ってきました)

              次に出逢うねこさんが、セミ好きやったらどうしよう?!

              なんて、今から心配してます

              新しい形

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                いつもは順番につなげて彫っていく和つなぎを、ちょっと違う形にしてみたくて、

                一つの三角に三つの丸を通してみた。

                彫り始めて、
                「しまった〜〜っ!!」と思った。
                厚みが足りないかも・・・

                いつも、
                木の大きさに合わせて、
                出来るだけ無駄のないように木どりをする。

                いつものデザインならいいんだけど、

                今回は輪のかけ方が違うから、
                こんなに輪っか同士をくっつけたら、8ミリしかない厚みを三等分しなければいけなくなる・・

                どうしよう?

                いや、ボツにしてしまったら木に申し訳ない。

                1センチくらいの輪っかやってつなげているんやから、
                出来るはずや!!


                で、頑張りました。



                秋の作品展のときに見ていただく予定です。


                願い事

                0
                   

                  明日は七夕。

                  先日、なかうまゆみこさんから七夕飾りのパステル画をいただいた

                  「裏に願い事を書いて飾ってください♪」


                  5月のマルシェで描いたあじさいと、
                  そのあと描いた葉っぱと、
                  ゆみこさんの七夕飾りと。


                  3枚並べるとすごくいい感じ


                  願い事は、
                  迷うことなく、ただひとつ。

                  叶った時には、
                  ご報告させていただきます

                  再会

                  0



                    遠くに旅立っていってもう逢えない作品もあれば、
                    身近なひとのところにいって、時々再会出来る作品もある。

                    大切にしてもらって、
                    いい感じに育っているのを見ると、本当に嬉しくて、ありがたく思う。

                    アクセサリーなんかは、
                    「母娘で使ってるんですよ♪」
                    って言うてくれはるひとも、何人かあって。


                    そうやってつながって、伝わっていくものが作りたくて。

                    仏様も、
                    もともとはどこかに生えていた木で、
                    それが切り出されて、
                    誰かの手によって彫られて、

                    最初からこの姿で立っていましたよ、みたいな顔をして、お堂に立っておられるけど。

                    私が彫る木も
                    仏様のように、
                    ずっと大事にされて残っていってほしい。

                    持つひとの気持ちに、そっと寄り添いながら・・・


                    私と会う時に、
                    和つなぎをいつも付けてきてくれるひともいる。

                    向かいの席で話しながら、彼女が時々和つなぎを指でさわる、
                    そのたびに、

                    「いいことも、悪いことも、
                    柔らかく受けとめて、支えてあげてな。」と、

                    心の中で、
                    その木に語りかけています。

                    木と人と、

                    どちらも大切にしあって、時を重ねてほしい。


                    また逢えるのを、楽しみにしています


                    すごいね

                    0
                       
                       この木が立っていたのを、私は知らない。


                      今の場所に越して来てもうすぐ14年。

                      そのときすでに、このコは切り株だった。

                      もう、枯れているのだと思っていた。


                      いつもそばを通るワケではなくて、
                      地面の感触が恋しいときに通る所にいるコだから、

                      時々しか会わなくて。

                      だんだん朽ちているなぁ・・と思っていたのだけど・・・


                      私らの見えないところで息をし続けて、

                      何十年かぶりにもう一度葉をひろげようとしている。


                      すごいなぁ〜〜!!

                      静かで、

                      でも強くて。


                      私も、こんなふうになれるやろうか?

                      なりたいよな、強く。


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